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幕末史などつれづれに…

今日は朝早く起きて少し遠出をして来ました。行き先は・・・

 

 

 

 

 

 

鳥羽です。鳥羽伏見の戦い勃発の地を訪ねて来ました。お昼近くまで歩き回って来たので、とっても疲れました。足は思ったほど痛まなかったのですが、体が疲れました。詳しいレポートを書きたいのですが、今日はちょっとしんどいのでやめておきます。

 

 

今日の京都は朝のうちは曇り空だったこともあって、結構過ごしやすかったです。鳥羽伏見の戦い勃発の地は最寄りの京都市営地下鉄竹田駅から徒歩で30分近くもありますが、行きにはセミが鳴いていたのが帰りのお昼頃にはセミの声はほとんど聞こえず、鴨川の近くだったこともあってか、鈴虫の鳴き声が聞こえていました。そろそろ季節の変わり目かな・・・と思ったのですが、山科に戻って来たらやっぱりセミが元気に鳴いていました。やはり秋はまだ先のようですね。

 

 

 

一応、毎日散歩の途中でお地蔵さんに手を合わせ、ウクライナとガザの戦争が一日も早く終わるように、子供たちがこれ以上犠牲になりませんようにと拝んでいるんですけど、なかなか収束しませんね。それでも拝み続けるぐらいしか僕には出来ませんけど。

 

 

今年は五山送り火は見に行きませんでした。KBS京都テレビで中継やっているので、それを見てます。関東は台風が直撃しているようですが、みなさん大丈夫でしょうか。京都は薄曇りで8月としては過ごしやすい一日でした。このまま涼しくなって・・・・はくれないだろうなぁ。

 

 

(画像はお借りしました)

 

 

 

 

 

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散歩道の途中に老舗のうなぎ茶漬けの店があります。お盆というのに今日も営業されていたみたいで、調理場でうなぎをさばいているのが見えました。・・・暑いからか、戸が開けっ放しだったのです。

 

 

で、驚いたのがうなぎです。腹を割かれて真っ二つになって、内蔵も取り除かれてしまっているのに、手で抑えてないとビュンビュン動くんですよね。ヘビと同じなんでしょうか。さすがに背骨をとったら動かなくなったような気がする・・・。

 

 

うなぎ茶漬け、一度は食べてみたいと思うのですが、やっぱりああした老舗って店頭に「何円」とか貼り出したりしてないんですね。しかも、見ると品物は一種類のみ。結構大きなサイズなので、まあ、お高いんでしょうなぁ。

 

 

 

夢で故人と逢ったことある?

 

 

 

そうか、今日はお盆だったのか・・・。夢で故人とあったことはありますが、それよりも昨日の夜、そういう意味では縁起が悪い夢を見てしまいました。夢の中で余命宣告されてしまったのです。

 

 

夢の中で何度も行ったことがある町に遊びに行って、知り合いの兄弟の家に一週間泊めてもらって、さあ今日は帰る日だという時に、その知り合いの兄弟に「またしち(仮)君は来年の10月までの命だから、ここに来るのはもう最後だね」と言われ、ああ、そうだった。僕は来年の10月に死ぬんだった。それじゃ最後にお世話になった人たちに挨拶しておこう・・・と思ったのですが、もう夜だったのでどこの家も灯りが消えていた・・・という夢でした。

 

 

縁起でもない夢ですが、でもなぜか楽しい夢でした。あとは正夢にならないように祈るばかりです。

 

 

 

 

 

 

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子供の頃の出来事を思い出したので書き留めておきます。

 

 

たぶん昭和四十五年か四十六年か、その頃の出来事だったと思うのですが、その日、幼児だった僕は、たぶん家の近所の公園かどこかで友だちと遊んでいたんだと思います。ちなみに当時は兵庫県の大阪よりの某市に住んでいました。某市っていうか、まあ伊丹市です。

 

 

そこに見たこともない中年の男性がやって来て、突然「お金をあげる」と言うのです。幼いながらも不信感を持って何か問い正したように思いますが、中年男性は「大丈夫だから」と言って〝お金〟を手渡されました。

 

 

