ゲシュタルトセラピーにおける気づきと自然治癒力 | 数学を通して優しさや愛を伝える松岡学のブログ

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アドラー心理学的な世界観のコラムやエッセイを書いています

「ゲシュタルトセラピーは気づきに始まり気づきに終わる」

 

といわれています。

 

とても印象的な言葉だと思います。


私は、フレデリック・パールズ自身による本 『ゲシュタルト療法』 を読んで、
本当にそうだなと感じました。

 

ゲシュタルトセラピーでは、

クライエントへアドバイスをしたり、解釈をするより、
クライエント自身による 「気づき」 を重視しています。


それは、気づくことにより、
人は感じることができ、行動への可能性を開く
という考えに基づいているからです。

人が自ら気づき、行動し、よりより人生を送れるようになるための
セルフ・サポートする能力を養えるがゲシュタルトセラピーなのです。

本人の主体性を尊重したセラピーだといえます。

 

 

 


私はパールズの本を読んで 「自然治癒力」
という言葉を思い浮かべました。

 


私自身、病気などに対して、
自然治癒力を大切にしたいと思っていますが、

心という内面についても自然治癒力を

引き出すことが大切だと感じたのです。

 

 

 


また、ゲシュタルトセラピーでは、" here and now "
つまり、「今ここ」 を大事にしています。

たとえ悩みの原因が過去の出来事や未来への不安にあったとしても、
生きているのは「現在」だからです。

気づきは 「今ここ」 で起こっていて、
行動をするのも 「今ここ」 なのです。

 

 

 


パールズの言葉に

「現代人は、自らの悩みを語ることには長けているが、
 対処することになると、その術を知らない。」


とあります。

言葉の洪水に溺れてしまっていて、際限なく時間を費やしている。

 

解決するための行動をしていない。

「今ここ」 を生きていないというのです。

これは50年近く前の言葉ですが、現代にも当てはまるというより、
ますますその傾向が強まっているように感じました。


スマホやネットを眺めて、

 

情報を得たり、

考えたり、

空想をしたり、

 

長時間費やすことが多くなりましたが、

実際に、「今、ここ」 で行動をしているでしょうか?

情報量が多いのは良いことですが、
時として、慎重になり過ぎて、
初めの一歩が踏み出せていないかもしれません。

 

だからこそ、

 

「今ここ」 と真剣に向き合い、
人生を豊かに過ごすために前向きに行動することの大切さを
パールズから学ぶことができます。


私たちが、今より豊かに生彩のある生き方をするために、
ゲシュタルトセラピーは大切なことを伝えていると思います。