コロナの扱いが今月より5類となり、この週末もイベントが盛んに開催されていて、皆さんあちこちで音楽を楽しんできたことと思います。そんな2023年5月27日(土)、袋井市のライブ喫茶マムゼルにて第184回フリーダムフォーク集会が開催されました。


《奇数月の第三土曜日恒例》を合言葉ウタっているフリーダムですが、今月は都合により第四土曜日の開催。(ちなみに次回7月は第二土曜日開催予定)

前回より二次会の飛入りが復活しまして。この夜の一次会は四組、二次会参加者は六組と、賑やかな夜となりました。参加してくださった皆さんありがとうございました!

一次会の演者さんは以下の通りです。

【HASSY】
HASSYは以前より歌声の力強さが増しててスゴイ。美しいギターの演奏に真っ直ぐな歌声で「虹」「ハナミズキ」。途中からはバンド仲間のよしこさんが参加して、バンドのレパートリーであるナンバーを披露。PYGの「花・太陽・雨」の音、ハーモニー、歌唱に、客席が聴き惚れてました。

【Better Days】
平出さんご夫婦によるサザンオールスターズのナンバー。キーボードからは打ち込みドラムも流れ、奥様はキーボードとハーモニーも担当。平出さんはダブルネックを抱え、リードギター弾きながらベース弾き語りと、二人で何役?の多彩さ。「海」での素敵なデュエット、「チャコ〜」「ラブ・アフェア」のご機嫌な楽曲では手拍子が起こりました。

【橋本薫】
薫さん目当てのお客様もこの夜たくさんいらしてました。ホントにホントにお久しぶりの薫さん。久しぶりで緊張する、と謂いながら朗々と高らかに歌う「ピアノマン」。そして軽快でご機嫌なオリジナルナンバー。ああ、橋本薫の歌をマムゼルで聴けた嬉しい。でっかい月と鉄塔の写真も素敵ですが、また新しい歌を作りたい、と言ってくれたのがさらに嬉しいです。

【砂風金】
最初にセサ&シャナお嬢さん二人をコーラスに、チューリップ「心の旅」とGARO「時の魔法」と軽快なナンバー連発。手拍子が自然と起こりました。
GAROのマークのソロナンバー。そしてラストはしっとりと「遠野物語」。声量と感情たっぷりの歌唱で一次会をシメてくれました。

ここから二次会です。お名前省略写真のみご紹介。





二次会なのに、皆さん素晴らしく協力的に動いてくださって転換が速やかなこと。少し押し気味だったけどトントン進めることが出来ました大感謝。やはり二次会をやると活気ありますね。にゃじらさんに平出さん、しょーぞー君、転換のお手伝いありがとうございました!

この夜の皆さんはそれぞれに、《これをやってやろう!》という気合、仕掛け、企みをステージに持ち込んで見せてくれて、一次会も二次会も素敵に見応え聴き応えある夜でした。皆さんキメキメでスゴイ。

演奏の上手な人が出演して、カッコイイステージを観せる、それはもちろん素晴らしいことですけど、ことフリーダムフォーク集会に関しては《上手い人だけ集めて作るイベント》ではいけないよと、先代の主催者より熱く言われてきております(下に注釈あり)。演奏が拙い人も初心者も、失敗を恐れず楽しんで出られる場ですので、キメキメじゃなくても大丈夫ですよーって言いたい。音楽好きな人はホントにお気楽に、どんどん遊びに来てほしいと願います。マジで。

飛び入りコーナーですが、事前に伺ってた二次会希望者が多くなって、当日その場での飛び込みが受け付けられなくて申し訳なかったです。二次会の進行も今後、上手く回せるよう考えていきますね。



そして、次回のフリーダムフォーク集会は《7月8日》です。第二土曜日です。ぜんぜんまた第三土曜日恒例じゃないので、どうかお間違えなきように。

そして7月8日のフリーダムには、マシスは別用事のため、残念ながら不参加となります。

ラフレシアとてぃあーずの二人に進行とPAをお願いしてますので、皆さんどうかご協力よろしくお願いいたします。もちろんラフレシア、てぃあーずには一次会で歌ってもらって、もう二組の出演者はNEW MOON、そして砂風金にお願いしています。フリーダムフォーク集会に親しんでくださってるお馴染みの演者さんにお願いしました。皆さんにどうぞ7月よろしくお願いします!


マシスは最近ちゃんと歌ってるの?、とHASSYに聞かれましたけど、マシスもちょこちょこ歌うお話を頂いています。そちらもよろしくです。





マシス


【注釈】先代の主催者の口ぐせ、正確な言い回しは《ステージ達者ばかり集めると、初心者や演奏の拙い人が出づらくなるからやめて》。それと《上手い自慢は観ていて鼻につく》でした。


追記 : フリーダム翌日の朝に、地元の池の草刈りの立ち会いに行ってきた。早く終わってくれて良かった。
 



この一週間はパタパタと過ぎました。今日は振替休日でお休みです。一息ついて、日記を書いています。

日曜から働いて、今日は休みで、明日の土曜に休日出勤。土曜の夜はフリーダムフォーク集会。フリーダム翌日は朝から町内会の美化運動に出て、それが終わったら部農会長として《水と環境を守る会》による池の草刈りに立ち会いに行く予定です。

先週の土曜の朝に夜勤を終えて、日曜の午後から今週の仕事が始まったので、二週間休みなしで働いた気分です。そんな時差ボケでフワフワな日曜の出勤前、磐田の風の家でイベントに出させてもらってきました。






仕事へ行くため、残念ながら途中退場させてもらいました。出演者の皆さんの楽しい演奏を最後まで聴けなくて残念。初めてご一緒させてもらったOlive LANDさんの演奏はとても素敵で聴き惚れました。お誘いいただきありがとうございました!

