9月16日(土)に袋井市のジャズ喫茶マムゼルにて開催されるフリーダムフォーク集会、一次会の出演者を三組声かけてと頼まれてから、あちこちと出演依頼をさせていただきましたが、、なんとか三組、出演の了承を得ることができました。
確定三組は以下の通り。
クロール
野村荘六
Heart Warm Company
当日に他の演奏希望者が現れなかったら、上のメンツにマシスと楽人が加わることになります。最後の三組目がなかなか決まらなかったのですが(なんせ連絡先を知っているミュージシャンが少ないもので)、お馴染みのHWCが快諾してくれて胸を撫で下ろしました。ありがたや。
あとは当日を迎えるのみ。クロールさんのフリーダム参加も久しぶりですし、野村壮六さんは初出演です。楽しみです。
夏休み前に本屋で何気なしに購入した本が面白くて、ここのところ夢中になって読んでおりました。
(本を読んでいるとインターネットからすっかり遠ざかってしまいます)
「体育館の殺人」/青崎有吾

「風ヶ丘五十円玉祭りの謎」/青崎有吾

「さよなら神様」/麻耶雄嵩

上の二冊、青崎有吾という人は【平成のエラリー・クイーン】という宣伝文句に釣られて手に取ったのですが、デビュー作という「体育館の殺人」は本当にクイーンそのまんま。隙のないロジックで探偵が真相をあばく、一切のアンフェアなし、王道の本格ミステリーです。僕がクイーンを読んだ時の興奮をここまでシンクロさせる本は久しぶりに読みました。
何がクイーン、って定義は説明しづらいのですけど、序盤の《置き忘れた傘》のロジックには、まぁーヤラレましたね。たった一本傘が置き忘れていたって事実だけで、容疑者の嫌疑が完全に晴れてしまうっていうね。傘が重要?何を言い出すんだコイツと最初は訝しむのですけど、説明されるともう、それしか考えられないじゃん!ってビックリしながらも納得させられてしまう。読んでいてワクワクしますね。クイーンの名作「エジプト十字架の謎」の《ヨードチンキ》のロジックに通じる驚きでした。
エラリー・クイーンの遺伝子を持った作家というと、有栖川有栖とか法月綸太郎がぱっと浮かびますが、まさか2017年にこんなにもクイーンな作家に出会えるとは思わなかった(この本の探偵はクイーンというより御手洗潔みたいですけど)。若い作家なのに嬉しいですね。若いってことは、もっともっとこれから新作が読めるってことですものね。
漫画家の寺沢武一は《SFはシンセサイザーで飲むコーラでなく、新しい瓶に入ったヴィンテージのワインだ》と言ってますが、この言の《SF》を《ミステリー》に置き換えると、まんま「体育館の殺人」に当てはまる。時代設定や登場人物のシチュエーションは今どきのモノでも、話の構造は驚くほど古典、古典中の古典ミステリー。まさに新しい瓶に入ったヴィンテージワイン、です。
アマゾンのレビューを読むと賛否あるようです。こいつは堪らない!って僕みたいに喜んだ人と、屁理屈ばかりで全く良いと思わないってガッカリしてる人がいる(文章が読み進められないって感想もあった)。マァ、そうでしょうね。今どき流行りの軽い小説ばかり読み慣れた読者にはワカラナイだろう!って言いたくなる(偉そうに)。
確かに、細かくイチャモンをつけ出したら僕もいくつかあるのですけど、とにかく僕は楽しめた。面白かった!
ちなみに「風ヶ丘五十円玉祭りの謎」は短編集。こちらは「体育館~」を読んでから手を出すことをお勧めします。こちらを入門編にすると、こんなものかと長編に手が伸びない可能性もある。逆に長編を読んでからこちらを読むとなかなかに楽しいです。
「さよなら神様」は麻耶雄嵩の連作短編集。「翼ある闇」以来、ぜんぜん読んでなかった麻耶雄嵩ですが、この本はなかなかに驚かされました。冒頭からの三話はあまり面白くないので、こりゃ外れたなァと思ってたら、後半で見事にひっくり返された。かなり人の悪い怖い話です。面白かった!
マシス