Q&A1609 もう他に何も出来ないのでしょうか? | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 41歳、移植計6回
2016.4〜10までAクリニックに通い、採卵2回で計4回の移植をしましたが、(1回目新鮮胚、2、3回の移植はグレードAの胚盤胞、4回目グレードCの胚盤胞)4回目の移植でhCGが20だった以外は全て陰性でした(グレードC・この時ルテウムに加え初めてジュリナを服用)。

2016.9、Aクリニックでの最後の移植を前に、不育クリニックで着床障害の検査へ行った所、問題はありませんでしたが、私の希望、バイアスピリンとユベラを処方して頂きました。
2017.4  Bクリニックに転院し(子宮鏡検査問題なし)、刺激法で9つ採卵、4つ胚盤胞になりました(4BB×3、3CC×1)
移植時はホルモン補充でトライし、1回目の移植は陰性、2回目の移植は初めての2段階移植でBT7でhCG 82.6だったのですが(バイアスピリンとユベラも服用)、BT13、hCG 92.2で伸びが悪く化学流産となりました(本日より薬は止め、生理を待ってくださいとのこと)。

毎回、主人の精子は良好(量は充分、運動率が若干弱いが量でカバーできていると言われています)、良好胚を移植してもダメ、着床障害ナシ、ホルモン補充するもダメ、良い数値で着床しても失速。。。

良くない結果を聞くのはもう慣れてしまいましたが、こんな事ってあるんだと感じると同時に、どうしても疑問が残ります。
無知ながら後悔はしたくないので方法を変えて進んできたつもりですが、残りの胚盤胞はとうとう1つになりました。先の見えない治療にお金をかける余裕はもうないので、これ以上の採卵は今のところ考えていませんが最後まで諦めたくありません。残りを移植するにあたり、私にできていない事、できる事は何なのでしょうか。

A Aクリニック、Bクリニックともに手詰まり感が否めません。このような場合には、当院のオプション検査をお勧めしています。すなわち、慢性子宮内膜炎検査、子宮収縮検査、銅亜鉛検査、ビタミンD検査です。不育検査は、常にアップデートが必要ですので、不足している検査を行うのが良いと思います。まだ、できることはあります。できることを全て行って結果を待ちましょう。