この日、サプライズのお祝いの実施がありまして、詳しくは割愛しますが、皆でおめでとーとやらかしてきました。
僕はその場にいただけですが、それでも内緒の企みは事前に聞いてたので、仕事前だろうがお祝いに参加したかった。明るいニュースのお祝いってのは気持ち良いものです。


こんなこというのもナンですが、僕、テレビのドッキリ企画って苦手なのですね。要は、何も知らない人にいたずらを仕掛けて、その反応を観て影で皆で笑う、って図式がモウ、心の底から大っっ嫌いで、その手の番組が始まったらテレビの前から逃げます。他にも、You Tubeでよく見かけるCM《スーパーボール千個、階段から落としてみた》ってアレも本っ当に嫌い。流れるたびに悪印象ばかり募る、アレはただのネガティブキャンペーンです。

でも、僕がイヤだからって、家族が楽しく観てるテレビのチャンネルをヤメローと替えたりはしません。そういう時《ごめんねコレ苦手》と言ってその場から一人立ち去ります。家族もそれは心得ているので、何も言わずソッとしておいてくれます。

なので、フラッシュモブとかサプライズとか、正直あまり良い印象を僕は持ってないのですけど、今回の企みは、仕掛人の音楽仲間の《とにかくめでたい!嬉しい!喜ばせたい!お祝いしたい!》って気持ちが伝わってきて、そこには《驚いた姿を観て笑ってやろう》なんて雰囲気は微塵もなくて、素直に暖かい気持ちになれました。皆さんホントにお疲れ様。素敵な企みに加えていただきありがとうございました。そして、おめでとうございます。


この一週間は他にもいろいろパタパタ。日曜出勤して深夜まで働いて、翌日の月曜日の早朝は町内のゴミ当番。そして翌日に急ぎの体協の回覧板を作る連絡をもらって、それを町内の班長さん宅へ昼間のうちに渡しに回って、空き時間にフリーダムへ持っていく瓦版の制作(まだ出来てない)。今日は日曜日の草刈りしてくれる人のための混合燃料の準備、差し入れの準備と買い物に行ってきて、ようやく今、夕飯食べてちょっと落ち着いたところです。


《不幸ぶるのは柄じゃない》って拓郎の歌の文句にもあるけど、忙しぶるのも柄じゃない。できることなら忙しい時、自分が忙しいってアピールをなるべく外に出さずやり過ごしたいもの。ごく親しい人や家族には愚痴る時もたまにあるけど、そこも意識して控えられるなら、なるべく言わないように心がけたい。

武士は食わねど高楊枝、じゃないけど、やせ我慢の美学。そんなエラソーなものじゃない?

特にSNS上で、ああ大変だ、ああ忙しい、なんてつぶやくと、自分は誰に向かって何を言ってんだ、って思えてきて、自分自身にゲンナリします。大変だねーエライねーって、誰かに褒めてもらいたがってるみたいに。なんだか自分がかまってちゃんになった気になる。それはとってもダサい気がする。

でも、言わないのもなるべく、ですけどね。極端な話、ひとりで抱え込んで悪い精神状態になるのはもっと良くないので、そこはなるべくそうしたいって程度で。ホントにいっぱいいっぱいな時って、SNSでああ忙しいなんて書き込むことも出来ないものです。こうして日記に愚痴をネタとして書けるだけ、僕はきっと余裕があるってものです。


明日は5月のフリーダムフォーク集会だ。これは楽しみしかない催しですよ。瓦版作るのだけは面倒ですけど、それも好きでやってることです。

第184回フリーダムフォーク集会
【日時】2023年5月27日(土)
    19時半開演
【場所】ライブカフェ mamselle
袋井市堀越1802-1 TEL 0538-42-6440
http://mamselle.sakura.ne.jp/
【料金】music charge 500円
【出演】
一次会(本編)演奏時間一組20分(転換時間抜き)

・橋本薫
・Better Days
・HASSY
・砂風金

二次会(飛び入りコーナー)演奏時間一組10分

一次会と二次会の間に換気休憩を挟みます。歌っていない時は皆さんマスク着用で🖐️演者も観る人もどうぞお気軽にお運びくださいませ。

二次会へのたくさんの参加表明、ありがとうございます!現在二次会だけで6組〜7組出演予定。ありがたや。皆さん何卒よろしくどうぞ。



マシス

前回の風の家での演奏。


これはずいぶん前の演奏ですが、こんなの上がってたの忘れてました。

カフェすず木で飛び入りした時の演奏。飛び入りですのでギターは借り物。帽子もかぶってません。

浜松のザザシティにて、浜田省吾の映画『A PLACE IN THE SUN at  渚園』を夜勤明けに観てきました。予約した時は空いてたけど、いざ行ってみたら平日の朝なのに結構入っていました。

浜省人気もさながら、舞台は渚園で浜松の映画館ですから、35年前に実際にあそこ(渚園)にいた人もきっとこの中にいるのだろうな、と思いながら鑑賞してました。

(ちなみに映画エンディングに流れる「君が人生の時」は渚園では演奏されてません)

かくいう僕も、35年前の1988年8月20日、あの場にいてコンサートを観ていた5万5千人のうちの一人です。浜田省吾のライブを観るのは僕にとって二回目(JBOYツアー以来の)でした。

渚園のライブの何曲かは、浜田省吾の最初の映像作品「ON THE ROAD “FILMS”」にて発表されてます。テレビに一切出てなかった浜田省吾の動く姿を観れるとあって、このビデオは本当に何回も繰り返し観たものでした。特に渚園の演奏は興奮したものです。

「ON THE ROAD “FILMS”」に収録されたライブ映像は余さず映画でも観れました。でも、さんざん観たはずの映像も、映画館のスクリーンで大音量で観ると迫力が違う。音も良かったです。省吾も町支も古村もみんな若いこと。

 

当時16ミリフィルムで撮影されたという映像を丁寧に修復して、4Kデジタルにフィルムを一コマずつ撮影し直すという、気が遠くなるような作業をしたとのことです、が、それでも夜の映像は画素数の粗さがやや気にはなったかな。でも、これは元のフィルムの当時の限界なのでしょうね。昼のライブ映像が少ない、とのネット意見を読みましたが、そこは僕も同感。


あの曲を入れて欲しかった、ってのは言えばきりが無い。どの曲もフルコーラスで流れますから、2時間の映画に入る曲は限られてます。それでもせめて上映時間を15分伸ばしてあと3曲、と思っちゃう。あと3曲だったら何を入れる?僕の希望だったら、日中の演奏から「バックシート・ラブ」、からの「ラストショー」、そして夕方の「二人の夏」は映画で観てみたかった。


