マラソンランナー日記 -37ページ目

マラソンランナー日記

マラソンの話ばかりじゃないよ

第一回大阪マラソンを走ってきた。

東京マラソンに比べマスコミの取り上げ方は小さいが、すごい大会だった。

大阪城をスタートし繁華街をあっちこっち回って、最後は大阪南港のインテックス大阪というところがゴールだった。


参加者は3万人。

スタート地点の先頭に並んだボクは、さまざまは著名人を見た。

しかし間寛平さんの人気は別格だった。

ランナーに向かって、FM局の放送台から「アヘアヘ」のポーズを見せると大歓声がどっとわいた。

まるで「神」だ。

おかげでスタート前の緊張感がほぐれたのを感じた。


曇り空、午後9時に号砲が鳴った。

大阪は初めてじゃないけど、コースが複雑だった。

南へ行って、北に行って、東に行って折り返してまた西へ。

同じところを回っているようで「最後まで持つかな」。


しかし、そのうちに体が温まってきて、ハーフ地点を通過した。

やっと「完走できるかも」と思ったくらいだ。


応援がすごい。

繁華街の難波は人が多かったが、声の大きさは下町に入ってから。

特に西成区、住之江区。

おばちゃんが絶叫していた。

子どもたちはタッチを求めて手を出してきた。

(汗で手袋が汚れていたので、握手に応じられなかったけどゴメンね)

バナナ、どら焼き、トマト、まんじゅうと豊富な食べ物も提供してくれた。


こんなに応援に後押しされた大会はない。

脚の疲れも吹っ飛んでしまう。

最後の難所も止まらず走り抜けることができた。

おかげさまで少しトラブルはあったが、ゴールにたどり着いた。


ベストではないが、かろうじて3時間台の記録を出すことが出来た。

練習不足を考えれば予想以上の結果。

これも大阪のみなさんの熱い応援のおかげ。


ゴール後、コースを振り返って一礼した。

たくさんの人が同じことをしていた。

「大阪に感謝」の気持ちが自然にそうさせたのだ。

今回の旅行はフィンランド航空を利用した。

名古屋発のヘルシンキ便は約10時間乗る。

長い長い空の旅だ。

これが我慢できなくてはヨーロッパには行けない。


それとも10万円出してビジネスに乗るかだ。

ボクは我慢して10万円を節約したほうがいいタイプだ。


マラソンランナー日記
ヘルシンキ空港のスナップ。


往路でこんなことがあった。

旅の楽しみは、食事だ。

待望の夕食時間になった。

しかし、エコノミー席は後回し。

前方のビジネス席から配膳は始まる。


飛行機ほど待遇差別の激しい乗り物はない。

後方のビジネス席に座ると、食事はかなり遅れる。

なぜか。

乗務員が一人ひとりに「ビーフorチキン?」と聞いて回るからだ。


一歩進んで「ビーフorチキン?」

二歩進んで「ビーフorチキン?」

三歩進んで「ビーフorチキン?」


これでは日が暮れる。


ビーフかチキンに統一したらどうだ!

と思ったころに自分の番が来る。

おもむろに「チキン!」

と言おうと準備していたら。


乗務員が先に頭を下げて言った。

「お客さま。ただいま夕食はビーフのみとなりました」

「まことに申し訳ありませんが、ご協力願えませんでしょうか」


「チキン!」と発音しようと準備していた口が固まった。

時間を置いて

「はは、はい」と言うしかなかった。


エコノミーの悲哀だわな。


乗務員が美人だったし、意外とビーフ味のカレーがおいしかったし、そのことは忘れてしまった。


で、ヘルシンキからバルセロナへは乗り継いでさらに4時間乗らなければならない。

今度は機中で軽食が出る。

しかし軽食は選択性ではない。

全員が同じメニューだ。


中を開けて喜んだ。

パンの中に挟まれていたのは「チキン」だった。

先ほどチキンを食べていたら「チキンのあとにまたチキン」だった。

神はそれを知っていて私にビーフをお与えになったのだ。

そう思うと一人ほほがゆるんでしまった。