女性が年を取ると男性は冷たくなる。そしてみんな最後には魅力を失う。だけどダイヤはその形を失わない | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

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ホワイト革命に対応して、コンテクスト(文脈:背景説明等)から丁寧に説明することを心がけようと思っています。ブラックな社会では、相手のコンテクストに多くを依存していました。すなわち、「こんなことは当然に知っているよね」という態度です。この態度は好ましいとされません。全てを知らない前提で話すのがホワイト社会の作法です。

 

たとえば、古代ギリシャの哲学者にソクラテスという人がいました、と書くべきで、できたら古代ギリシャとは何か、哲学とは何かについても分かりやすく書くべきなのでしょう。ソクラテスが現代哲学の祖と目されており、哲学は全ての学問の祖と目されていた時代もあったというようなことも書くべきです。ブラックな社会では、ソクラテスはこう言いました、と書き出すのが普通であり、「ソクラテスを知らないことを恥ずかしいと思え」という風潮がありました。でも、ホワイト社会では知識があることを前提とするのはそれこそ恥知らずな行為となります。知らないことを前提とすべきで、丁寧に話すことを心がけるべきです。

 

 

という、丁寧な説明をした上で、ブラックな記事を書きます。読者のコンテクストに依存した記事を書きます。すなわち、知っていることを前提にした記事を書くことをご容赦ください。

コンテクストを積み上げていくことも大事ですが、落下傘も大事と「まといのば」では考えます。

 

まずは最近のニュースから。

エリザベス女王の次男であり、チャールズ皇太子の弟に、ヨーク公がいらっしゃいます。アンドルー王子と呼ばれることも多く、この記事でもそちらで呼びます。

 

*ダボス会議に出席されていたときのヨーク公(アンドルー王子)

World Economic Forum - originally posted to Flickr as Duke of York - World Economic Forum on the Middle East 2008, CC 表示-継承 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=4486062による

 

エプスタインという人物と親交が深く、彼が未成年を売春した罪で収監された後にも関わらず、アンドルー王子はエプスタインと会っているそうです。

 

ブラックな記事とは言え、文脈を整理するのが、なかなか大変なので、Wikipediaを引用させていただきます。

 

(引用開始)

2014年12月29日、フロリダ州ウェストパームビーチの地裁に訴状が提出された訴訟において、アンドルーが未成年の少女と性交渉を持ったとする疑惑が浮上した。原告は、未成年だった1999年から2002年の間に、アンドルーの友人であるアメリカ人実業家、ジェフリー・エプスタインから、アンドルーを含む複数の男と性的関係を持つよう強要されたとしている。

 

エプスタインは、2008年に未成年を売春させた罪で有罪となり、18ヶ月の刑期のうち13ヶ月を獄中で過ごし、2009年に釈放された。その後2011年に、エプスタインはプライベート・ジェットで英空軍基地を使用してアンドルーを訪問している。イギリス王室は、アンドルーと未成年者との性的関係に関する疑惑について、「全くの虚偽」と否定する声明を出したが、相手の年齢についてアンドルーが認識していたかどうかは別としても、各種証拠からアンドルー本人が未成年の少女と性的関係を持ったことは明らかであり、王室のイメージの大幅な毀損は避けられない事態となっている。

 

この原告女性は匿名での報道を望んでいたが、2015年1月4日に、イギリス王室が出した2度目の声明では、アンドルーの性的接触ないし関係を持ったとする疑惑を、1度目より強い調子で否定するとともに、原告女性バージニア・ロバーツの名前を公表している。イギリスでは、性的犯罪は、関係者が実名報道を望まない限り、匿名で報じる慣習があるが、イギリス王室はこの慣例に反して、被害者の実名を出して批判した。(引用終了)

*セカンドレイプを防ぎたい勇気ある女性が匿名での報道を望むのは当然ですが、Wikipediaによれば、イギリスの報道慣習にも反して、被害者の実名を出して批判したそうです。

 

 

それで、何が言いたいかと言えば、和解が成立したということです。

王子から性的暴行を受けたとする女性が起こした民事訴訟が急転直下、和解が成立したそうです。

【2月17日 AFP】英国のアンドルー王子(Prince Andrew)から性的暴行を受けたとして米国人女性が起こした民事訴訟は15日、王子が女性に和解金を支払うことで決着したが、英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)は、和解金額は1200万ポンド(約18億円)と報道。英国内では16日、怒りの声が上がった。

