山南敬助(4)その他に・・・ | またしちのブログ

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幕末史などつれづれに…

山南忌であさくら先生がお話された事、他にはまず山南姓に関しての情報です。現在、山南姓の方はその読みの違いから以下のように分布されているそうです。

 

やまみなみ → 兵庫県明石市、姫路市

さんなん → 広島県福山市

やまなみ → 兵庫県明石市、たつの市、長崎県平戸市、大分県津久見市

 

「さんなん」さんも実際にいらっしゃるんですね。

 

更に山南敬助の“出身藩”である仙台藩に関する考察です。仙台藩の飛び地についての説明、そして仙台藩士に山南姓の存在は確認出来ず、また陪臣に関しては山並三右衛門という人物がいるが、この人は明治以後に岸浪姓から改姓していること。その一方、『願之上勝手定府ノ士卒調』(明治四年。宮城県公文書館蔵)という史料によれば、天保後期から江戸において、砲術などの才能がある他藩の人物などを雇用していたらしいことなどです。

 

一代かぎりの雇用だとしても、仙台藩が江戸で有能な人物を取り立てていたという事実はたしかにあった、という事になります。