小さく狙えば外しても、的は撃ちぬく、と。
抽象度高い空間に移動してやるべきは、スナイパーのように細かく観ることです。細かく、細かくです。見えないところまでも、細かく観る目が必要でしょう。
真理の大海を前にして、目の前の貝殻の美しさに目を奪われ、その美しさを詳細に分析したこと(虹を解体するようにw)がニュートンの偉大さであり、逆に真理の大海を前にして(そして沈む夕陽を眺めながら)「バカヤロー」と青春してしまうと、凡庸な人生で終わりそうです。
映画「きっと星のせいじゃない」(The Fault In Our Stars)の中でも、0と1の間には無限があり、0と2の間にも無限があるという表現が出てきます。
Mortalな私たちは必ず死ぬ運命にあります。それがいつ終わるか分からないだけです。
300年先までは移動できないかもしれないけど、いまこの瞬間は生きていることは分かります。まあ、それが本当に分かっているかに議論があることはさておきです(胡蝶の夢)。
いまこの瞬間を無限に分割し、とことん深めていくことが「生きる」とか、「幸福」につながるのだと思います。
学問もバレエも気功も同じです。
どれだけ精密に分解し、深く深くそこに耽溺できるかが、それもあくまでも徹底的に論理的に行うことが、重要かと思います。
的を小さく絞りましょう!
*がん患者の映画でもなく、恋愛映画でもなく、普遍的な人間賛歌です。
*必見だと思います。クリント・イーストウッドの偉大さが光ります。主演のブラッドリー・クーパーはアクターズ・スタジオで学び、この映画の制作でもあります。
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