しかし、その〝お金〟は少なくとも日本のお金とは似ても似つかないものでした。そもそも紙質が紙幣のそれではなく、写真や栞(しおり)のような白く固い紙で出来ていて、中央部分にカラーで外国の建造物のようなもの(オベリスクだったかも)の絵が描かれていました。

 

 

そして何百万だか何千万だか、あるいは億だか、とにかく1のあとに0がたっくさんついていて、その前に¥でも$でもない、漢字の「牟」に似た単位記号がつけられていて、あと表だったか裏だったか思い出せないのですが、どこかにダビデの星が描かれていました。

 

 

なんでこんなものをくれるのか聞いたら、「本当は良い行ないをした時にもらえるものなんだけど、今日はみんなと出会えた記念にあげるんだよ」みたいなことを言っていました。結局もらって帰って親に見せ、今日起きた出来事をありのままを説明したところ、「こんなもの、もらってきちゃダメだ。もう二度とその人と会うんじゃない」と叱られました。

 

 

・・・たしかにそのとおりだと思います。記憶がよみがえって今考えてみると、これ、絶対に新興宗教の勧誘か何かですよね。しかも、「お金をあげる」と子供に声をかけるなんて手段、かなり悪質だと思います。叱られたあと、兄妹と一緒に使っていた子供部屋で、もらった〝お金〟を見つめながら悲しい気持ちになっていたことを思い出しました。

 

 

余談ながら、これを書き込んでいるうちに子供の頃に記憶が更によみがえってきました。その頃、僕の家族が住んでいたのは伊丹空港のすぐ目の前で、家の外に出て目の前の道路をちょっと行ったら滑走路が見えていました。その道路沿いに用水路があったのですが、深い上にものすごく流れが早く、万が一幼児が落ちたりしたら危ないから気をつけなきゃダメだと大人たちから繰り返し言われていました。

 

 

 

今日も午前中に東山を歩いて来ましたが、日差しは強かったものの木陰などに入ると山からの吹き下ろしの風が涼しくて気持ちよかったです。暑いことには変わりはないのですが、酷暑だった先週と比べるとだいぶ過ごしやすい一日でした。

 

 

散歩中にお年寄りの方とお話する機会があったので、昔のお話なんかを聞いてみたのですが、まあなんとも話が止まらない止まらない(笑)。カネボウの工場があった話とか、東山にあった松下幸之助の屋敷をカネボウの会長(?)さんが買い取って、買い取った時に「庭はそのままにする」という約束だったのに一年もしないうちに作り変えてしまったとか、あとご自身の若い頃のお話もたっぷりと(笑)。

 

 

でも、どうやら今はお一人で暮らしておられるみたいで、たぶんしゃべる相手がいなくて寂しかったんだろうなあ。

この話は数年前(といっても埼玉に住んでいた頃なので5年以上前だと思います)に中身だけメモしておいたもので、何の本に書いてあったのか、いつ頃の話だったかを記録し忘れてしまったのでブログ記事にするのを控えていたものです。・・・おそらく『藤岡屋日記』だったと思うので江戸時代後期の話だとは思うのですが。

 

 

伊予国(現在の愛媛県)松山に桜井磯次郎という侍がいたそうです。タイトルどおり、その磯次郎さんが巨人だったという話です。

 

 

伊予松山に巨人あり。曰く桜井磯二郎。身長八尺三寸、手掌一尺二寸、足掌一尺五寸、足衣十七文半を用う。これを秤るに三十九貫五百目を得たり。一日よく三十七、八里を行く。力四十人に敵う。年裁二十四。

 

 

これを現在の数値に当てはめてみると、身長は2.6m、掌の大きさは36cm、足の大きさが45cmで足袋の寸法が42cm、体重は148kgもあったことになります。そして一日でだいたい145から150km歩くことが出来、力は40人に匹敵するというのです。

 

 

江戸時代のはなしですし、正確に計測されたものかどうかは不明で、ただの噂話の可能性もありますが、調べてみると案外そうでもないようです。たとえば身長2.6m、体重148kgという数値は、現在存命中の人物で世界一背が高いとされるスルタン・キョセン氏(トルコ)の身長2.5mで体重155kgという数値とそれほど差がありません。また「疑う余地のない医学的な記録がある」中で史上もっとも背が高い人物とされたロバート・ワドロー氏(米国)は身長2.7mで体重222kgだったそうで、桜井磯次郎が彼ら同様に巨人症だったと仮定すれば、その体格は十分「常識の範疇」に入るものと思われます。

