円周率について | 数学を通して優しさや愛を伝える松岡学のブログ

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小学校で円の面積や周の長さを求める時、円周率 3.14 が現れます。

面積は、(半径)×(半径)×3.14
円周の長さは、(直径)×3.14


が公式です。

円周率 3.14 は正確には、

3.14159265358979・・・

と無限に続く数です。

中学からは、ギリシャ文字π(パイ)で表します。

3.14ではややこしいので、3 の方がすっきりするのでは、
と思われるかもしれませんが、

円周率は無限に続くところに意味がある

のであって、3 では意味がないのです。

「無限に続く」 という感覚は、なかなか捉えにくいのですが、
これは大事なことなのです。

 


円周率は古代エジプトやバビロニアの時代から存在していました。

そんな何千年も前から存在していたなんて、
不思議に思われるかもしれませんが、

当時は、

「3 より少し大きい」

という程度でした。

何千年も前から

3.14159265358979・・・

と正確に計算できたわけではないのですね。


といっても、


古代エジプトやバビロニアの時代から円周率が
存在していたことはすごいことだと感じます。


そんな円周率の不思議さを子どもたちにも感じて欲しいと思います。

 

 

 


現在では、コンピュータでかなり正確に計算できるので、
円周率は最初から与えられた数字のように感じますが、

円周率は自分で求めることができるのです。

もちろん、上のような正確な値ではなく、だいたいの値です。

ヒモとメジャーがあれば求めることができます。

一体どうすればいいのでしょうか?

最初に書いた円周の長さの公式を使います。

(円周の長さ)=(直径)×3.14

から 3.14 は、

3.14 =(円周の長さ)÷(直径)

となります。

つまり、
ヒモ(または、糸)で円を作って、
直径の長さを測ります。

次にヒモを伸ばして長さを測れば、
円周の長さが分かります。

求めた値で、

(円周の長さ)÷(直径)

を計算することで円周率が求まります。

もちろん、ヒモや糸で測るので、誤差があります。

だいたいの数字ですが、それは誤差ということで、
たいした問題じゃないのです。

原理的には、ヒモとメジャーだけで円周率が求まる

ということが重要なのです。


円周率というと、

3.141592・・・

と暗記するだけで満足してしまいがちですが、

子どもたちには、そんな原理的なことも
しっかりとつかんで欲しいと思います。

 

 

 

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