Si Douce A Mon Souvenir | En Hommage à Claude François

En Hommage à Claude François

内向的なのに野心家で、神経質で完璧主義者なのに生き方が下手。優しさに満ちているのに激情を秘めて孤独。嘘つきなのに愛らしい。「芸人」と「詩人」の二面性の中で揺れながら進むあなたに、わたしの心臓は共振し、初めて見たときからもうずっと震えが止まらない。

matの癒しの歌 

周期的に聴きたくなる 

錆びつく自分を感じた時には 

 

クロード ありがとう 

 

Claude François - Si Douce A Mon Souvenir ( 71 Une Premère - 31/12/1970)  

 

僕に残るやさしい記憶
 
みんな知っているけれど
悲しみを抱えているすべてのひとのために
君の家の扉は開いている
僕は いつも悲しんでいる そして
君の家への道を探している自分自身に驚く
みんな知っている そこに誰も入ることができないこと
それは 僕が入る日のため
でも 君は 僕が忘れてしまった
やさしい記憶の 道の途中に まだいるんだ
 
岩にへばりつく蔦のように
僕は 君を抱きかかえたりしない
絶対にしない だって 
僕たちが婚約もせずに愛し合ったと
愛の言葉さえも交わしていないと
人々が言っているから
それらはいつも 僕が君のもとへ戻るように 運ぶんだ
僕が常に君をとりもどし
忘れた道の記憶をやさしく回復する理由なんだ
 
そして 海や麦畑が
いつも何時も僕たちを
遠く離れ離れにしても
そして ちょっと悲しんでいる少女がいても
朝には“バイバイ”と言うんだ
僕はまた世界を走り回れるよ
雨が僕を濡らしても
太陽が死ぬほど僕を焼き焦がしても
僕のかすかな記憶にある 
君へと続く道を失わせようとしても
 
僕は 旅の終わりに気が付かない
毎日変わる風景に疲れ果ててしまう
でも いつか帰ってくることは分かっている
忘れてしまった 君の家にまっすぐ続く道ではなくても
君はそこにいて 
僕のやさしい記憶になる


ひとつ分かったことがある

欠点だらけ 隙だらけのくせに
たった一つ持っている「自分自身」だけを頼りに
いつも強気で前へ行く
matはそんな人に惹かれる