個人的には「ラストショー」が一番スクリーンで観たかった。レコード通りのオリジナルアレンジの「ラストショー」を生で聴けたのって、僕はこの渚園の時が最初で最後です。


渚園の直前の省吾の全国ツアー、アンコールが「ラストショー」だったんですよね。そのツアーはチケット取れなかったので羨ましかった。渚園で聴けた時の嬉しさはひとしおでした。

子供の頃、学校帰りにラストショーを自転車に乗りながらよく歌ってました。最後の《もう何も見えないよ/もう何も聞こえないよ》のところを歌うたびにウルウルしてたっけ。

ここ数年のライブアレンジはピアノで始まるイントロが格好良くて、きっと省吾はオリジナルアレンジよりもこっちを気に入ってるんでしょう。でも、「ラストショー」のイントロはエレキギターのあのフレーズがないと物足りない。あのギターが鳴った瞬間《来たっ!》って思う。聴けた時の嬉しさが違いますね。



他に昼の演奏ですと、ゲストの中村あゆみのことを言ってる人はいます。


《ガールフレンドと呼ぶには、ちょっと歳の離れてる(笑)、、、ミス・ロックンローラー!中村あゆみ!》


という省吾の紹介で登場したのを覚えてます。二人で歌ったのは「街角の天使」と「HOT SUMMER NIGHT」、それと「what's the matter baby」だったか。演奏の出来はマァ即席にしては、って当時の印象。でもひょっとしたら、映像作品として今観たら、ひょっとして記憶してる演奏よりも良かったかも知れません。


今回の映画で一番僕が確認したかったのは、「僕と彼女と週末に」で登場した巨大オブジェです。実際に観た時はそれなりにガーンときました。歌では何を問題にしているかの対象をハッキリと言及していないけど、あの演出見ちゃうと、ああやはりそういうことなのか、と思っちゃいますね。今の省吾だったらあの演出はやらないかも知れません。


「OCEAN BEAUTY」から「マイ・ホームタウン」そして「僕と彼女と週末に」はこの夜のハイライトだったと思います。特に「マイ・ホームタウン」の鬼気迫る演奏は、今の目で観てもすこぶるカッコ良い。


叶うなら「BLOOD LINE」もスクリーンで観たかったですね。渚園で実際に聴いた時は、うーんライブだとこんなものかと思ったけど、後に出たBlu-ray『僕と彼女と週末に』に収録されたのを観て、その格好良さに仰け反ったので。個人的には「J-BOY」よりも「BLOOD LINE」の方が映画映えしたんじゃないかって気がします。(浜省の人気曲「J-BOY」に関しては渚園のテイクは決して最上の出来じゃないと思う。最近のライブのアレンジ、演奏の方が遥かに格好良いです)



とても楽しい映画の時間でした。会場を埋め尽くした観客の映像を観て、あの中の豆粒の中の一人として、自分はあそこに居たんだ、とシミジミしました。弁天島の駅からテクテクと人並みを歩いたあの夏の日が、帰りの臨時電車を延々と待っていた情景が、脳裏にまざまざと蘇ってきました。


(追記。蘇った記憶の一つ。渚園では当日30曲演奏してましたけど、進行が押したせいで2〜3曲ほど演奏出来なかったらしい、と聞いて、後日友人と、何がカットされたんだろうねーと想像逞しく盛り上がったのでした)



映画の若い頃の溌剌とした省吾は文句なしに格好良い。けど、これはもう過ぎ去ったこと、昔の記録だよな、と映画観ていて思いました。省吾はまだ《あの頃は良かった》の枠に入れちゃいけない、と思う。省吾は今現在の格好良い姿を見たいし、今の省吾が作る格好良い歌を聴かせて欲しいです。




映画話ついでに最近観たものを書けば、GWに『シン・仮面ライダー』観て来たのでした。こちらもとても面白かった。最新技術を駆使して撮られた《仮面ライダーという偉大なるB級特撮》へのオマージュ。オリジナルのいろいろな楽しさを忠実に抽出した力作でした。

ある意味、緑川ルリ子が主役、と言って良さそうな映画です。台詞の言い回しが昭和ドラマのあの感じで、これは意図してそうしてるんでしょうけど、実際に演技する役者さんはあの口調でリアリティを出すの大変だろうなと思いました。

映画のおまけでもらったライダーカードが嬉しい。

ついでに書けば、3月には『BLUE GIANT』も劇場で観てました。これこそ映画館で、絶対に大きな音で観たかった映画です。
この映画に行った時、僕は前日より疲れ目の頭痛がひどくて苦しんでたのですけど、楽しみにしてたので連れ合いと二人で強行しましたら、上映中は夢中で体調不良のこと全く忘れてました。終いには二人して嗚咽しながら映画館を出てきた。漫画の原作の方は僕、第三期のアメリカ編の出だしで止まってるんですけど、最近なんと大は雪成と再会したらしい。これはまたチェックしてみなければ。


今度の日曜は磐田の風の家へお邪魔します。




今月5月27日、フリーダムフォーク集会は第四土曜日に開催します。

第184回フリーダムフォーク集会
【日時】2023年5月27日(土)
    19時半開演
【場所】ライブカフェ mamselle
袋井市堀越1802-1 TEL 0538-42-6440
http://mamselle.sakura.ne.jp/
【料金】music charge 500円
【出演】
一次会(本編)演奏時間一組20分(転換時間抜き)

・橋本薫
・Betterdays
・HASSY
・砂風金

二次会(飛び入りコーナー)演奏時間一組10分

一次会と二次会の間に換気休憩を挟みます。歌っていない時は皆さんマスク着用で。演者も観る人もどうぞお気軽にお運びくださいませ。

出演承諾嬉しいですお久しぶりの薫さん。平出さんご夫婦で初参加のBetterdays。ソロではお久しぶりHASSY。そしていつもありがとうございます砂風金。皆さんの演奏が楽しみです。

