< これまでのエッセイ >
「質量の部分が間違っているようなエネルギー反応がします!」
そんなちかみつさんのひと言から始まった
物理学の世界の探求。
いよいよクライマックスを迎えます。
【スピリチュアル × 数学・物理学】
エネルギーの公式を超えて ③
1.「質量」 とは何だろう?
ちかみつさんのスキャンにより
重力子 (グラビトン) はまだ未発見とはいえ、
ポジティブな可能性が見えてきました。
しかし ・ ・ ・
「質量が空間を嫌がっています!」
という謎はまだ残されたまま。
そこで、根本的な問題として、
質量自体について考えてみる。
「質量」 とは何なのだろうか?
もっと分かりやすくいうと、
重さとは何なのだろう?
ちかみつさんのスキャンにより、
エネルギーの公式や重力について考察を進めてきたが、
ついにこのような根本的な課題にたどりついた。
整理して考えると、
ちかみつさんの指摘は、
質量そのものがまだ未知の存在である
という問題提起のようにも聞こえます。
「物体には重さがある」 というのは
当たり前のように思われるかもしれませんが、
実は、とても不思議な現象なのです。
どういうことかというと、
現代の物理学を突き詰めていくと、
一般的に、
「粒子の質量は0である」
という結論にたどり着くのです!
言い換えるならば、
「粒子は、質量 0 の状態が理想である」
とも言えます。
実際、宇宙の始まりでは、
すべての粒子の質量が 0 であったと考えられています。
ところが ・ ・ ・
現在、粒子の質量は、
(特別な粒子を除いて) 0 ではありません。
もちろん、どんな物体にも重さがあります。
なぜ、粒子に質量があるのか?
一見、当たり前に見えるこんな素朴な問題が、
現代の物理学における重大問題だったのです!
2.「質量」 を与えるヒッグス粒子は存在するのか?
では、私たちの住む世界で、
物質に質量があるのはどうしてなのか?
物理学者たちは悩みました。
「どうして粒子に質量があるんだ?」
「理由が分からない!」
前回の重力子は、未発見とはいえ、
ゲージ理論から自然に導かれる結論でした。
ところが ・ ・ ・
質量だけは、これまでの理論だけでは
どうしてもうまく説明できません。
何か新しい考え方 (仮説) を導入しなければ
説明できないのです、
そこで、質量を与える役割をになっている
ヒッグス粒子という新しい粒子を考え、
ヒッグス粒子が質量を与えると考えました。
すなわち、
ヒッグス粒子が、いろいろな粒子に質量を与えている
と考えたのです。
現在、宇宙の始まりであるビッグバンの直後には、
すべての粒子が質量 0 で、自由に運動できたと考えられています。
ここで、ちかみつさんは重大な指摘をします。
「ビッグバンは、宇宙誕生の現象ではありません」
えっ!?
ビッグバンによって宇宙が誕生したのではないのだろうか?
ちかみつさんは続けます。
「ビッグバンは、超巨大惑星の爆発でした。
それを人類が宇宙誕生の現象と勘違いしたのです!」
突然、衝撃的な事実が明らかになりました!
はるか昔におきた超巨大惑星の爆発を、
宇宙の誕生と勘違いしてしまった。
そんなことがあるのですね。
ちかみつさんは、さらに続けます。
「ビッグバン理論を正確に宇宙史に沿って、
今後修正していかなければなりません。
そうでないと、すべてのサイエンスは真実から遠のいていきます」
これはあまりにも大きなテーマなため、
今後の重要な課題として残しておき、
今はヒッグス粒子の話題に戻ることとします。
3.ヒッグス粒子の海
なぜ粒子が質量を持つようになったのか?
真空がヒッグス粒子の海で満たされていると
物理学者は考えました。
そして、 「質量 0 の粒子」 がヒッグス粒子の海と反応して、
質量を与えられ、
速度も遅くなって、
運動するようになったと考えるのです。
そのとき、光など特別な粒子だけは、
ヒッグス粒子の海に反応せずに
質量 0 のまま運動を続けることができる
と考えました。
このようにヒッグス粒子を考えると、
これまでの理論と整合性もよく、
矛盾なく質量の問題を説明することができるのです。
そんなことから、
これは正しそうな理論だと
物理学者の人々は思い、
さっそくヒッグス粒子を探す試みがスタートしました。
ただ、ヒッグス粒子を見つけるには、
とてつもなく大きなエネルギーを持つ機器 (加速器) で実験しても、
10兆回に1回しか現れないという極めて難しい試みでした。
実験で見つけるには、
人間の科学技術ギリギリのラインだったのです。
しかし ・ ・ ・
物理学者たちの探求の結果、
2012年にヒッグス粒子らしきものが見つかりました!
