先週から全国的に強い寒気が入って、大雪が降ったところもあるようです
雪かきなども大変だと思いますが、どうぞお気をつけください
さて、昨日インド眼科学会 All India Ophthalmological Societies で講演する機会をいただきました🎙
International Ophthalmology Conclaveという国際セッションで、
世界中の甲状腺眼症研究者が集まってディスカッションをするものでした
この学会は、現地とオンラインのハイブリッド開催だったようですが、
このセッションはオンラインで行われました💻
この演者のラインナップは私を除いて世界中の著名な先生方ばかりで、たくさんの良い情報を得たので、ここに少し噛み砕いて紹介します(ちょっと専門的なので、興味ない方は読み飛ばしてください笑)
1 現在プロツムマブ以外にもたくさんの標的療法が研究されていて、眼窩内組織の線維化を抑制もしくは緩和することができるかもしれない(これは我々が大学でやっていた研究と同じですね)
2 CTやMRIを撮影するときにヨード系の造影剤は使用しない(ストームの原因となることがある)
3 眼窩内圧が上昇することで、上眼窩裂を圧迫、上眼静脈が拡張する(炎症評価のヒントとなる)
4 テプロツムマブ登場以前から有効について議論されていたトシリズマブやリツキシマブは、しっかりデザインされた研究がないものの、有効性がある患者は一定数ある
5 一見サイレントに見える甲状腺眼症でも高度な炎症が起こっている場合がある(CASが当てにならない場合がある)
6 経結膜アプローチでの眼瞼延長術(上まぶたを下げる手術)は10%程度の再発がある
三村は日本で行われたテプロツムマブの治験について、公表されているデータを用いて結果説明を行いました
簡潔にまとめると、日本の治験はアメリカの治験とほぼ同等の結果で、有効性と安全性については問題ないように思います、というものです
しかし今後長期的な成績に注目する必要があるので、また引き続き追っていくことが必要でしょう
ちなみに、一番重症な甲状腺眼症に対しては、テプロツムマブと眼窩減圧術の同時治療が最強だぜ!と、教えてもらいました笑 そらそーだ
以上、かなり硬い話で失礼しました
でもさすが世界最大人口を誇るインド、このオンライン講演を視聴しているのが10000人以上いたそうです
あと、7番目の演者がブッチするというハプニングもありましたが、
無事盛況に終わったようでホッとしました🧉
そして実はこの国際セッション、18:00からの大阪府北区医師会の互礼会(新年会)と時間が被っていました
ダッシュで会場に向かい、開演から約一時間遅れで到着
コロナで4年間中止していたそうで、大変盛り上がっていました🍻
新人三村は、たくさんの先輩先生にはじめましてのご挨拶させていただきました
新人にも関わらず覚えてくださっていた大先輩に、”この先生、大学ではかわいそうな目にあってな”、と、いろいろな先生方に紹介してくださり、泣きそうになりました
世界の舞台から一転して地域医療に舞い戻り、一瞬自分がどこにいるかわからない感覚になりましたが、
脚下照顧、自分の足元を翻ってしっかり足元を固める思いで出席させていただきましたが、本当に行ってよかった
遅れて出席した新人なのに、北区の医師会の先生方は大変やさしい先生方ばかりで、感動いたしました
佐藤先生、細谷先生、東田先生、中川先生、平山先生、山本先生、岩永先生、ありがとうございました!
しかし、こんなことをできるのもZoomやラインなどのオンライン通話システムありきの話ですね、有り難いはなしです🧉
もっと言えば17年前など、日々進化するガラケーをゲットするも、高い通話料に悩まされながら連絡を取っていた時代が懐かしすぎます
このあと、知り合いになれた15年以上先輩の先生方に連れて行っていただいたバーでモヒート飲んで、頭リセットして帰りました
吉岡先生、坂上先生、ありがとうございました!
そしてほっしー先生、いつもながら、ありがとうございます
さて、明日は大雪だったという鳥取出張です☃
お役に立てれればいいなーと思います
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