そして前回より復活した二次会にも、出演希望のお声をすでに6組ほど頂いてます。ありがたいです。こちらもどうぞ皆さんフラッとお気軽に遊びに来てくださいね。


いくつもの機運が重なってくれたおかげで、平日に夜遊びしてくることが叶いました。最近の僕の生活習慣からは有り得ないことで、自分でも驚いてます。平日の夜、それも連休が明けたばかりの月曜日の夜に、次の日も朝から普通に仕事あるのに、20時から開店するBARに出かけるなんて(飲めもしないのに)。

機運の一つは、この夜の目的がヒライマサヤ君だったことです。

ヒライ君の先月のエスケリータ68でのライブに行くつもりで予約してたのに、急な身内の不幸でキャンセルしたことを、家族も覚えていてくれていて、その時に残念だったねと言ってもらってたので。そんなヒライ君から再び静岡に行きますよとのメッセージをもらって、間に合うかは残業次第だけど、夜遊びさせてくれ、と家族に告げた次第。で、《行ってくれば》と気持ちよく送り出してもらえた(ラッキー)。


5月8日、連休明け初日の月曜日、休みボケも吹っ飛ぶ残業をなんとかやっつけ、職場を出たら一目散、新東名に乗って静岡へ。【8thRest】というお店に出かけてきました。エイトレストと読むのかしら、静岡のご機嫌なバンドatomicfarmのもよぽんさんのお店です。もよぽんがお店を始めた!と聞いて一度行ってみたかったところ、ヒライくんが来てくれて、渡りに船と出かけてこれた。
ナビを見ながら目的のビルに到着。エレベーターのドアが開くやいきなり、もよぽんさんと遭遇。驚いたことにマシスの顔と名前を覚えていてくださってて、嬉しかったです。

僕が開店して一番目の到着だったらしい。店内でヒライ君たちが曲順を決めてました。
雰囲気のある素敵なお店です。平日なのに続々とお客さんが来て賑わいました。5類になった初日の効果あるのかしら。

20時35分、この夜のもう一組の演者さん、黒木麓さんのステージから始まりました。
お名前は《クロキフモト》と読むのだそうです。静岡のミュージシャンなのに僕は今回が観るのは初。とても良い声にカッコイイ曲、サムピックで爪弾き掻き鳴らすギター演奏の粋なこと。《音楽をやることが今楽しくて仕方ない》とのMC。何気ないお喋りの口ぶりだったり、ステージでの立ち振舞いが堂々と自信に溢れてて、これは大したものだ、と思いました。お顔と声はさすがユウタくんに似てますね。




続いて、ヒライマサヤの登場。
本番前に少しお話させてもらって、その時に、最高傑作は常に更新していきたい、とヒライくん言ってたけど、その通り、過去に観た中でも最高にご機嫌なヒライマサヤでした。

ことステージにおいて《抜く》という概念は、きっとヒライ君にはないのです。どんな優しい歌でも全力絶唱。宵越しのエネルギーは持たねぇステージで倒れても本望と言わんばかりの全力全開。あの切羽詰まった表情を観てると、歌いながら泣いてるんじゃないかって思えちゃって、つられてこっちまで泣きそうになる(実際は泣くどころか鼻水が)。

「べいびー」で泣いて「斜陽」で泣いて、そして「コントローラー」で「少年」で「どん底」で、「うその地球儀」で一緒に絶唱しながら泣く。好きな歌をいっぱい演ってくれた。新曲も良かった。文句なしベスト・オブ・ヒライマサヤなセトリでお得でした。


ちょっと無理しても観にきて良かった。元気出ましたよ。

あまりにも良いライブを観たので、物販への歯止めが効かなくなった。
7月には待望の新作CDが、それもマーガレット・ズロースの新譜が出るらしい。きっと最高傑作を更新してくれるに違いないです。楽しみだ。


【お知らせ】今月5月のフリーダムフォーク集会は第四土曜日の5月27日に開催します。第三土曜日でないのでご注意くださいね。

第184回フリーダムフォーク集会
【日時】2023年5月27日(土)
    19時半開演
【場所】ライブカフェ mamselle
袋井市堀越1802-1 TEL 0538-42-6440
http://mamselle.sakura.ne.jp/
【料金】music charge 500円
【出演】
一次会(本編)演奏時間一組20分(転換時間抜き)

・橋本薫
・Betterdays
・HASSY
・砂風金

二次会(飛び入りコーナー)演奏時間一組10分

一次会と二次会の間に換気休憩を挟みます。歌っていない時は皆さんマスク着用で。演者も観る人もどうぞお気軽にお運びくださいませ。

お久しぶりの薫さん楽しみすぎる出演承諾してくれて嬉しいです。平出さんご夫婦で初参加のBetterdays。ソロではお久しぶりHASSY。そしていつもありがとうございます砂風金。皆さんの演奏が楽しみです。

そして前回より復活した二次会にも、出演希望のお声をすでに何組か頂いてます。ありがたいです。こちらもどうぞ皆さんフラッとお気軽に遊びに来てくださいね。


瓦版のアンケートお題目は【最初に買ったレコードは?】です。コレ欲しい!とお小遣いで買った、もしくは買ってもらった、あなたにとっての最初のレコード、カセットテープ、CD、配信音源は何でしたか?想い出のアルバム、シングル曲をぜひ教えてください!コメント欄やメッセージへ回答をお気軽に書き込んで頂けると嬉しいです。



マシス
東京から帰ってきて、WOWOWで放送されたスライダーズ生中継の録画を観ながら日記を書いてます。テレビで中継されましたし、今宵限りのワンナイトライブですので、終わった今ならネタバレを書いても良い、とさせてください。でもまだWOWOW放送を観てない人は、以下ネタバレありますのでご注意くださいね。





事前にチェックしたWOWOWの番組表では、放送時間が《17時〜20時半》となってたので、3時間はたっぷり演奏してくれそうだな、とほくそ笑んで挑んだのですが、実際はアンコールを含め、およそ90分。全17曲、あっという間のステージでした。帰りの電車の時間に大変余裕ができて助かったけど、もっともっと聴きたかった。もっと聴きたい曲があった。

僕の席はアリーナの17列。ハリーの真正面の位置でした。
開演時間17時になり、さて、もう中継は始まっただろうな、何分押して始まるかしら?、と思った瞬間、いきなり会場暗転。早い!そして一斉に凄い歓声!ヤベー始まる!と鳥肌が立ちました。


2023/05/03 The Street Sliders at 日本武道館 “HALLO!!”