見つかった粒子は、ヒッグス粒子の満たすべき性質をそなえており、
高い確率でヒッグス粒子だといえそうです。
それにより、存在を予言した物理学者が
ノーベル賞を受賞しました。
「これで物質が質量を持つ原理が解明できた」
と、物理学者たちは歓喜に包まれたのです。
まだまだ謎のある粒子とはいえ、
物理学者たちの努力によって、
ヒッグス粒子は発見されました。
そこで、ちかみつさんにヒッグス粒子について、
スキャンしていただきました。
その結果 ・ ・ ・
なんと衝撃の結果が出ました!
「ヒッグス粒子理論は虚の反応がしております。
空間との共鳴がないため、真実とほど遠いと考えられます」
ヒッグス粒子は、虚の反応がするというのです!
さらに、ちかみつさんは続けます。
「今後もヒッグス粒子理論を探求しても袋小路となり、
理論に発展性がみられない可能性が高いです」
そんなことがあっていいのだろうか。
厳しい現実をつきつけられました。
物理学者たちの並々ならぬ努力は何だったのか?
ヒッグス粒子だけでなく、
今ある物理学の理論にも影響があるのではないだろうか?
そんなことを思わせる衝撃の結果です。
4.結果と解釈
「真空がヒッグス粒子の海に満たされていて、
粒子がヒッグス粒子の海を通るとき、
反応を起こし質量を与えられる」
という考え方も、間違いなのだろうか。
ちかみつさんがスキャンしました。
その結果、
「33%が真実で、67%が虚(間違い)のような空間反応があります」
となりました。
ヒッグス粒子の海も存在しないのか?
ちかみつさんは続けます。
「ヒッグス粒子の海は存在していない反応があります」
そうか、ヒッグス粒子の海は存在しないのか ・ ・ ・
しかし、ちかみつさんは言います。
「ヒッグス粒子の海は虚の反応がしますが、
それ以外の海があります!
それ以外には、無限のバラエティ溢れる海の反応があります!」
なんと、ヒッグス粒子の海は存在しないかもしれませんが、
真空はそれ以外の未知の海に満たされていたのです。
ただ ・ ・ ・
今、手元にある正しそうな理論を手放すには
勇気がいります。
しかしここは、一度冷静になったほうが
いいのかもしれません。
2012年に見つかった粒子は、
ヒッグス粒子と100%断定していいのだろうか?
ヒッグス粒子の持つべき性質を兼ね備えていて、
かなり高い確率でヒッグス粒子だといえるのだと思いますが、
100%そうだと決めつけていいのでしょうか。
手放す勇気
も必要なのかもしれません。
絶望と希望
と言うべきだろうか。
さらなる可能性を考えてもいいのではないでしょうか。
ここまで、ちかみつさんと松岡が協力して、
現代物理学の世界を探究してきました。
有名なエネルギーの公式から出発して、
相対論的質量の解釈を考え、
未発見の重力子 (グラビトン)
ヒッグス粒子の謎
について考察してきました。
ちかみつさんのスピリチュアルな感性と、
松岡の数学的な感性で、
出来る限り客観的な視点で探究をしてきました。
一般的に、現代物理学の世界は、
近年特に素粒子の分野で素晴らしい成果をあげています。
しかしながら、まだまだ未知なることも潜んでいます。
そんな状況を踏まえつつ、
最後に、ニュートンの言葉を紹介します。
我々は、海岸で貝殻を拾って遊ぶ子どものようなものである。
真理の大海は、すべてが未発見のまま、目の前に広がっているというのに。
なんて謙虚な言葉でしょうか。
この言葉を胸に秘め、
現代物理学のさらなる発展を期待して、
このエッセイを終えたいと思います。
■ ちかみつさんとのコラムやエッセイのまとめ
【プロフィール】
ちかみつ
本業のかたわら見えない世界で時間を過ごしている。
空間とつながり、スキャンをすることにより
霊的なエネルギーを探究することができる。
近年、ちかみつLABとして、
独自の活動をスタートさせている。
合い言葉は
「すべては他者のために」
note
松岡 学
高知工科大学 准教授、数学者、博士 (学術)
大学で研究や教育に携わる傍ら、
一般向けの講座を行っている。
アドラー心理学の造詣も深く、
数学の教育や一般向け講座に取り入れている。
音楽 (J-POP) を聴くのが趣味。
ファッションを意識し、自然な生活を心がけている。
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