眉山 | ほっとするからうまくいく✨ほっとするトレーニング小林真純のブログ

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ポジティブになろうとがんばるより、ネガティブを受け入れるほうがラクに人生を好転させていくことができるということに気づき『ほっとするトレーニング』メソッドを発案。このブログでは、そんな人生を好転させる方法について書いています。

先日、ずっと気になっていた『眉山』という映画を観に行ってきました。

10年ぶりの映画出演となる宮本信子さんが演じる龍子さん(母親役)の台詞の一つ一つがとても心に残るものばかりで、熱い涙がたくさん溢れてきました。ぜひ母と娘で観に行っていただきたい映画です。

『生きる』・・・これはこの世に生を受けた私たちが永遠に考えていかなければならないテーマです。

日々、ただなんとなく一日が過ぎて、特に良いことも悪いこともないという人には改めて考える必要がないと思う人もいるでしょう。また死を意識したとき、初めて生きるということを考える人もいるでしょう。

ある女性が病気をしたことで右半身が不随になってしまいました。彼女はそれまでの人生、特に不自由することなく生きてきたと言います。右半身が動けなくなったことで体の自由も利かなくなり、口からはよだれが出て、そんな自分が嫌で嫌で仕方なく、外に出て行くことも出来なくなってしまいました。ところがある日、電車に乗って出かけなければならない用事ができて、病気になって以来始めて外出をしました。最初は自分が人からどう思われるかということを気にしていましたが、周りを見てみると、そこには具合の悪そうな人や疲れ切ったサラリーマン、心に闇を抱えている子供たちの姿があることに気づきました。そして彼女は、今までは気づけなかった人の苦しみに気づけるようになっている自分に驚き、そのとき初めて病気になってよかったと心から思ったそうです。

人は自分が苦しい状況にならないと、周りの人の苦しみに気づくことができないのでしょうか。とても悲しいことですが、それが現実です。お友達同士で話していても、悪気なく人を傷つけていることもあるでしょう。自分がこうしたら相手がどう思うか・・そんな想像力を持つことで、人の心が救われることもたくさんあります。

『眉山』の龍子さんも一日一日を大切に生きてきたからこそ出てくる言葉がありました。生きることを真剣に考えている人の言葉には『こころ』があります。私もそんな女性でありたい・・・と思いました。