長い1日が終わろうとしています。
突然ですが、心の動揺って、どうすることもできないんですね(>_<)
地に足がつかないとか、浮足立つとか…
よく聞く言葉だけど、今日は身をもって体験しました(;^_^A
今朝の松井秀喜選手の会見。
“引退”という言葉を使わなかったですね
「引退という言葉を使いたくない」
僕も同じ気持ちです。
これはひとつの区切り
そう思うようにしたら、少しは気持ちが楽になりました。
「たくさんプレーする機会をいただき、クリーンアップで出させていただいたにも関わらず、結果が振るわなかったことが一番大きな要因です」
「10年前に命懸けでプレーし、メジャーという場で力を発揮する気持ちでやってきましたが、結果が出なかったことで、その命懸けのプレーもこれでひとつの終わりを迎えたんじゃないか」
松井選手らしい理由だと思います。
ひざの影響も大いにあったことでしょう
でも、理由にしなかった
結果がすべての世界で、結果が出なかった…
実に松井選手らしい決断ですね。
「僕は10年前、巨人の4番打者という誇りと責任を持ってプレーしていたつもりです。もし日本に戻ってまたプレーすることになれば、おそらくたくさんのファンの方が10年前の姿を見たいと思って期待するファンがいる。正直、その姿に戻れる自身は強く持てなかった」
確かにその通り…
ファンは当然10年前の輝かしい成績を覚えているし、そこが基準になるでしょう。
2割8分、20本でも十分な成績だけど、10年前の松井選手を知っているファンにはガッカリさせてしまう
プロ入団会見で松井選手は「小さい子どもたちに少しでも夢を与えられるプレーヤーになりたい」と抱負を言ってました。
松井選手は常に前を向いて努力を続ける選手
2005年、左手首を骨折した際にも、こうコメントしてました。
「過去に戻るのではなく、新たに進化した姿で帰ってくる」
10年前の松井秀喜ではなく、新たに進化した松井秀喜…
今の状況では、難しいと判断せざるを得なかったんでしょうね
夢見る子どもたちをガッカリさせたくない―――
そう考えても不思議じゃないよなぁ…。
メジャー挑戦会見で、松井選手はこう決意を述べていました。
「松井行ってよかったな、と言ってもらえるように頑張る」
果たして10年経った今、どう思っているのか
「僕の観点からはわからないです。皆さまが判断すること、僕自身は後悔はない。すばらしい経験もできた」
間違いなく断言できます
メジャー行ってよかったよ
少なくとも、この10年で海を渡った日本人選手の中で、数少ない成功例。
いや、大成功例
メジャーで年間二ケタホームランを毎年打つことも、年間30本ホームランを打つことも、100打点を連続して記録することも、ワールドシリーズでMVPを獲ることも、今後日本人では達成できないかもしれない。
こういう記録だけじゃない
ファンに愛され、メディアにも愛され、チームメイトにも監督にも愛された。
日本のみならず、アメリカでも「マツイが嫌いだ」ということは聞いたことがない。
相手チームからの尊敬され続けた、まさにプロの中のプロ
同じ日本人として誇りとしか言いようがありません
日米問わず、さまざまな人から寄せられているコメントを聞けば、さらによくわかります。
「彼には、真のプロフェッショナルという言葉以外には見つからない」
ブライアン・キャッシュマンGM
「ヒデキ・マツイは成功者であり、彼の監督だったことを誇りに思う」
ジョー・トーリ監督
「ヒデキは最もすばらしい同僚の1人であり続けるでしょう。私はヒデキをとても尊敬しています。彼は私たちが頼りにしていた選手で、2009年にワールドチャンピオンになれた大きな理由でした」
デレク・ジーター選手
「ひとつの大きな松井時代が終わったのかな」
原辰徳監督
「これまでは飛躍を妨げないよう、あえて称賛することを控えてきたつもりだが、ユニフォームを抜いた今は、現代で最高のホームランバッターだったという言葉を贈りたい」
長嶋茂雄終身名誉監督
長嶋監督の言葉が一番心に突き刺さったね
初めて聞いたときは身震いがしたもん。
「現代で最高のホームランバッター」…これ以上の言葉はないよ。
「長嶋監督と2人で素振りした時間が、僕にとって一番印象に残っているかもしれないです」
プロ入りを導いてくれた長嶋監督。
シーズン中、日課となったマンツーマンでの素振り指導。
日本では最も長い時間をともにし、汗を流してきたと思うし、やっぱり原点なんだろうね
JAPANはどうだろう
プロ初安打も、プロ初ホームランも、脇腹を肉離れしながら強行出場でサヨナラ犠牲フライ打ったことも、熾烈なタイトル争いも、シーズン50号ホームランも、メジャー挑戦会見も、メジャー初安打も、メジャー初ホームランも、骨折した衝撃シーンも、復帰した試合のスタンディングオベーションも、ワールドシリーズでMVPの活躍も、エンジェルスとレイズでの初試合ホームランも…
すべて挙げられないくらい印象的なシーンが思い出されます。
一番を決めるのは不可能です
どれも鮮明な記憶に残っているのだから
もうねー、語り出したら止まらないよ(笑)
2643安打、507本塁打、1649打点。
日米通算記録ではあるものの、このすべてが偉大な数字。
日本プロ野球の歴史を見れば、どれほどのすばらしい成績かはすごくよくわかる
そんな偉大な選手のファンでいられたことを誇りに思います。
この時代に生きててよかった
「ジャイアンツは僕にとって故郷のようなチームですし、ヤンキースは憧れ」
そう、巨人は故郷なのですよ
いつの日か、指導者として巨人のユニフォームを着てくれるでしょう。
原監督が現役引退のあいさつで言った名セリフ、「私の夢には続きがあります」
その原監督が言うように、今日で松井時代は終わったのかもしれない
でも、松井選手が再びユニフォームに袖を通したとき、また新しい時代が始まるのだと思う
今はその日を楽しみにしたいと思います
松井秀喜選手。
20年間、本当に本当にお疲れさまでしたm(_ _)m
そして、夢を感動をありがとうございました
松井秀喜は、いつまでも、永遠に、JAPANのヒーローです