01 チャンドラー

02 BABY BLUE

03 Angel Duster

04 Let's go down the street

05 one day

06 すれちがい

07 PACE MAKER

08 ありったけのコイン

09 曇った空に光放ち(JOY-POPS )

10 ミッドナイト・アワー(JOY-POPS )

-メンバー紹介-

11 天国列車

12 Hello Old Friends

13 SO HEAVY

14 BACK to BACK

15 風の街に生まれ

encore

16 のら犬にさえなれない

17 TOKYO JANK

 


以下、会場で気付いたこと思ったこと。


・リズム隊の音がズンズンと腹にキタ。特にズズのバスドラとジェームズのベースの音の迫力ときたら!これは放送の画面越しでは絶対伝わらない。ズズのドラムが、


ドッ、バァーン、ドッドッ、バァーン!


って、堪らない音してんだ。音に惹かれてズズの動きを凝視しちゃいましたよ。武道館は音が悪いだなんてもう過去の話ですね。バンドの音が気持ち良いったらない。とにかく音にシビレタ!ってのがこの夜の一番。


・そして会場の歓声の凄さも。ひさびさに観客の大歓声ってヤツを浴びました。アリーナの歓声に加えて、そこに二階席、三階席の声が降ってくる。放送を観てて歓声の音量《ぜんぜんこんなもんじゃなかった!》と言いたい。スライダーズ再集結が嬉しくて堪らないって歓声に包まれてジンときました。


・ハリーの白いスーツ、映えてましたね。右手の一本指を高く掲げるポーズ、カッコイイ。「Let's go down the street」(大好き)の歌い出しで腰に手を当てたポーズも堪らない。メンバーの衣装替えはなし。アンコールでも同じ服。ギターはあれだけ替えるのに。


・そう、ハリーも蘭丸も一曲終わるごとに、毎回律儀にギターを交換してました。一回だけ公平は交換なしでそのまんま弾いてたけど、どこだったか忘れた。WOWOW録画を観ると、曲と曲の間はステージが暗くてメンバーが見えませんが、実際に会場にいると照明が落ちていてもステージ上のメンバーが良く見えてました。ローディや公平にハリーはマメに何か話しかけてました。

・07 の「PACE MAKER」の演奏のあと、バックステージのお客さんが《蘭丸ー!後ろー!》と叫んで、一拍置いてからバックステージから歓声があがったのですが、放送を観てるだけだと暗すぎて何が起こったか分からないでしょう。後ろにも客がいるよ構ってーって声に応えるように、蘭丸がバックステージに向かって右手をグッと上げてくれた(アックスボンバーのように)ので、バックステージが喜びの声をあげたのですね。別のタイミングでジェームズも同じように暗転中に客に手を振って歓声を浴びてました。

・僕の前方の席のお客さんが、アンコールでリクエストの看板をずっと掲げてました。「嵐のあと」をがんばって掲げてたけど、受けてもらえませんでしたね。あれだけマメにギターチェンジしてたら、事前にカッチリ予定したセトリなんだろうなーって思うので致し方無し。チューニングの関係もありますものね。つい帰り道に「嵐のあと」聴いてしまいましたよ。

あと、余談ですが、自分のことだからわかるのですけど、放送にチラチラ僕、映ってました(ヤッタ)。アリーナの小さい後ろ姿ですけど、自分だから分かる。あー、オレだーって笑っちゃいました。具体的には開始時の暗転寸前の場面と、「TOKYO JANK」で会場の照明がパッと点いた時に、アリーナ中央でモンキーしてるピンクシャツがよく見えました。

もっと聴きたかった、と思ったけど、MCもなしで90分休みなく演奏を畳み掛けられ、アリーナにて立ちっぱなしで跳ねてたら、終盤は脚がパンパン。聴いていて結構キツイなと思いました。普段の運動が足りません。もう一曲、とは思ったけど、ガッツリ聴いた感ありました(翌日のふくらはぎの筋肉痛が辛いこと)。


個人的に僕はアルバム『Jag Out』がスライダーズとの出会いでして、この夜のセトリ「チャンドラー」で始まって「TOKYO JANK」で終わるってのは、まさに僕のためのセトリ!?と感慨深かった。「one day」「PACE MAKER」も含め『Jag Out』の曲がいっぱい聴けて、あとは「カメレオン」が聴けたら個人的には申し分なしだった。他にもちろん聴きたかった曲ありますけどね。


余談2。入場前に並んでた時、後ろにいたお兄さん達が

《いよいよですねー、日本最高のロックンロールがついに聴けますよ。ああーついに始まっちゃいますよー》

《やべー震える。ハリーだって今ごろ同じでしょ》

と興奮されてました。そして続けて

《スライダーズほどロックンロールが似合うバンド、他にいないでしょ!スライダーズと、せいぜいTレックスくらいしか!》

と聞こえて、思わずプッと吹いてしまいました。Tレックスかい!いやいや、Tレックス格好良いよ。僕も大好きですけどね。ちょっと笑っちゃった。

余談3。心地良い疲れの中、掛川駅に近づく帰りの電車の窓から、ライトアップされた掛川茶の宣伝看板が煌々と光ってるのを目にした途端、ため息と共に、

《ああ、【お茶】と【祭り】の圧がやたら強い街にまた帰ってきてしまった》

というフレーズが頭に浮かび、慣れ親しんだ地元に帰ってきたのに不思議な感慨に襲われました。そんなこと思ったの初めてで、自分でも驚いた。お茶の時期と浜松祭りがいま重なっているせいなのか、自分で思った以上に、お茶と祭りにいつも圧迫感を感じているのか。おそらく両方なのでしょう。


渋谷タワレコのスライダーズコーナー。

渋谷にて。

帰りの電車で食べた駅弁。



余談4。2023/05/05記。 帰ってからWOWOW録画を何回も観てます。時間が長すぎないのでちょっと観返すのに丁度よくて、何度も観てしまいます。

最初こそ、実際に自分の目で観た景色と、生で聴いた音の記憶をテレビの映像とすり合わせて、おおコレだコレ!と楽しかったけど、コレ、あんまり観てると、生で観た記憶が上書きされちゃいそうな気がしてきた。

