Q&A1585 卵胞発育の仕組みは? | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 顕微授精過去3回やって、2回初期流産、1回は1つしか取れなかった卵が受精すらせずに終わってしまいました。私はPCOSでクロミッドとHMGで育てています。主人が4月に精索静脈瘤のOPEをして、今周期採卵周期です。
しかし、D8で8mm、D12で12mm、D15で13mmしか育たず、D15の血液が、E2が1600越え、LHが23越えでした。セトロタイドとHMGを2日連続で打ち、D17で18mmまで育ちました(LHは1.3まで下がりました)。今まで1日1mmペースで育っていたのに、2日で5mmも大きくなったことに驚いています。
これはセトロタイドで早期のLHを抑えたことで卵胞が育ったと言うことでしょうか。
 
A 卵胞発育にとって、HMGはアクセル、セトロタイドはブレーキです。卵胞発育は、このアクセルとブレーキの兼ね合いによって成り立っています。適切なホルモンバランスは卵胞発育を促進します。おそらく、丁度良いホルモンバランスにより、急速な卵胞発育が見られたものと考えます。