蜂の巣と六角形 ~ 日常の算数 ~ | 数学を通して優しさや愛を伝える松岡学のブログ

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写真はレンゲとミツバチですが、

最近、めっきりレンゲを見なくなりました。

 

 

そういえば、ミツバチの巣はどうして六角形なんでしょう?

そんな疑問がわきませんか?

今回はそんなことを考えてみます。

 


たとえば、六角形じゃなくて
円だったらどうでしょうか?


円だと隙間ができてしまいます。

 


実は、正多角形で
平面を隙間なく敷き詰められるのは、

正三角形、正方形、正六角形

の3種類のみなんです。

 


これは1つの頂点の角度を考えて証明します。

実際、敷き詰めると次のようになります。

 

 

この中でも、正六角形(または、正六角柱)を
隙間なく並べた構造は

ハニカム構造

と呼ばれていて、

少ない材料で強い強度にできるのです。

ミツバチはこのことを本能的に知っているのですね。

ハニカム構造の由来は、


ミツバチ(Honey)の巣(Comb)


からきています。


六角形は自然が作り出す最も安定する空間構造なのかもしれません。


蜂の巣の他にも、いろいろなところで

六角形がみられます。

 

 

     < つくし >

 

 

    < コケの葉の細胞 >

 

 

     < 雪の結晶 >

 


自然界は不思議ですね。

 

 

 

 

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