頭上に広がった武道館の天井、左右の二階席、三階席、揺れる観客、歓声。あの時、実際に肌で感じたライブの空気感は忘れないようにしたいですね。


感想は思い出したら随時追記していきます。とりあえずここまで。僕の連休のお楽しみイベント終了です。明日は親戚の法事だ。



マシス

日本武道館なう


角松敏生の解凍ライブ以来、人生二回目の武道館です。そもそも、県外に出るのが三年ぶり。



WOWOWの生中継の予約録画もしてきた。

もうすぐ会場時間です。

アリーナで暴れてきます。


マシス

#TheStreetSliders 
結婚記念日だからといって、特に何をするでもないのですが、それでも御飯くらい食べに行きますか、と連れ合いと話していて、なら猫の手に行ってみたいのだけど、と僕が提案して、先日ランチタイムを狙って二人で行ってきました。
浜松の駅より少し南に今年オープンした【猫の手】というお店です。ズートホーンロロというイベント小屋が二階に入っているビルの一階にあります。店主は静岡のシンガーソングライターのナカムラタツキ君。今年の三月にオープンして以来、音楽のイベントもバンバンやってます。

店主タツキ君の作るカレーがたいへん美味しいとすでに評判で。僕はカレーライスが大好物なので、食べに行きたいとずっと思っていたのです。
ズートホーンロロもそうですが、ビルのコンクリが剥き出しの内装がアングラ感あって、なんとも無骨でいい感じです。

アンプにマイク。ピアノも置いてある!

この日のカレー、ということで、キーマカレーと鯖カレーの合わせを注文したのですが、どちらもお家カレーとひと味違う、これまで食べたことないお味でした。香辛料の香が口にフワッと広がってクセになる。お米も長細くて国外産のお米でしょう。付け合せの野菜や漬物も含めて旨かった。ドリンクセットで頂いたチャイもたっぷりで旨かった。

お会計の際にタツキ君に少しご挨拶してきました。以前にエスケリータで一度ご一緒させてもらったこと、そして夏にこちらで歌わせていただくお話をもらってまして、その時にはお世話になること。その前にも御飯を食べにぜひお邪魔したいです。違う日替わりカレーも食ってみたい。


美味しいカレーを食べたあと、お財布を買いに行きました。僕の現在使ってる財布がだいぶくたびれてきた、とポロっと言ったら、連れ合いもお財布をひとつ新調したいと言うので、では出かけついでに見に行こうかと相成ったのです。

僕は連れ合いに教わるまで知りませんでしたが、(自分で使う財布は自分で買わない方がいい)という言い伝えがあるらしいですね。財布は人に買ってもらった方がお金が貯まるんですって。

僕は普段、音楽と本以外は物欲が薄いので、ほっとくといつまでも買わないから、ならこの機会に、と話に乗りました。
で、予算を決めて、お互い欲しいのを選んで、買ってもらって、買ってあげました。新しいお財布、僕コレけっこう気に入って、財布もらって気分がアガってます。おお、なんか今年は珍しくウチら結婚記念日っぽいことしてるぞ、と言い合ってました。

十七年目は【紫玉婚】というのだそうです。紫玉、アメジストですって。連れ合いはこれまでもずっと、今年は○○婚だって、と教えてくれて、そんなの知らない僕は毎年、へぇーって思っています。


連休です。今年のGWはマシスはイベントの歌予定はありません。しがらみの用事が二日、家の用事が一日あるくらいで、後はフリー。ああ何もない連休って最高。東京は明後日行くけど、他はぐーたら休むぞ好きなことだけノンビリ楽しむぞ。

グレイトフル・デッドのCDを聴いた、と先日の日記に書きましたが、そこで、このギター格好良いなあと思った曲があって、さっそく休みのぐーたらついでに、パジャマのままちょこっと、触りだけギターフレーズを練習してみました。

僕が《これを弾けるようになりたい》と、ちゃんとギターフレーズを練習した曲って、これまでの人生で三曲しかないです。で、この曲が四曲目(まだ弾けてない)。

ちなみに、過去にギターフレーズを練習したリスト。

①前夜/さだまさし
②サンチャイルドは僕の友達/佐野元春
③カリコ・スカイ/ポール・マッカートニー

どれも真似程度でぜんぜん完コピじゃないけど、ちょっとずつ弾けるようになってくると練習が楽しい。人の曲を練習するって、それだけ自分の引き出しが増える、貴重な体験なのだとやってみて改めて実感します。



マシス

ボブ・ディランの来日公演が終わってしまいました。僕は今回はチケットを取るのを断念したのですけど、菅野ヘッケルさんのコンサートレポートを連日ネットで読んで楽しんでました。現在での最新アルバム『ラフ・アンド・ローディ・ウェイズ』からのナンバー中心のセットリストだったみたいですね。

他、いくつかネットでコンサートを観た方の感想を読みましたが、概ね高評価。特にディランの歌声が過去最高に素晴らしかったとのこと。うーん観たかった。家族の病院の付き添いもあって、ここのところ仕事の休みを取りすぎてたので、今回は無理だったと納得してますけど残念。

マァ、チケット代金の高さに怯んで諦めた、ってところもあります。先日、チープ・トリック公演(中止になった)のチケットを払い戻してきたのですけど、ディランのチケット代ってチープ・トリックのほぼ倍額じゃん、て改めて思いました。しかも一番安い席で。100分のコンサートに2万円以上出すのはやはり勇気入りますよ。

で、今回の東京公演でなんと、ディランが「トラッキン(グレイトフル・デッドのカバー)」を披露した、と話題になってました。この歌を取り上げるのはなんと世界初だそうで。気になってひさしぶりにCDを引っ張り出してみました。
デッドの超有名作『アメリカン・ビューティ』を、夜勤明けの昼間、寝る時に毎日ずっとかけてました。

ピーター・バラカンや片寄明人さんがデッドのアルバムを熱く褒めている文章を書いていて、そんなに良いのかどれどれと、以前に何枚かアルバムを買ってみたのですが、正直、最初に聴いた時は全くピンと来なくて、デッド退屈だとすら思ってた(デッドファンの皆さんスミマセン)。

ですけど、今週この一枚を寝る前に毎日しつこく聴いているうちに、冒頭の3曲くらいから、あ、結構良いかも?、と思えるようになってきました。「FRIEND OF THE DEVIL」なんてちょっとディランっぽいじゃん、とか。曲によってはザ・バンドっぽい歌もあったりして。遅まきながらようやくデッド開眼した?


