人生に不幸はありません。
もし今あなたが『不幸』だと感じているとしたら、それは不都合なことやマイナスな面ばかりに目を向けて、自分自身を受け入れられないからかもしれません。
私たちは目に見えるもので、幸せか不幸かを判断しがちです。でもどんなにお金がたくさんあっても、どんなに地位や名誉を得たとしてもその幸せは永遠に続くものではありません。命が終わりを迎えると共に、目に見える幸せの形は何の意味も持たなくなってしまうでしょう。
私たちは自分にとって不都合なことが起こると、『私はなんて不幸なんだろう。』『この世の中は不公平だ』などと思いがちですが、それは今ここの時点しか見ていないからそう感じてしまうのです。人生、長い目で見れば良いことも悪いこともあります。そしてその不都合な中にこそ私たちの幸せの種が埋まっているのです。
私たちにとってこの現世はいわば修行の場です。生まれてから今に至るまでの間に自分にとって不都合なことはなかったという人は一人としていないでしょう。なぜなら、私たちはこの世に生まれてくるときに『こういう学びをしよう』というカリキュラムをあらかじめ決めて誕生してくるからです。不都合なことやつらいと思うことも、それを乗り越えた先にある幸せに気づくための学びなのです。
親子、友人関係、学校や仕事場でも、人との関わりがあるからこそ私たちは多くのことを学ばせてもらえます。そしてその人間関係の中で切磋琢磨することによって私たちは磨かれ成長することができるのです。
つらいと思う経験は私たちに多くのことを気づかせてくれます。もし『もうダメかもしれない』『もうがんばれない』と思ったら思い切って休みましょう。そして自分のために時間を作ってください。公園を歩いてみたり、空を見上げたり・・・。そんな中で必ず見える景色があります。今のあなただからこそ見える景色です。
幸せはあなたのすぐ傍にあります。それは目に見えるものではありません。１０人いれば１０通りの１００人いれば１００通りの幸せのかたちがあります。そのことに気づくことができたら、私たちはいつでも幸せを感じることができるのです。