2月から4月にかけて死のうと思っていた。
この世からいなくなりたい、死にたい、と。
7月には倒産の危機を迎え、9年という月日と膨大な資金とエネルギーを費やした映画の公開中止を決めました。
村上隆さんのことです。
「僕の会社には財務の人間がいないんです。会社がそのレベルに達していないんだなあ、なんでそういう人材来てくんないのかなあ……と自暴自棄になります。だから経営状態がよく分からないんですね。ある日経理から『資金がショートしそう。十何億足りない』って言われて、『えー』みたいな。もうコメディーです。それが倒産危機で、で、そこから何とかしていくわけです」
「僕の会社には財務の人間がいないんです。会社がそのレベルに達していないんだなあ、なんでそういう人材来てくんないのかなあ……と自暴自棄になります。
おこがましいようですが、この感触はよく分かります。
会社がそのレベルに達していない。
もしくは自分がそのレベルに達していないから出会えないんだというのはよく分かる感じがします。
それよりも何よりもStars展(森美術館)が開催される前後にこれほどの地獄があったとは驚きです。
9年を費やしたプロジェクトがバラシになるというのは、、、、想像を絶します。
その地獄の最中にヒカルさんとタッグを組み、ラファエルさん(最近はてんちむさんや那須川天心さん)とも絡んでいるというのがすごい。アンテナはいつも張っていますね。さすがすぎます。
ちなみに村上隆さんは現代アーティストとして、最初から売れていたと言います。
その売れる理由はマーケティングだ、と。
そのマーケティングについてこんな風に語っています。
「時代の風潮とか、よーく目を凝らすようにして、自分から何が発信可能かを探ります。例えばSpotifyでアメリカの流行歌をたくさん聞いて、人心に寄り添って、『今、何を欲してるのかな』『じゃあ自分は何ができるのかな』と考えれば、誰かに伝わるメッセージをつくれると思います」
(引用は上と同じヤフーニュースのRed Chairより)
僕らも時代の風潮によーく目を凝らしましょう。
その上で、人心に寄り添って、今何を欲しているのか、じゃあ、自分が何をできるのかを考えましょう。
いま「まといのば」として考えているのは、これまでの個人プレーであったものを職能集団に切り替えることです。ギルドですね。
ちなみにかつて隆盛を誇った大学(University)という研究&教育期間も始まりはギルドでした。それも学生のギルドが始まりです。
今後の「まといのば」としては、整体所にせよ、オイルトリートメントサロンにせよ、立ち上げてしまって、そこに集うクライアントさんごと大きく成長できる方舟(はこぶね)を作りたいと思っています。
面白いアイディアはたくさんありますし、もっと場のレベルが上がればシェアしたいと思っているとっておきの技はたくさんあります。
このままではほとんどが埋もれたまま終わってしまうという危機感も同時にあります。
いま、オンラインメンターなどにも面白い才能が集まってきているので、このままうまく自律と成長をしてくれれば、数年後には面白く花開くのではないかと夢想しています。
3月から「はじめての気功」講座は再開予定です。
しばらくは隔月開催のつもりです。
3月からは気功整体所も正式にオープンでしょう。
なぜギルドというあり方が時代に寄り添っていることになるかと言えば、今の流れがオンライン化の加速とソーシャルディスタンスなディストピアを希求しているからです。
我々は時代の流れに対していつも天の邪鬼です。流されていては面白いことはできません。
またオンラインが完全に検閲の世界に入っているので(パノプティコンを超えて)、むしろオフラインの希少性が上がっていきます(クラブハウスはリアルタイムなので検閲が入りづらい。ライブ配信の強みです。でも編集されていない素材を楽しめるのは時間が無限にある人だけです)。
どこまでテクノロジーが進歩しても、最終的に残るのは物理としての肉体です(脳がサーバーにアップロードされるまではもうしばらくかかります)。その物理の制約がボトルネックになります。
その物理の制約を緩和していくのが、気功整体であり、オイルトリートメントです。
先日のインフォデミックセミナーでもやったように、今や危機の時代だからこそ、僕らは生きやすい時代になっています。
ゴールはシンプルに「生き残ること」ですし、気功技術は難しいものは避けて、シンプルな技術が思いっきり効くようになっています。
難しい理論や証明などはさておきシンプルな技術がシンプルに効くようになってきます。
(だからこそ、この先、カリスマ的なヒーラーが次々と現れるでしょう)
「ゴールが見つからない」という貴族的な戯言(ざれごと)が許されない危機の時代が来ています。
戦争のような分かりやすさがなく(戦争が分かりやすいかどうかは別として)、空爆があるわけでもないのですが、起きていることは似たようなものです。
周りの人々がどんどん死んでいっていることを、気付かないほどに目が悪いのか、目を背けているのか分かりませんが、事実は事実です。
*DJ社長の○○チャレンジはすごいですね。100万登録行くまでは続けるとのこと。
であれば、我々はその時代をよく読み取って、自分ができることを模索していきましょう。
『今、何を欲してるのかな』『じゃあ自分は何ができるのかな』と考えれば、誰かに伝わるメッセージをつくれる
というのはありがたいアドバイスです。
これはずっと考え続け、実践し続けるしかありません。
(「言われたことしかやれません」というタイプでは厳しいです)
幾度、大失敗して大転びしたとしても、自分で考え、自分で行動していくしか、自分を鍛える方法は無いのです。
その上で身銭を切るというか、Skin in the gameであることをタレブも村上隆さんも勧めます。
「 大事なのは、今考えていることを正直に表現すること。純度が高いほうがいいんです。うそが混じることなく、美の争点を浮き彫りにしていく。でも正直すぎる表現ばかりだと自我が壊れるので、長く制作するなかでは、時流と自分の距離にいつも気を付けて、継続し続けられる塩梅を大事に考えています。」
今、考えていることを正直に純度高く表現すること、というのは素晴らしいアドバイスだと思います。
そして、その後半のアドバイスはより実践的です。
「正直すぎる表現ばかりだと自我が壊れる」というのはそのとおりかと思います。だからこそ持続可能な自分のスタイルを見つけていくしかありません。
ここは盲点だと思いますし、長く続けて来た人の言葉の重みがあります。
とりあえず僕らは身体を改善させながら、自分の能力の輪とビジネススタイルを見つけていきましょう!!