私はもっと踊りたかったが、神はもう充分だと言った。(ヴァーツラフ・ニジンスキー) | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

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トーマス・マイヤーとジョン・ノイマイヤー(ハンブルグバレエ団芸術監督)がごっちゃになっている今日このごろですが、どちらも偉大な師ですね。

 

「ジョン・ノイマイヤーの世界」は明日までの開催。

 

そして来週から「シルビア」が始まります。

 

 

 

2年前に日本公演が中止になったことは記憶に新しく、そして今思っても無念なことです。

 

 

この3年間異常なことが起こり続け、そして手を変え品を変え、また奇妙なことが新しく起ころうとしています。

 

僕らは冷静になり、かつますます強くなる必要があると思います。

 

 

ジョン・ノイマイヤーはハンブルグバレエ団芸術監督として就任50年目を迎え、いよいよ引退です。
見納めと思うと切ないです。

 

とは言え、50年はすごい。

いまいるハンブルグバレエ団のダンサーたちの全員が生まれる前から芸術監督です。

 

前回来日(とその前も)『ニジンスキー』というノイマイヤーの傑作を上演していますが(今回は抜粋版)、あのヌレエフの後継としてパリオペラ座芸術監督になったパトリック・デュポン、その彼がエトワールになった時の作品がノイマイヤーさんの「ヴァーツラフ(ニジンスキー)」であったことを思い出しました(今日、お会いした方が、たまたまかつてパトリック・デュポンさんの日本公演のお世話をされていたという人でして、縁とは奇なもの)

パトリック・デュポンは偉大なダンサーでしたが、2年前の今日(3月5日)に61歳の若さで突然亡くなりました。

 

ノイマイヤーさんにとっても、ニジンスキーは重要な伝説のダンサーであり、ニジンスキーに関する資料の膨大な収集でも有名です。

 

*リアブコの『ニジンスキー』が強烈な印象として残っています。

 

*映像が無いニジンスキーの数少ない写真の1つ(薔薇の精)。

*薔薇の精と言えば、まだソリストだったころのマチアス・エイマンが東京バレエ団に客演して踊っていたことを思い出します。

*ピカソもシャネルもエリック・サティも夢中になったニジンスキーとバレエ・リュス。バレエ・リュスが現代バレエの源流です(先日のアルチゾンミュージアムでのパリ・オペラ座展でも、パリ・オペラの歴史にとって、バレエ・リュスがいかに重要であったかが強調されていました)。

ココ・シャネルはバレエ・リュスの熱心なファンであっただけではなく、パトロンでもあり、衣装も提供しています(シャネルが後援した作品でバレエ・リュスの傑作の1つが「春の祭典」。音楽はストラヴィンスキーがバレエ・リュスのために作曲。振り付けは残っておらず、ベジャールが後年に新しく作っています。若きベジャールさんの出世作ですね)

*バレエ・リュスの「春の祭典」の初演時の騒動は有名です。

曲が始まると、嘲笑の声が上がり始めた。野次がひどくなるにつれ、賛成派と反対派の観客達がお互いを罵り合い、殴り合い、野次や足踏みなどで音楽がほとんど聞こえなくなり、ついにはニジンスキー自らが舞台袖から拍子を数えてダンサーたちに合図しなければならないほどであった。Wikipedia「春の祭典」(この様子がノイマイヤーの作品「ニジンスキー」にももちろん再現されています)

 

*『春の祭典』(モーリス・ベジャール)

Ewa Krasucka TW-ON - Zgoda od Teatru Wielkiego - Opery Narodowej., CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=73401664による

 

僕は一度だけ舞台上のベジャールさんを観たことを覚えています。

まさかそれから程なくして、亡くなるとは思いもしませんでした。

 

 

そのどちらの巨匠からも(ノイマイヤーさんとベジャールさんから)指導され、振り付けられているのが井脇幸江さんです。どちらも作品のエトワールとして(パトリック・デュポンとも共演されています)。

と書いていて、ふと思い出したのですが、幸江さんはニジンスキー振付の「牧神の午後」も踊っていらっしゃいますね(それもパリオペラ座の元エトワールであり牧神の午後を当たり役としたシャルル・ジュドと!)(ベジャールの『春の祭典』の主演も長年つとめられ、当たり役でした)。

 

*井脇幸江さん(春の祭典)

 

 

舞台は一回きりです。とんでもない質と量の才能と労力と奇跡がその作品に注がれても、泣いても笑ってもその一回だけというのは恐ろしくもあり、美しくもありますね(僕らの人生と同じですね)。

 

精一杯生きましょう!

 

 

 

*そんな井脇幸江さんが主催するガラ公演が5月21日に開幕!

 

『Ballet Gala 2023』
5月21日(日)
新宿文化センター
15:00開演予定

☆第1部☆(どちらも本公演のための新作!)
🌹遠藤康行 振付『(題未定)』
出演…IBC、梅澤紘貴、森田維央ほか

🌹中村恩恵 振付『 Face 』
出演…井脇幸江・厚地康雄

☆第2部☆
🌹『ラ・シルフィード』
原田舞子&浜崎恵二朗

🌹『スパルタクス』
佐久間奈緒&厚地康雄

🌹『ライモンダ』3幕より
松岡梨絵&橋本直樹
工藤加奈子、髙橋ナナ、立山澄ほか、Iwaki Ballet Company

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【書籍紹介】