 

 

また、一日に145キロから150キロ近く歩けるという話ですが、これは松山からだと香川県の丸亀市か高松市まで。京都からだと名古屋市を越えて岐阜まで一日で歩いてしまう計算になります。それはさすがにあり得ないだろうと思いましたが、たとえばの話、ジョギングは時速7km/h前後といわれており、一日中ジョギングし続けたと仮定すると168kmも走破出来る計算になります。

 

 

桜井磯次郎も実際に一日中歩いたのではなく、常識的な距離を歩いた数値を基準にして一日歩いた場合を見込み計算したものだと考えれば、実はこれも常識的な数値であるといえます。

 

 

ちなみにこの磯次郎さん、なかなかの美丈夫だったそうです。また同じ頃、松山には他にも小玉文太という七尺五寸強(2.3m以上)の大男がいましたが、自力歩行がかなわず三十何歳かで亡くなったそうで、この話は「すなわち知る。松山はよく巨人を産む也」で〆られています。

 

 

戦後社会が「当たり前」の我々は忘れがちかも知れませんが、昔は地域による食文化の違い、あるいは貧富の差、または身分の差などによる体格の偏りはあったろうと思われます。自分の実体験としても昔一緒に働いていたベトナム人のうち、南部出身の女性は日本人と変わらない体格だったのに対し、北部出身の女性は全体的に150cm前後の小柄な人が多かったということがありました。

 

 

あるいは幕末の薩摩藩士が西郷隆盛、大久保利通をはじめ170cmを超える長身の人物が多かったことは、薩摩藩が他藩では幕府を憚って余り用いられなかった銃の訓練を、逆に積極的に行なっていたことと関連あるのかも知れません。銃の訓練として鳥撃ちが盛んに行われていたようですが、仕留めた鳥は当然食べたはずで、実は幕末期の薩摩藩士は当時の日本人としては例外的に動物性タンパク質を豊富に接種していた可能性があります。

 

 

「江戸時代の平均身長は今よりも低かった」というのは事実なのでしょうが、だからといって当時の人がみんな現代人より小柄だったというわけではなく、大きかった人もいれば小さかった人もいた、ということは忘れないでおきたいと思います。

 

 

 

 

昨日の南九州に続き、今日は関東で大きな地震が発生しました。皆さんは大丈夫だったでしょうか。

 

 

幸い京都はまったく揺れませんでした。また、日差しは強いですが心なしか先週よりマシな気がします。南海トラフ地震への注意喚起がなされていますが、小市民の一人としては、あとは平穏無事に過ごせるよう祈るしかないですね。

 

 

今回の地震で被災された地域の一日も早い復興と、皆様のご無事をお祈り申し上げます。

 

バナナの保存は冷蔵派?常温派?

 

 

夏場はさすがに冷蔵庫に入れます。冬場は常温という、何ともありきたりな答えですね(笑)。

 

 

バナナで思い出しましたが、むかしテレビで見たバナナに関する雑学

 

その1.一般に「バナナの木」と言われるが、実はバナナは草である。

 

その2.バナナに種がないのは人による品種改良

 

その3.種がないので自分で子孫を残すことが出来ず、人間が株分けをして増やしている。

 

 

などなどがあったと思いますが、合ってますかね。

 

 

 

 

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パリオリンピックで今、ある女子ボクシングの試合が物議を醸しています。それは8月1日に行われた女子66kg級2回戦、アルジェリアのイマネ・ハリフ(Imane Khelif)選手とイタリアのアンジェラ・カリニ(Angela Carini)選手との試合で、おそらくこれを読んでいる皆さんもご存知だと思いますが、試合開始早々ハリフ選手のパンチを受けたカリニ選手が戦意喪失し、わずか46秒で棄権してしまったのです。

 

 

イマネ・ハリフ(赤)とアンジェラ・カリニ(青)

 

 

