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眼形成再建外科医 三村真士

まぶたや涙といった、眼の周りでその働きをサポートする眼付属器を治療するのが、眼形成再建外科です。
約20年間、コツコツとこの分野で仕事をしてきた専門医の徒然なるブログです。
日本の眼付属器を守るために、情報発信をしていきたいと思います。

道を歩くとたくさんの紫陽花を見かけるようになり、梅雨の気配を感じるこのごろ、いかがお過ごしでしょうか?

 

さて、昨日は日本の眼科を100年支え続けてきた株式会社Inamiの100周年パーティーにご招待いただき、参加してきました😊

 



Inamiは、眼科で使用するピンセットやハサミなど、特殊な眼科器具を作っている老舗メーカーです

 

小さく複雑な構造を持つ眼を、顕微鏡を使用して繊細な手術で治療するために、すばらしい器械を提供してくれるとともに、術者のニーズを汲み取って新しい器械作りに挑戦してくれる、日本の眼科医療になくてはならないメーカーさんです🙏

 



それにしても、100年というのはすごいです!

日本の眼科の歴史は128年あります(それもすごい。。)が、そのうちの100年をともに歩んできたという事実はだれにも負けない業績ですね👍


本当におめでとうございます&ありがとうございます!



 

そのパーティーの前半が記念講演会で、4人の演者が眼科の100年と未来について講演する構成になっていたのですが、僭越ながら”眼形成の100年”というプレゼンをさせていただきました

 




有名な眼科教授や経営者の方々、合計80名の前でプレゼンをさせていただくのは、また学会とは一味違う緊張感がありましたが、100周年祝賀会にすこしでも花を添えることができていれば嬉しいなと思います☺️

 


現社長は4代目で、国際感覚にも優れた方で、約10年前から仲良くさせていただいてます🙏

 

個人的に、ものづくりやアイディアを出すことが好きなので、社長と話ながら器械を開発したり、製品についてアドバイスをさせていただいたりすることが、今後の日本の眼科発展に少しでも繋がると嬉しいなと思います!



それにしても盛大なパーティでした。。



これまでご挨拶する程度しかできなかった有名な教授から、留学で時を共にした同志の先生まで、たくさんの先生方とゆっくりお話しできたことも、大きな成果でした🙆



イナミ社長、お誘いいただきありがとうございました!





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研究・業績

 

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情報発信



 

 

 

 

個人的に大変嬉しいお知らせが入ってきました♪
 
私の師匠、カリフォルニア州立大学San Diego校のDon Kikkawa教授が、アメリカ眼形成再建外科学会のTeaching Awardを受賞されたのです
 



Kikkawa先生は2014年に同学会長を務められ、多くの学会の数々の賞を受賞されていますが、今回の賞は、長年に渡って優れた教育を行った者に贈られる、大変栄誉ある賞です




 
どんなことでも先人たちの教えがあるわけで、それを忘れてはいけない、そしてその事実を理解して深化し熟成させ、次に伝える教育が一番大事だと、常に思っています
 
有名なアイザックニュートンの言葉(正確にはフランスの哲学者、ベルナールの言葉らしいですが)であり、
論文を検索するときに使うGoogle scholarのトップページにも書いてあるメッセージ、
 
”Standing on the shoulder of giant 巨人の肩の上に立つ”
 
ウイキペディアより引用

 

 

 

 
Kikkawa先生は、その卓越した技術力と研究マインド、そして優れた人格者であるが故に、世界中に100を超えるお弟子さんがおられます
 

そのKikkawa先生の初めの弟子であるカナダのKarim先生と、最も若い現在のフェローMarissaにより、学会中に表彰式が行われました

 

 

あいにく現地には行けなかったので、受賞時の動画を拝見しましたが、本当にかっこよかった!
 
世界中の教え子からwhats upグループでお祝いメッセージが殺到し、それに対するKikkawa先生の返答がこちら ↓
 
みんなと知り合え、人生を交えることができたことが、自分のプロフェッショナルキャリアの中で最も満足してることだよ。
 
みんなが成功していることが、自分としてはとてもうれしい! みんながいなかったらこの受賞はなかったし、世界のトップであるみんなが集まってくれたから教育することは簡単だったんだよ。 みんなが私を優れた研究者かつ教育者の一人にしてくれているんだ。
 
 
この謙虚さ。。 かっこよすぎでしょ!
 
 
自分がその弟子の1人であると言う自覚を持ってがんばっていこう、そして日本でも同じように、眼形成再建外科の輪を広げていこう、そう思ったのでした。。
 
 
 
 

 

先日の前線の通過、境目がくっきり見えて、自然の偉大さを身を以て感じた、そんな一日でした。

大雨み見舞われたところもあったようで、地盤の緩みにお気をつけください!

 

 

さて、先週末は第11回日本眼形成再建外科学会に参加してきました。

 

 

昭和大学眼科恩田秀寿教授が主催され、ベストドクターにも選ばれたことのある御人力のおかげで、230名以上の参加者が集う盛会な2日間でした。

 

プログラムも非常に豊富で、21の一般演題、8のシンポジウム/教育講演、3の特別講演/招待講演があり、大変な盛り上がりでした。

 

三村は特別講演でご指名をいただき、1時間の講演をしてきました。

 

恩田教授から”眼形成再建外科と国際標準”という演題をご指定いただいていたので、臨床留学や海外学会の理事としての活動など、海外との多くの交流を行ってきた経験を元に、日本と海外の眼形成再建外科の歴史と実情とを比較報告するとともに、今後の日本の眼形成再建外科の方向性について提案してきました。

 

 

内容を噛み砕くと、国内外の実情を鑑みたうえで、日本独自の路線を皆で決めていくのがいいのでは、という内容にしました。

 

眼形成再建外科は、眼/目という機能的にも審美的にも重要な臓器を扱うので、医療者側では保険診療の適応などを含め、どうしても両極端な意見がぶつかります。

 

そこで、日本特有の”グレー”な部分を少なくすることで、納税者である患者さん側へのメリットが損なわれないようにできないか?と、いつも思っていましたので、それを学会でなんとかできないか?と提案してきました。

 

 

もうひとつ、昨年のアメリカ眼形成再建外科学会でも報告されていたのですが、眼形成再建外科医の地域偏在についても問題提起してきました。(アメリカの50州のうち2州で眼形成再建外科医がゼロらしい)

 

2016年から2024年までで約3倍の417名が会員数となった本会ですが、日本でも医師自体の偏在がなかなか解消されないなか、眼形成再建外科医の偏在もこれから表面化する問題ではないかとおもいます。

眼形成再建外科を全国提供するには、教育などの面からも学会の力が重要ではないかと思い、話題提供を行ってきました。

 

個人的には良縁があって、鳥取で10年ほど前からお仕事をいただいているので、今後も必要とされる地域でもお役に立てられるように頑張ろうと思います。

 

 

その鳥取、学会のあった東京から帰ってきた翌日に、月一度の診療に行ってきました。

 

 

水が美味しく自然いっぱいの鳥取で地産のものを買って、出張帰りに実家に届けるのがルーティンなのですが、一日遅れの母の日の花も一緒に購入して届けることができました。

 

鳥取のみなさん、ありがとうございました!

 

 

 

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