ディランは80年代にデッドと一緒にツアーを回って、ライブアルバムも出してます(このアルバムの評判は散々ですが、僕は嫌いじゃない)。

 

自ら自分をメンバーにしてくれとデッドに申し込んだ、という逸話もあるくらい、ディランはデッドの音楽が好きだったのでしょうね。


最近出たばかりのディランの本『ソングの哲学』でも、グレイトフル・デッドの「トラッキン」をまさに取り上げてます。

 ゆっくり読み進めてます。たいへん面白い本です。


 

グレイトフル・デッドの音楽の楽しみ方がイマイチわからない、という印象を、僕は長いこと持っていました。実は今もまだそうなのですが、歌声を聴いてもあまり個性の強くない声で、歌ってる人の顔が見えてこないというか。歌が頭に入ってこなくて、覚えられないから口ずさめないのです。

逆を言えば、覚えられないってことは、飽きにくい、ってこととも言えます。何度かかけているうちに、ちょっとずつ印象に残るフレーズが出てきて、ジワジワと染みるようになった。世界中で広く愛されてる音楽にはやはりそれだけの理由があるのだな、とようやく思えてきました。

デッドの代表作と呼ばれる『アメリカン・ビューティ』『ワーキングマンズ・デッド』を僕が受け付けなかったのは、CSN&Yとかイーグルスにも共通する、カラッとしたアメリカン音楽でござい楓のコーラスが苦手だったのかも知れません。一番最初に買った『マーズ・ホテル』はスッと好きだと思えたから。

洋楽を聴き始めたころ、僕はどちらかと言えばブリティッシュ音楽にハマってたので、CSN&Yやイーグルスは音のカラッとした明るさに戸惑って、聴いてもあんまり切なくならなかった(曲にも寄りますが)。デッドがピンと来なかったのも典型的にそれだった気がします。今でこそカラッとした音楽もそれなりに好きなのですけどね。

(あと、山下達郎がデッド嫌いと言ったのも大きいかも。《一番嫌いなバンドがグレイトフル・デッド。5分で終わる曲を10分に引き伸ばすようなバンド嫌いなの。だから僕、同様にニール・ヤングも嫌い》)

今回『アメリカン・ビューティ』の楽しみ方がわかってきて、このまま聴いていれば無人島アルバムくらい好きになったりするかも(繰り返し聴くのに向いてそう)。全曲好きになれたら次は『ワーキングマンズ・デッド』を攻略して、その次は通称《薔薇と骸骨》のライブアルバムをやっつける。受け付けなくてダメ元で。

自分のCD棚にずーっと眠っていた金鉱を見つけた気分。しばらくはデッドで楽しめそうで嬉しいです。


今日は牧之原でラフレシアが歌ってきます。連れ合いは先ほど家を出ましたが、ピアノを運ぶキャリーに縛る紐を忘れていきました。無事を祈る。

音ってのは、どんなに耳を塞ごうが聴こえてしまうものです。本やテレビなら目を逸らせば済むけど、音はすぐ近くで鳴らされたら逃れるのはほぼ不可能。選挙カーの演説とかうるさいと思っても、抗いようがない。音楽を聴きたいわけじゃない人に不意に聴こえてくる音楽も、ひょっとしたら騒音と同じようなものかも知れないなって、ふと思いました。

街角で不意に聴こえてくる音楽は、未知の音楽との出会いの一つではあります。それは素敵な不意打ちかも知れない。最近は、え?こんな場所で?と驚くほどいろいろな場所で音楽イベントが開催されていて、そのことは音楽好きにとっては楽しいことですが、《本来音楽が鳴るはずじゃなかった場所で音楽を鳴らす》ってことに、ほんのちょっとだけ、謙虚な気持ちを持つべきかも、と最近とみに思ったりします。耳を塞ぎたい人はいるかも知れない、ってことを忘れずに。

実際に僕、屋外のイベントで、いざ第一声を発した途端、目の前にいた子供にすごい顔して耳を塞がれた経験がありまして。さぞうるさいって思ったんでしょうね。本当に、大きい声を出して驚かしてゴメンねって心の中で謝りました。

ツキクズとほしは間違いなく《音楽を鳴らすべき場所》で、そこに集うのは《音楽を聴きたくて集まった人》達です(もちろん袋井市のライブ喫茶マムゼルも)。誰にも遠慮はいらない。心置きなく楽しく歌わせてもらいます。


マシス
四月に新年度になって、新しい町内会の役職、部農会長に就任して(させられて)しまいました。畑がある家に回ってくる農業関係の役職です。今、体協理事もやってるのに、今年僕は二役。こういうシガラミはとても田舎あるあるです。

ちなみに部農会長っていうと、立場的に、

①町内会長
②副町内会長
③部農会長

という具合に、役員名簿の上位から三人目、町内会の《三役》と呼ばれるお偉いっぽい役職。家に畑があるからってだけで農業関係の長って?、僕は作付けなんてやったことないのに、何か聞かれても何も答えられないのが正直なところ。

実質無力な部農会長。荷が勝ち過ぎててぶっちゃけ逃げ出したいけど、そこは田舎ですので、

《来年、お前、部農会長ね》

《ハイ》

と、運命はわりとスッと受け入れた(駄々をこねるエネルギーはない)。いずれやることだし、一年間の辛抱です。今年一年乗り切れば、そうしたらおそらくあと十数年はフリー。来年は隣保の班長が来るけど、そんなん体協理事と部農会長に比べたら屁でもないや。

で、土曜日の15日に、年度始めの総会でした。緊張しました。公会堂に行くまで吐きそうになってた。議題を読みながら進行はするけれど、何もわかっていないから不安しかない。あそこで僕が一言ちゃんと言わなきゃいけなかった、という場面があって、その失敗は後からズンとモヤモヤしてます。もう終わったことだし、誰も責めなかったけど、あーーダメだな。