 

エプスタインについては以前にも言及しています。

ヨーク公だけではなく、ビル・ゲイツやクリントン、トランプとも親密な関係があり、その通貨として若い女性が使われていました(これは差別的発言のようですが、社会科学的な知見です)。

 

ちなみにビル・ゲイツとエプスタインの交流については、本人が認めており、陰謀論の類ではありません。

 

【8月6日 AFP】米マイクロソフト(Microsoft)創業者のビル・ゲイツ(Bill Gates)氏は4日、未成年の少女らを性的目的で人身取引したとして起訴され勾留中に自殺したジェフリー・エプスタイン(Jeffrey Epstein)元被告と付き合ったのは「大きな過ち」だったと語った。

 

 ゲイツ氏は、メリンダ氏との離婚が成立してから2日後に行われた米CNNのインタビューで、エプスタイン元被告との関係に言及した。メリンダ氏は、10年前にゲイツ氏がエプスタイン元被告と付き合いがあったことを懸念していたとされる。

 

 

繰り返しになりますが、エプスタインは、ヨーク公だけではなく、ビル・ゲイツやクリントン、トランプとも親密な関係があり、その通貨として若い女性が使われていました。通貨としてというのは剣呑(けんのん)な言葉ですが、社会科学的な知見であり、表現です。もっと漂白されるべきでしょうが。

VIPパーティーシーンは、プロモーターとクライアント、そして美しい女性たちの間の複雑な交換の連なりだと考えることもできる。このシーンを通じて、女の子は信じられないような場所に出入りし、裕福で有名な人々と時間を過ごせる。自身の社会的経済的あるいは教育的背景に関係なく、彼女たちは世界でもっとも裕福かつ成功している男たちと、サントロペやハンプトンズのような高級な場所で触れ合うために招待される。一種の通貨として、女の子資本は男たちによってステータス、社会的人脈、そして儲かるビジネスの取引へと変換されうる。クライアントも女の子を利用してほかのVIPたちとの人脈を構築し、エリートのヒエラルキーを上がっていく。

*ここで疎外されるのは当の「一種の通貨」である「女の子」たちです。彼女たちに金銭的対価が支払われることはありません。

 

エプスタインがなぜCelebrityと親密な交流を持てたかと言えば、若い女性を斡旋できたからです。

 

*エプスタインのドキュメンタリー(Netflix)『ジェフリー・エプスタイン: 権力と背徳の億万長者』

c.f.格闘技って、あくまで「技術」なんですよ。緻密な研究や理屈の上にすべてが成り立っている(青木真也 2021年06月16日(この記事でもこのエプスタインのドキュメンタリーを紹介しました。ヒーラーが「知らなかった」では、すまされないFactとして)

 

エプスタイン的なるものは、テクノロジーの進化によって、特権階級ではなく市井の人々にも解放され、そしてグロテスクな犯罪が広がっているのです。


*スカイプのお馴染みの音に吐き気がしてしまうパブロフの犬になりそうな映画です。

 

この映画も同じ記事でエプスタインのドキュメンタリーと並べて紹介しています。

c.f.格闘技って、あくまで「技術」なんですよ。緻密な研究や理屈の上にすべてが成り立っている(青木真也 2021年06月16日

 

 

感情を一旦エポケーすることはとても大切です。

 

感情をとりあえず棚上げすることです。棚上げして、抽象度を上げて眺めることです。

感情の渦に巻き込まれたら、藁を掴むように古い概念に飛びついてしまい、思考停止して終わりです。あくまでも俯瞰することです。

 

 

VIPたちが夜な夜な繰り広げるグローバルパーティーサーキットの亜種というかトリクルダウンの一形態が、日本であればホストクラブでしょう(ローランドさんがホストクラブの再開を宣言されました。2年間、営業していないホストクラブの家賃を払い続けていたことに驚きました)。

より厳密にはパパ活、いやより正確にはギャラ飲みが近いと思います。

 

 

Very Important Peopleというタイトルのこの本を僕は橘玲さんのメルマガで知って、戯れに読み始めたのですが、橘さんとはまた異なる文脈で面白く思いました。それは「富の破壊」です。平たく言えば、お金は稼ぐより使うほうがはるかに難しいということです(その話はまた別の機会に)。

 

 

 

 

 

ただこの男たちによる「女の子」の交換システムから、当の女性自身が疎外されているということを、マリリン・モンローが1953年にすでに歌っています。

 

女性が年を取ると男性は冷たくなる
そしてみんな最後には魅力を失う
だけどダイヤはその形を失わない
ダイヤは女の子の一番の友達なの

*「紳士は金髪がお好き」というミュージカル映画のワンシーンで「ダイヤモンドは女の子の親友」

 

この映画の1シーンはあまりに有名でオマージュが多く作られましたが、その1つで僕が好きなのはマドンナの「マテリアルガール」です。

 

'Cause we're living in a material world
And I am a material girl
You know that we are living in a material world
And I am a material girl.

