格致日新 第11回日本眼形成再建外科学会に参加してきました | 眼形成再建外科医 三村真士

眼形成再建外科医 三村真士

まぶたや涙といった、眼の周りでその働きをサポートする眼付属器を治療するのが、眼形成再建外科です。
約20年間、コツコツとこの分野で仕事をしてきた専門医の徒然なるブログです。
日本の眼付属器を守るために、情報発信をしていきたいと思います。

 

先日の前線の通過、境目がくっきり見えて、自然の偉大さを身を以て感じた、そんな一日でした。

大雨み見舞われたところもあったようで、地盤の緩みにお気をつけください!

 

 

さて、先週末は第11回日本眼形成再建外科学会に参加してきました。

 

 

昭和大学眼科恩田秀寿教授が主催され、ベストドクターにも選ばれたことのある御人力のおかげで、230名以上の参加者が集う盛会な2日間でした。

 

プログラムも非常に豊富で、21の一般演題、8のシンポジウム/教育講演、3の特別講演/招待講演があり、大変な盛り上がりでした。

 

三村は特別講演でご指名をいただき、1時間の講演をしてきました。

 

恩田教授から”眼形成再建外科と国際標準”という演題をご指定いただいていたので、臨床留学や海外学会の理事としての活動など、海外との多くの交流を行ってきた経験を元に、日本と海外の眼形成再建外科の歴史と実情とを比較報告するとともに、今後の日本の眼形成再建外科の方向性について提案してきました。

 

 

内容を噛み砕くと、国内外の実情を鑑みたうえで、日本独自の路線を皆で決めていくのがいいのでは、という内容にしました。

 

眼形成再建外科は、眼/目という機能的にも審美的にも重要な臓器を扱うので、医療者側では保険診療の適応などを含め、どうしても両極端な意見がぶつかります。

 

そこで、日本特有の”グレー”な部分を少なくすることで、納税者である患者さん側へのメリットが損なわれないようにできないか?と、いつも思っていましたので、それを学会でなんとかできないか?と提案してきました。

 

 

もうひとつ、昨年のアメリカ眼形成再建外科学会でも報告されていたのですが、眼形成再建外科医の地域偏在についても問題提起してきました。(アメリカの50州のうち2州で眼形成再建外科医がゼロらしい)

 

2016年から2024年までで約3倍の417名が会員数となった本会ですが、日本でも医師自体の偏在がなかなか解消されないなか、眼形成再建外科医の偏在もこれから表面化する問題ではないかとおもいます。

眼形成再建外科を全国提供するには、教育などの面からも学会の力が重要ではないかと思い、話題提供を行ってきました。

 

個人的には良縁があって、鳥取で10年ほど前からお仕事をいただいているので、今後も必要とされる地域でもお役に立てられるように頑張ろうと思います。

 

 

その鳥取、学会のあった東京から帰ってきた翌日に、月一度の診療に行ってきました。

 

 

水が美味しく自然いっぱいの鳥取で地産のものを買って、出張帰りに実家に届けるのがルーティンなのですが、一日遅れの母の日の花も一緒に購入して届けることができました。

 

鳥取のみなさん、ありがとうございました!

 

 

 

よかったら、いいね!をお願いいたします♪

 

 

 

研究・業績

 

https://www.researchgate.net/profile/Masashi-Mimura-2

 

情報発信

 

 

 

 

お仕事のご依頼

https://www.linkedin.com/in/masashi-mimura-b39a413a/