Q&A1599 第2子希望、もうダメですか? | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 不妊の理由はチョコレート嚢胞と言われましたが、一人目出産後、嚢胞は無くなりました。AMHは39歳の現在、年齢平均です。主人に原因はありません。
A 一人目体外:37歳
採卵1  アンタゴニスト法(セトロタイド)で 、5日目胚盤胞を新鮮胚移植も陰性。
採卵2 アンタゴニスト法で、5日目胚盤胞を新鮮胚移植も陰性。
採卵3 ロング法で3日目8分割初期胚を二つ新鮮胚移植して、陽性で出産。
B 二人目体外:39歳
今回の体外開始前にポリープの有無の検査をして、ポリープはありませんでした。血液検査も問題なしです。
採卵4 ロング法で3日目胚を6個凍結。
凍結杯移植1 黄体補充でグレード1の初期胚を二つ移植も陰性
凍結胚移植2 黄体補充でグレード2の初期胚を二つ移植も陰性
残ったグレード3を移植する準備中ですが、又陰性で採卵をしなければいけない気がしています。

ここで質問なのですが、
①もしもう一回採卵をするなら、今回の結果を踏まえて、何かテストした方がいい項目などありますか。
②一人目で成功してるので、やはりロング法の初期胚移植が私にはベストな方法なのでしょうか。
③37歳からぐっと年齢が上がったため、今回の移植は染色体異常が多かったのでしょうか。現在、卵子ドナーも視野に入れています。自分の卵はもうダメなのかと思っています。
④もし次回の採卵も上手くいかなかったら、体力的に、人工授精にステップダウンしようと思います。私の年齢と体外歴を見ると人工授精だとかなり厳しいですよね。ステップダウンについてのご意見聞かせてください。

A 

①もしご希望があれば、当院のオプション検査をお勧めしますが、本当にそれが必要かどうかはわかりません。なお、オプション検査には、慢性子宮内膜炎検査、子宮収縮検査、銅亜鉛検査、不育検査、25-OHビタミンDがあります。

②これまでの経過をみると、第1子妊娠の時の方法、すなわちロング法で初期胚を二つ新鮮胚移植するのが良いと思います。

③37歳と39歳では、そう大きな違いはないように思います。卵子ドナーは、まだ考える必要はないと思います。

④ステップダウンのポイントは、オプション検査を行なった上でその対策を施してのステップダウンです。したがって、過去の人工授精とは異なります。