 

 

この2人が「私達は愛よりお金を選ぶわ」と僕等が解釈するのは自由ですが、それはあまりに浅すぎるかもしれません。

 

Only boys that save their pennies
Make my rainy day

(お金を大事にする男の子だけが、雨降りのときに私を助けてくれる)

 

 

すなわち、結論に一足飛びに行くならば、当の女性(女の子)を疎外するシステムというのは、男性自身も疎外するのです。

 

(引用開始)

このシステムは、文化人類学者ゲイル・ルービンがいまや有名な1975年のエッセイにおいて「女性の売買」と呼んだものだ。ルービンは、20世紀後半にフェミニスト論争を支配していたジェンダー不平等の謎、「なぜ女性は世界中ほぼすべての社会において男性に従属しているのか?」に取り組もうとした。その答えを見つけるため、ルービンは部族的な親族関係についての古典的人類学を再考した。そして、男性の権力の核心には女性の流通があると結論づけた。男性は娘や妹を嫁としてほかの男に与えることで、男性主導の親族グループ間の同盟を強めようとする。そうやって富と権力を蓄積していくのだ。女性は弾性の権力を運ぶパイプである、とルービンは主張した。女性が贈り物として流通する交換システムを、男性が支配しているからだ。女性は、この交換が生み出す価値からほぼ排除されている。(引用終了)

 

たとえば面白いことに、クライアントの男性たちはたしかに若い女性が好きですが、それは眺めるものとして、いやチラッと見るだけのものとしての「好き」でしかありません。女性たちにはもちろん手を出さず、話しかけないことすらあります。

次回のフェロモン革命セミナーでも話しますが、男性は男性とつるんでいるのが好きで、そのホモソーシャルなビジネスの場を和ませる装置として女性を侍(はべ)らせるのです。

(引用開始)

ほかの男性たちは女の子と話をすることにほとんど関心を示さなかった。個体としてはほとんど区別できない彼女たちだが、集団としては男性たちがお互いに仕事の話をするうえで重要な役割を果たしている。あるクライアントは、女の子について「女性の形をした家具」だと言った。「家に家具を置くみたいに、そこにいるだけでこっちを引き立ててくれるから」だそうだ。ほとんどのクライアントやプロモーターは、男ばかりの部屋だと女性のいる部屋よりも居心地が悪いと単純に信じている。(略)彼らビジネスマンはほとんど女の子に話しかけないこともある。女の子は場を和ませる(アイスブレーカー)役割を果たしていて、力を持つ者のほとんどが男性であるホモソーシャルなビジネスの世界で、みんなをくつろがせるのだ。(引用終了)

 

 

 

繰り返しになりますが、家具として人を見做す人間は自分も家具として疎外されるのです。

 

 

こんなコンテクスト(文脈:背景知識)をもとに本日の「普通革命」セミナーと来月の「フェロモン革命」セミナーを開催します。お楽しみに!!!

 

 

*いよいよ本日開催!!

もっと肩の力を抜いて、もっと楽しく、もっと普通に自分らしく!!

【まといのば講座『"普通”革命 〜普通にやって普通に成功して普通に幸せな状態をデザインする〜』】
【日時】 2月18日(金)19:00~22:00

【場所】 四ツ谷のセミナールーム(丸ノ内線四谷三丁目駅、都営新宿線曙橋駅が最寄り)
【受講料】  30,000円(PayPal決済可能です。請求先アドレスを記載してください)
【受講資格】 「まといのば」スクール修了生、OnLine MenTor受講生・修了生
【持ち物】 情熱とゴールと筆記用具
【お申し込み】お申し込みはこちらから!!

*ライブ(Zoom)受講も、ヴァーチャル(ビデオ)受講も可能です!!

 

*ザハロワとポルーニンの「ラ・バヤデール」

 

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