〜必殺、合気道炸裂!セガールの原点がここに!!〜
合気道の達人にして元CIAのシシリー移民の刑事ニコ・トスカーニは、その敏腕さと行き過ぎる正義感からしばしばアウトローな捜査で犯罪都市シカゴの悪を日々懲らしめていた。
そんなある時、激しい銃撃戦の末に麻薬密売人から荷を押収したニコたち。
ところが、その中身は軍にしか扱えないはずの大量のC4爆弾であった。
更には、FBIの介入によってニコたちは強引に捜査を打ち切られてしまう。
納得いかないニコは、燃えたぎる正義感と熟達した合気道の技を武器に相棒のジャクソンと共にFBIに無断で捜査を続行するのだった――。
きっと誰しも必ずや一度は抱く疑問……セガールって本当に強いの?
その答えは、セガールの出世作である本作を見れば分かります。
ここで一つ個人的経験を踏まえて申し上げると、合気道は実戦でもある程度は普通に通用する武道だと思われますが、そんな素人一合気道経験者の身から言わせてもらうと、セガールの合気道はガチです。
それもそのはず。映画の外でもセガールはれっきとした合気道家ですからね。
繰り返しますが、本作がセガールの出世作なわけですが、冒頭でのセガールの合気道講習や合気道を戦闘に応用した戦闘シーン、剣技等を見ればセガールの素の力量は一目瞭然な訳なんですわ。
で、個人的に好きなセガール映画は、『沈黙の戦艦』、『暴走特急』、『沈黙の要塞』ときて、そして一番好きなセガール映画(もとい、大好きなアクション映画の一つ)が今回紹介する『刑事ニコ/法の死角』です。あとは、残念ながら個人的にはビミョー!!
つーこんで、今回のセガールは元CIA出身の現職刑事の合気道家。そして女房がシャロン・ストーン!
というわけで肝心のストーリーはというと、セガールが不死身の肉体と無敵のマーシャルアーツ(武道)を駆使してこの世の悪を懲らしめる映画です。
……いつものセガールじゃねーかよッ!!
セガールはデビュー当初から、やはり安定のセガールなのであった。
話は普通に面白いが、とにかくセガールがセガール過ぎるといういつものセガール。
更には、本作のセガールは恐らくはセガール映画の中でも指折りに合気道してるセガールだと思います。
で、アウトロー過ぎる刑事のニコは、その行き過ぎた捜査で同署のみならずFBIをも見事に敵に回してしまい、バッヂを没収されてしまうまでに追い込まれてしまう。
家宅捜索されたりと踏んだり蹴ったりなニコだったが、相棒のジャクソンたちの手助けによってニコは段々と真相に迫っていく。
で、やっぱり一連の事件の裏にはニコの前職であるCIAの影が……。
というわけで、まぁあとはニコことセガールがいつもの通りに悪党退治をしていくわけで、あとはコルト・ガバメントもデビュー作である本作から健在!
モリモリのキャラ設定、無敵、マーシャルアーツ(セガール拳)、コルト・ガバメント…と、何度も言いますが本作から既にセガールはやはりセガールです。
で、本作で個人的な最大の注目ポイントは、セガールの合気道アクション!
上記の通り合気道経験者である個人的には、映像作品の本格的な合気道アクションというとやはり本作が筆頭なんですが、本作におけるセガールの合気道アクションは凄く真面目です。
個人的には、中盤でチンピラに襲われて剣技を披露する場面や、一番はインド人の雑貨屋での戦闘です。
緊迫のクライマックスに繋がる息もつかせぬストーリーはハラハラドキドキ。
セガールが捕まって血塗れになりますよ!
…とまぁ、そんな感じではあるんですが、肝心の最終決戦シーンの呆気なさが個人的には残念だったりします。
これは『沈黙の戦艦』のトミー・リー・ジョーンズ戦と一緒で、こればっかりはもう本作でも同じくアンドリュー・デイヴィス監督の作風なんでしょうなぁ…。
てなわけで、ぶっちゃけセガールは素行からして実はあまり好きな俳優ではなかったんですが、本作を観て少し見直しました。
つーわけで、合気道経験者や合気道をナメてる人に一度は観てもらいたい映画『刑事ニコ/法の死角』。
話は非常に真面目で良くできている映画です。
そして何より、合気道経験者の方には是非ともオススメする一本です!!b
――そしてそして、本年もこの場末のブログをどうぞ宜しくお願い致しますm(_ _)m