《サマーツアー、今日が初日です。僕たち、またこの街、浜松で演奏することが出来て、とても嬉しく思ってます。どうもありがとう》
ライブ中、元春はMCで何度となく感謝の言葉を述べてました。観客はそのたびに、初日を浜松でやってくれてありがとう!と言わんばかりの歓声を返しました。そうです、この日はツアー初日なのです。
8月3日(月)、浜松【窓枠】本当に楽しかった。こんなに気合いの入ったロックな元春ライブを味わうのはいつ振りでしょう。終演後に“今日は言うことなし!”と思わず表で叫んでしまいました。それくらい楽しかったのです。
やはり『BLOOD MOON』という気合いの入ったアルバムを引っさげてのツアーです。そりゃ良いライブになるに決まってるのです。こんな風にニューアルバムの曲をライブですぐ聴けるなんて、ずいぶんと久しぶり?この興奮はいつ以来なんだろう。すごく懐かしい気がする。
踊って歌って、汗だくになって、心から元春で満たされた夜でした。
個々の曲の感想を言い出したらきりがないのですが、やはりオープニングの二曲から喋りたい。
いきなり知らないイントロで、何の曲?と思いきや、元春が“女神のような街灯の光に誘われながら”って歌い出して、心でガッツポーズです。「君をさがしてる」。エッジの立ったギターに、うねるようなリズム、まさにブラッド・ムーンな音って感じ。なんて格好いいアレンジだろう。
そして間髪入れず二曲目「La Vita e Bella」を畳み掛けてきて、堪りません。この歌、僕は最高に大好き。何度聴いても気持ちが上がります。この二連発の弾けっぷりときたら!これだけでもう、この夜のライブは良いものになると確信しましたよ。元春の今回のツアーの意気込みが伝わってくるかのオープニングなのです。
“みんな、そんなに飛ばしてて大丈夫?”と元春はMCで言いましたが、一番激しかったのは当の元春ですよ。そんなに動いて叫んで、大丈夫なのか?と逆に心配になるくらい、元気元気。そんな元春の姿を観て、観客の温度も上がりっ放しなのです。
「ボーラスタア」は“夏の星空”と歌詞を変えて歌ってましたね。観客を見渡せば、サビを皆が歌ってます。人気曲としてすっかり定着したようです。元春のいう“コヨーテ3部作”三枚のアルバムは、ここへ来て過去の元春クラシックに負けないくらい存在感を持ち得た、そんな気がします。
珍しい選曲では「国のための準備」。この辺りの選曲も『BLOOD MOON』ツアーの気合いを感じました。「誰かが君のドアを叩いている」も、聴けて嬉しかった。久しぶりの曲が聴けるのは格別な思いです。
でもやはり、今回のツアーの目玉は『BLOOD MOON』からの楽曲ですよ。ライブ演奏が本当に良かった。終演後の帰り道、車で聴く『BLOOD MOON』がまたさらに良く聴こえて、いっそうこのアルバムが好きになりました。
「紅い月」の歌詞、“夢は破れて/すべては壊れてしまった”は、言葉だけ取ると救いのないフレーズなのだけど、ライブで歌う元春の姿を観ているうちに、なんかまるで元春が、“残念だね”って優しく語りかけてくれているようで、ホロッとしました。
「本当の彼女」では、“燃える情熱をシルクのスカーフに包んで”の所を、コヨーテバンドが見事なコーラスをキメて、拍手喝采です。「バイ・ザ・シー」の素晴らしいグルーヴは、永遠に聴いていたいと思う気持ち良さ。コヨーテバンドの演奏は素晴らしいですね。
「優しい闇」は、すでにアンセムです。イントロが鳴った瞬間から高揚して、サビでは客が両手をかざして元春を求めるのです。「境界線」のサビもそうでした。観客の手がまるで、花が咲いたように会場を揺らしました。元春がサビで観客にマイクを向けると、客も当然のように歌って答えます。“感じたままのど真ん中を/くぐり抜けてゆく”・・この歌詞を合唱するのがこんなに気持ち良いとは!
「キャビアとキャピタリズム」では会場が爆発したかのように盛り上がり、「空港待合室」は僕、今回のライブを観て大好きな歌になっちゃいました。“けれど忘れられない歌がある/笑うにはまだ早すぎる”拳を突き上げて歌っちゃいましたね。よくわからん不思議な内容の歌、なーんて思ってたけど、この歌、最高ですよ。
アルバムの収録曲12曲のうち、なんと9曲を演奏。どの曲もめちゃめちゃライブ映えしていて、いっそ全曲演ってくれ!とすら思いました。「いつかの君」とかね。そのうちに聴いてみたい。
アンコールで出てきた元春、開口一番、“暑いね。暑くない?”。そしたら皆、一斉に“暑ーい!”。
元春、“バンドの皆も、楽屋で暑い暑いと言ってるんだけど、なぜか皆嬉しそうなんだ!”と笑いながら、この話を枕に演奏されたのは、なんと、大滝詠一のカバー曲j「あつさのせい」!。今の時分にもぴったりなのでは。
最後は「約束の橋」を演奏して、終演。サマーツアーの口火を無事切ったのでした。
すべての演奏が終わった後の、元春の挨拶が印象的でした
“35周年ということで・・いくら僕一人で良い歌を作ったつもりでいても、それじゃ何にもならない。ここに集まって来てくれた皆が、僕の歌を発見してくれたからこそ、僕は今ここにいる”
今回買ったグッズはブレスレットです。前回購入したネックレスはライブで着けてますが、これも気に入りました
今回のライブ感想は、言いたいことがあってもなかなか言葉に出来ない、そんな気分です。また追記します。
マシス