5月の豊橋算数講座は気候もよく
穏やかな日差しが降り注ぐ中、
雰囲気のいいオーガニックカフェで
開催させていただきました。
講座には、
算数の教育に関心のあるママさんたちが集まってくださいました。
講座の前日、
主催の真澄さんと打ち合わせをさせていただいているとき、
さくらんぼ計算が分からずに困っている
お子さんとママさんの話をお聞きしました。
そんなことから、打ち合わせでは、
小学校の算数の教育談義になりました。
そこからヒントを得て、
私は講座に算数の教育の話題を盛り込もうと思い、
急きょ、スライドを数枚作成して、追加しました。
さくらんぼ計算というのは、繰り上がりや繰り下がりの計算方法で、
たとえば、15-7 のように繰り下がりのときは、
15 を 5 と 10 に分けて、10-7=3 を計算した後に、
5 と 3 をたして 8 とするやり方です。
図のように、15 の分解がさくらんぼに見えるので、
このような名前で呼ばれています。
私自身、大学の小学校教員養成では、
学生たちが将来前向きに
さくらんぼ計算を指導できるようになってほしいので、
しっかりと教えています。
ただ、
正直、私が小学生のときは、さくらんぼ計算は習いませんでした。
それに、
確かに一定の効果はあると思うのですが、
さくらんぼ計算には賛否両論あります。
ややこしく思えて、つまずく子どもがいるというのも事実です。
いったいいつからこんなことになったのだろう?
さくらんぼ計算は本当に必要なんだろうか?
私はそんな問いかけを、自分自身にしています。
なぜなら、
最終的に、暗算でできない計算は、
筆算で計算すればよいからです。
私のイメージでは、
暗算 → 筆算
ですが、ここにさくらんぼ計算を入れると、
暗算 → さくらんぼ計算 → 筆算
となります。
そして、暗算と筆算で、すべての場合が対応できるので、
さくらんぼ計算は途中経過としての役割があると思うのです。
それは分かるのですが、
途中経過としてのさくらんぼ計算に、
大きな労力をかけて、
子どもたちに強く指導する必要があるのだろうか?
というのが、自分自身への問いかけなのです。
自分自身への問題提起は続きますが、
今回の豊橋算数講座では、
実際にさくらんぼ計算に困っている
ママさんたちの生の声を聞くことで、
小学校の算数教育の成果と課題について
改めて考えさせられました。
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