絵の中の「牛」たちから感じた息遣い・・ | 三重中勢の旬便り・・第二章・・ (津の表具師がお届けするARTなお話)

三重中勢の旬便り・・第二章・・ (津の表具師がお届けするARTなお話)

三重中勢地区(津市)にて、表具師を生業としています。地元に生かされている管理人の視点が捉えた、「旬」の話題をお伝えします。 ☆コメントは内容を確認後に公開させていただきます。

津市の表具屋「松尾表具店・店主」がお届けする今日のお話。

 

現在津市の三重画廊で開催中の「杉井観峯展-牛たちに教わったことⅡ-」を観てきました。

<展示風景・・大作から小品まで、さまざまな表情の牛たちが静かに暮らしています>

 

この日は今まで観たことがある大作との再会と、明るい色合いの新作を比較的お客様の少ない時間帯だったこともあり、作者から牛たちの名前についてのことなどのお話も伺ってゆっくり観させて頂くことができました。

 


<存在感のある牛たち>
 

杉井さんの作品を観ていつも感じるのは平面の絵がものすごく浮き上がって見えるデッサン力の凄さ・・

牛たちの存在感と、背景との空気感・・
圧倒的な画力と向き合えた時間は絵描きの端くれとしてもとてもいい時間となりました。

 

作品はどれも素敵でずっと見入っていたいものばかりでしたが、特に心惹かれたのがこの一枚・・

 

<「星砕片(ほしかけ)の積もる場所」>

 

鮮烈で深いマリンブルーの元、じっと佇む牛が何処か愛おしくてもう一度会いたくなる一枚でした。

 


<作者の杉井さん、穏やかな人ですが絵に賭ける思いの強さがひしひしと伝わってくる方です>

 

展示は2月3日まで・・

描かれた牛たちの目の奥から語りかけてくるものとお話ししに、ぜひお出掛けを!
 

◆杉井観峯展 -牛たちに教わったことⅡ-
◆1月30日(水)~2月3日(日)
◆三重画廊(三重県津市中央18-19)
◆入場無料

(尚、作品撮影、およびブログ公開につきましては作者より快くご了解をいただいていることを付記します)