子供のけんか | ほっとするからうまくいく✨ほっとするトレーニング小林真純のブログ

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ポジティブになろうとがんばるより、ネガティブを受け入れるほうがラクに人生を好転させていくことができるということに気づき『ほっとするトレーニング』メソッドを発案。このブログでは、そんな人生を好転させる方法について書いています。

子供が幼稚園や学校でけんかをして帰ってくる・・・、それは親にとってとても辛い出来事のひとつです。けんかならまだしも、一方的にやられていろいろなところに傷を作って帰ってくるとき、親は子供にどう接していいかわからないと言う人もいらっしゃるのではないでしょうか?

先日、次男が一方的に手首を噛まれて帰ってきました。お友達のティッシュケースを次男が持っていて、それを見たお友達が『僕のだから返せ~!!』と追いかけてきて、すぐに渡さなかった次男の手首をガブッと噛んだそうです。一部始終を見ていなかった先生は、私に『おうちに帰ったら、落ちていたティッシュケースを拾ったのか、それともお友達のを取ったのか聞いてみてください。噛んだ子も噛んでしまったことを気にしていました・・・。』と話しました。その話を聞いたとき、私は底知れぬ怒りがわいてきましたが、冷静に先生に何を伝えるべきなのか考えるため、その場では『分かりました。』とだけ言って、家に帰りました。家に帰るまでの道、心のモヤモヤは募るばかりで、家に帰ってからもう一度先生と電話でお話をすることにしました。

私は先生に『その場にいなかった親が家で子供にしてあげられるのは、事実を追求することではなく、その痛みを分かち合って抱きしめてあげることではないですか。どんな理由があろうとも、人を噛むことはいけないと指導することが先生のお役目ではないですか』とお話しました。

私はけんかをすることが悪いことだとは思いません。けんかを通して人と関わり、相手の気持ちや力の加減を覚えていくと思うからです。



事実を追求することが大事なときもあるでしょう。でもそれよりも大事なのは傷を負った子供の心を抱きしめて辛かった気持ちを共有してあげることなのではないでしょうか。そしてどんなことがあってもやってはいけないことがあるということを教えることではないかと思うのです。幼稚園では茶飯事のように争いがあると思います。先生にとってはたくさんあるうちの一つかもしれませんが、それぞれの家庭にはそれぞれの痛みがあります。それを一つ一つ汲み取るのは大変なことだと思いますが、逆に言えばとてもやりがいのある仕事ではないでしょうか。先生の言葉一つにもその子を思う気持ちがあればそれは伝わるものです。

私は、幼稚園や学校は社会に出て行くための練習をする大切な場所だと思っています。社会に出れば理不尽なこともいっぱい体験しなければならないでしょう。でもそれに負けず、乗り越えていける強さを身に着ける練習を積み重ねることで心豊かに育っていけると思います。そのためにも私たち大人は、種を蒔いて毎日水をあげるように子供たちと接していかなければならないと思うのです。

植物を育てるとき、種を蒔いて毎日水やりをしなければ植物は枯れてしまいます。花を咲かせるまでには根気もいるし、時間もかかります。子育てや教育も同じです。その子の生きる力を信じて見守り、愛を注ぎ続けることが大事だと思います。そしてその子が出しているサインに気づいてあげられる目を持つこと。これが本当に大事だと思います。