とりあえず、胃の痛い総会が終わって、翌日の日曜日には学生時代からの友人と六人で集まり、久しぶりにお酒を飲みました。実にコロナ以来、三年ぶりの一杯会です。こんなに笑ったのは久しぶりだ、と友人が言ってたけど、友人とただ会って雑談をする、という当たり前が、久しぶりだとこんなにも破壊力があるものかってくらい楽しい。久しぶりを差し引いても、気のしれた友人とダベるのはいい。またやりたい。


そして昨日の17日(月)、職場に休みをもらって、家族の入院の付き添いをしてきました。白内障の手術ということで、深刻な病気の入院ではないのですけど、荷物運びで一応の付き添いです。

午前中に病院の手続きして部屋まで見送って、そしたら午後の手術が終わるまでやることもなく、病院の外で待機です。僕の自動車の点検が今月だったので、あらかじめ車屋さんに予約を入れといて、待機時間の間に点検をして。その点検の待ち時間も一時間ほどあったので、車を待ってる間に歩いてラーメン屋へ行って食事を済ませてきた。ボーッと過ごす待ち時間でなく、結構忙しく動いてました。時間の有効利用。

手術が終わって帰路についたのが午後4時過ぎ。帰り道に書店に寄って、一人の時間をウロウロと過ごす至福よ。欲しかった本をいくつか買いました。

「ソングの哲学」ボブ・ディラン著


数年前、ボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞したニュースは記憶にまだ新しいと思います。ディランは文筆家でないけど、作ってきた歌のクオリティが文学賞に値する、と評価されたのが話題になってました(賛否両論ありましたが)。ですから、こうして実際にディランの書いた本が出て、《ノーベル文学賞作家の新作》と言うと、ディランは著書で賞を取ったわけじゃないじゃん、と、ちょっとネジ曲った印象を受けます。


でも、ディランの書いた本って面白くて僕は好きです(本人が書いてなくてもディラン関係の本ってどれもとても面白い)。特にボブ著の「ボブ・ディラン自伝」とか、ディランの名調子が気持ち良く炸裂していて楽しい。「自伝2」が出ると言われ続けて待つ続け、18年経って今作が出た。迷わず買いましたが、えー18年も経ってたっけ?と驚きでした。


本作「ソングの哲学」はボブ・ディランが自身の好きな歌66曲について、あの独特な言い回しで綴ってます。まだ触りしか読めてませんが、一曲にだいたい4頁をあてていて、前半の2頁ではディランは歌から得たインスピレーションのままを書き綴り、後半2頁を使って歌と歌手についての解説をするといった形です。

(曲に寄っては解説のみの2頁の章もあるし、前半と後半の役目が入れ替わる章も。プレスリーの「マネーハニー」には6頁たっぷり使って語ってる!)


読みどころは各章における前半部分の2頁でしょう。あたかも《歌》というお題目をもらったディランが大喜利さながらイメージの赴くまま書き綴ってる。どの章でも名調子が満載で、そこを楽しめたらディラン本はもう全部イケる。多くの人にぜひ読んで欲しいし、声に出して読みたくなる文章です。


何より、ディランが他人の楽曲を心から褒めてるのって興味深いし、小気味良いですよ。ディランってこういう音楽も聴いてたんだ、と知れて嬉しくなります。


かつて《遅れてきたディランズ・チルドレン》と呼ばれたジャクソン・ブラウンは、まさかボブ・ディランが自分の楽曲(「プリテンダー」)を褒めていると知ったら、どんな気持ちでしょうね。

 

 

で、今出たばかりの新著といえば、村上春樹も当然欲しい。

ディランを読み終えたら、村上春樹です。ひょっとしてディラン途中でも読み出すかも。GWくらいにユックリ読めるかしら。

ちなみにこれは買ってないけど音楽コーナーでふと手に取った雑誌。
え、浜田省吾、MOONRIDERS、中島みゆき、矢野顕子、遊佐未森と、この記事のラインナップだけ見ると、これはいつの時代の雑誌?と分からなくなった。ベテランミュージシャン元気です。

ボビー・コールドウェルRIP。



病院へ向かう道すがら、信号待ち中に見た鯉のぼり。


今週末に牧之原にラフレシアがお邪魔します。オータムパパさん以外は初共演。面白そうですね



マシス

 ネットニュースの記事でチラッと見かけた、坂本龍一の訃報に対しての報道に関する話です。友人もSNSで呟いていたので、思ったことを書きます。


要は、いくつかのニュース番組にて教授の逝去を取り上げた際に「ライディーン」がやたら使われた、ってことらしいです。で、それを観て《「ライディーン」は高橋幸宏作曲だ!》と憤慨された方がいたそうで。YMOなら「ライディーン」でなく坂本龍一作曲の「テクノポリス」をせめて使うべきだろう、という声があがったとか、ライディーンが使われたことの是が非で論争になっている、という記事でした。



僕もFacebookで実際に《坂本龍一が!残念です。戦場のメリークリスマス、ラスト・エンペラー、YMOといえばライディーンだし...》と知り合いが書き込みしてるのを読みましたが、そこで《ライディーンは教授の曲じゃないだろ》と目くじら立てて指摘するのは、僕としてはちょっと違うと思いました。


何が重要かってことでは、《残念です!》の言葉に重きが置かれているってことこそ大事で、教授が亡くなって悼む心こそあれば、YMO=ライディーンって考えている人に対して《そこはテクノポリスだろ!》なんて声を荒らげなくても良いと、個人的には思うのです。そこで《わかってないやつは教授を語るな》って怒っちゃうのは、純粋な哀悼の意までも地に落としてしまう行為だと思う。


何より、そんな論争をされてるのを天国の坂本龍一が見たら、どっちの態度に眉をひそめることか。それを想像すれば、小銭稼ぎライターの煽りにまんまと乗ることなく、寛容な心でいる一択でしょう。追悼番組でライディーンが流れたことも、《YMOといえばライディーン》と書いた人のことも、教授は決して責めることはしないと思いますよ。



「Rain」が好き。どこがいいと説明できません。



マシス