カリニ選手はその場で泣き出し、ハリフ選手との握手も拒否してリングをあとにしました。「不公平だ」とつぶやいたとも言われています。そして、この試合の結果を受けてイタリアのメローニ首相が「対等な立場で戦えることが重要だが、私から見れば対等ではなかった」とコメント。ハリフ選手が長身(178cm)で男性並にたくましい体つきであったことから、メローニ首相に同調するような意見が一挙に吹き出し、女性競技にトランスジェンダーの選手が出場することに対する批判が世界各地で起きました。

 

 

たとえば『ハリー・ポッター』シリーズの作者で、かねてからトランスジェンダー問題で発言を繰り返してきたJ.K.ローリング氏は自身のSNSに試合後にハリフ選手がカリニ選手を慰めようとする写真(上)を掲載した上で

 

「女性蔑視のスポーツ界に守られていることを知っている男が、女性の苦悩を楽しんでいる」

 

と痛烈な批判を投稿。またイーロン・マスク氏は水泳選手の「男性は女性のスポーツにふさわしくない」とする投稿に「まったくそのとおりだ」とメッセージを送りました。更にアメリカのドナルド・トランプ前大統領も自身のSNSに「私は女性スポーツから男性を排除する」とのコメントを、この試合の動画と共に投稿。日本でも同様の投稿・発言が相次ぎました。

 

 

かくいう僕もニュース番組でこの報道を見て、ハリフ選手の容姿を見て〝彼女〟に不公平さと怒りを感じた一人です。昔から読んでいいただいているブロともさんなら覚えておられるかも知れませんが、僕は若い頃同性愛者にいやがらせなどのモラハラを受けたことがあり、現在でも同性愛者ははっきり言って嫌いです。トランスジェンダーに関しても個人の権利や意志は尊重するべきとは思いますが、個人の権利とスポーツにおける資格はまったく別次元の問題であり、トランスジェンダーの選手が女子競技に出場することは〝猛反対〟と言って良いぐらい。なのでこの件もそういう気持ちで事の経緯を調べてみたのですが、どうもこの問題の本質はまったく別のところにあるようです。

 

 

そもそも、この問題の発端は国際ボクシング協会(IBA)がハリフ選手や林郁婷選手(台湾)など数名の選手の資格を剥奪したことにあります。資格剥奪の理由は当初明らかにされていませんでしたが、のちに「性別テストにより不適格とされた」との説明がIBAから発信されました。つまり女性として認められないというのです。

 

 

林郁婷(リン・ユーティン)選手

 

 

 

 

少なくとも今日(8月7日)現在、日本のマスコミはこの事実を特に検証するでもなく「垂れ流し」報道していますが、実はこのテスト(検査)に関しては以前から疑問が持たれていたようです。というよりまず、IBAという組織自体が現在国際的な信用を失っているのです。

 

 

国際ボクシング協会(IBA)の現会長はロシア人のウマル・クレムリョフ氏ですが、クレムリョフ氏は会長職に就くと反対派を次々と排除し、それまでスイス・ローザンヌにあったIBAの機能のほとんどをモスクワに移転、更にロシアの国営企業を唯一の公式スポンサーとするなど、現在独裁体制を築いています。これまで二度の会長選挙も「極めて怪しい経緯をたどり」(BBCスポーツ)再選を果たしていて、また彼はプーチン大統領とも親しい間柄にあるといわれています。

 

 

 

プーチン大統領とクレムリョフ氏

 

 

 

IBAの組織や大会の運営に関して様々な疑惑、数々の不正が取り沙汰されており、IOCはたびたび組織改革を求めてきましたが現在に至るまでそれは実行されていません。そのため、東京五輪ではIBAはボクシング競技の運営統括資格を停止されてしまいました。競技の運営組織が資格を停止されるのはオリンピック史上初めてのことでした。

 

 

このような状況に反発してアメリカやヨーロッパを中心にIBAから離脱する国が続出し、それらの国々は新たに新団体「ワールドボクシング(WB)」を結成し、次回オリンピックからボクシング競技の運営組織となるべく活動を続けています。つまり国際的なボクシング団体は分裂状態にあるわけです。このような状況下でIBAとIOCは互いに非難の応酬を続けており、ハリフ選手の「性」の問題は両者にとって相手を非難するための道具として利用されています。

 

 

また、2023年の世界選手権でハリフ選手と林選手が資格剥奪を宣告されたのは、それぞれが準決勝でロシアとカザフスタンの選手と対戦した直後のことでした。特にハリフ選手は、それまでデビュー以来無敗を誇っていたロシアのアザリア・アミネワ選手を判定勝ちで下したわずか3日後のことで、ハリフ選手が失格となったことでアミネワ選手の連勝記録は現在も続いています。

 

 

このような裁定に対し当然両選手とその陣営は抗議しましたが受け入れられることはありませんでした。この件に関して日本ボクシング連盟のHPに昨年4月24日付の記事に以下の記述があります。

 

先月の女子世界選手権2023で実施された性別テストにより、メダルを剥奪された出場者には、前回大会を含めて過去3度の金メダル獲得実績のあるリン・ユーティン(林郁婷)選手(中華台北)もいました。その後、同選手は、自国内で再検査が実施され、異常なしの結果が報告されており、今年、中国・杭州で開かれるアジア競技大会(兼ボクシング・オリンピック予選)など、今後の試合出場が気になります。

 

この性別テストは、主催するIBA(国際ボクシング協会)がこの大会で初実施し、「大会の任意のタイミングでこれを希望することが可能であり、その指示を選手は拒否することができない」というルールでした。IBAの性別に関する試合出場資格は「生まれた時の性別であること」が条件となります。

 

 

つまり、問題の性別テストはこの世界選手権で初めて実施されたこと、そしておそらく「元々は」という意味でしょうが、IBAの本来の出場資格は「生まれた時の性別」であったことがわかります。実際、ハリフ選手は2018年のデビュー以来、ずっと女性としてIBAの試合に出場し続けていたのです。

 

 

IBAはのちに二人のテストステロン値が高かったと説明しますが、両選手陣営の抗議の後、テストステロンに関する検査は行なっていなかったと訂正しました。そして「二人はテストステロン検査は受けなかったが、別途公認の検査を受けており、その詳細は秘密である」とし、その後に二人の資格剥奪理由を「XY染色体を保有していることが確認されたので女性競技に出場する資格を失った」と更に説明を改めました。

 

 

しかし、女子サッカーのアジア大会で医務を担当したこともある堀川令子医師は「Y染色体を持っているから女性ではないとは言えない」「Y染色体があるから男性のような体格になるわけではない」とIBAの説明に疑問を投げかけています。実際、過去にはXY染色体を持ちながら女性としてソウル五輪に出場を果たしたマリア・ホセ・マルティネス・パスティーニョ選手(スペイン)の例もあります。そして、IBAは現在に至るまで検査データの開示を行なっていないのです。

 

 

マリア・ホセ・マルティネス・パスティーニョ選手

 

 

また、ハリフ選手に関して性分化疾患(DSD)であるとの情報はまことしやかに流布されていますが、これはイギリスBBCの取材に対して医師が「もし、そうだとすれば」と仮定の話をしたものが、あたかも事実であるかのようにネットで広まったもので、現在のところは事実と確認されていないようです。

 

 

 

イマネ・ハリフ選手は女性として生まれ、女性として育ちました。

 

右下がイマネ・ハリフ

 

 

子供の時分から体格が良く運動神経も抜群だったイマネ・ハリフは、男の子に混ざってサッカーをするのが好きでしたが、男の子たちより上手かったために次第に暴力を伴ういじめを受けるようになり、そうした暴力から身を守りたいという思いが格闘技に憧れるきっかけになったといいます。

 

 

ネット上には「どう見たって男だろ」などといった心無い意見がたくさん見られます。しかし、たとえば大谷翔平選手の、あの日本人離れした体躯を見て、最新のトレーニング技術を持ってしても女性は男性並みの筋肉をつけることは出来ないと言えるでしょうか。また「男だろ」といった心無い言葉を見ると人見絹枝さんをはじめ、多くの女性アスリートたちがその言葉と戦ってきたこと・・・、いや今も戦い続けているのだということを思い返さずにはいられません。

 

 

 

 

無論、医師でもアスリートでもない、ただの一般人の意見と言われればそうなのですが。

 

 

(写真はすべてお借りしました)