新年明けましてあめでとうございます
こんばんは。
ますだ裕二です。
今日は、家族4人で実家に行き、仏壇の祖父祖母に手を合わせ、昨年の報告と今年の抱負についてお話しさせていただきました。
元旦に、家族揃って先祖への報告や食事ができるのは十数年ぶりです。
今年は、新しい家族である愛犬(カレン)も一緒に新年を迎える事ができました。
うちの家系は、もともと桶職人で、今住んでいる千代田(旧薮田町)で桶を作り、百貨店や小売店に卸していたそうです。
増田家には政治家はいませんが、唯一祖父が政治が大好きで、地元の市会議員の先生を応援していたそうです。
そんな昔話も、食事をしながら両親から聞かせてもらいました。
今年こそは、地方と国がしっかりと連携し、コロナを絶対収束させるという新たな決意で取り組んでいきます事をお誓いします。
皆さんと当たり前のように笑顔で過ごすことのできる一年となりますように。
愛知県競馬組合議会12月定例議会
こんばんは。


ますだ裕二です。
今日は、愛知県競馬組合議会が開催されました。
私からも、歳出の中から競馬経営費について質問させていただきました。


詳細につきましては以下の通りです。
決算に係る付属書9ページの事項別明細書歳出決算
第2款 、第2項 、第2目 競馬経営費、第8節 報償費の中の賞金諸手当について
Q.賞金諸手当についてお聞きしたいと思います。
地方競馬がV字回復を始め、5年連続で業績を回復した2017年(平成29年)8月12日の日本経済新聞に「地方競馬の真の復活条件」と題した記事がありました。
その中では、長く低迷し、廃止をなんとかまぬがれ、とりあえず危機が遠のいた今の地方競馬が抱える3つの課題が挙げられております。
1つ目は、「老朽化したスタンドや走路の改善」、2つ目が、「馬の競争力向上」、3つめが、「厩舎労働力の確保」、であります。
名古屋競馬では、令和4年4月の弥富トレーニングセンターへの競馬場移転で、一つ目の課題、「老朽化したスタンドや走路の改善」は解消のめどが立ちました。
一方で、残る2つの課題「馬の競争力向上」「厩舎労働力の確保」については未だ解決の目途はたっていないと思います。この2つ課題の解消には、なんといっても賞金諸手当の増額を前提とした見直しによる方法しかないと考えます。そこでいくつかお聞きしたいと思います。
まず、令和元年度の賞金諸手当決算額はいくらか。売り上げが低迷していた時期の賞金諸手当予算はどれほどであったのか。その後のV字回復で改善が図られていると思いますが、令和2年度の賞金諸手当予算は低迷していた時期と比べてどうか。
A. 令和元年度の賞金諸手当の決算額は、23億2,716万4,624円でありました。また、馬券売上の低迷に伴い賞金諸手当予算の最も低かった時が平成23年度の14億8,133万円であります。その後、馬券売上の増加に応じ、他場の動向等も踏まえ、改善に努めてまいりました。
令和2年度の賞金諸手当予算は26億72万5千円で、底であった平成23年度と比較しますと176%、額にして約11億2万千円の増となっております。
Q.賞金諸手当が増えていても、必ずしも騎手や調教師、厩務員の手当が増えるとは限りません。レースで入賞することにより、賞金が割り振られ初めて所得となります。その取り分は調教師が10%、騎手が5%、厩務員が5%であり、名古屋競馬所属の競走馬が入賞しなければ、名古屋競馬場関係者に賞金が入ることはありません。従って、先ほどご説明いただきました賞金諸手当が176%になっていても、必ずしも名古屋競馬関係者の獲得賞金が176%になるとは限らないと思います。そこでお聞きします。令和元年度決算額23億2,716万4,624円のうち、賞金総額はいくらで、そのうち名古屋競馬場所属の競走馬が得た賞金はいくらか教えてください。
A.元年度決算額23憶2,716万4,624円のうち賞金の額は、全体で9億8,000万6,000円です。
その内訳は名古屋競馬所属馬獲得分が7億9,732万6,000円でJRAなどその他の所属馬獲得分は1億8,268万円となっており、賞金獲得額の割合で申し上げますと、名古屋所属馬が81.4%で、JRAなどその他の所属馬が18.6%となっております。
名古屋競馬場で行われたレース数は1,283レースで、うち交流競走は32レース(DG競走3R、地方交流重賞12R、J条件交流17R)で全体の2.5%でありました。
Q.交流競走が全体の2.5%しかないのに対し、18.6%もの賞金がJRAなど他の地方所属馬に取られていることから、名古屋競馬場所属の競走馬が思っているほど賞金を得られていないことがわかりました。ビッグレースに限り更に詳しく聞きたいと思いますが、大きな賞金を稼ぐことのできるのがJRAや他の地方競馬との交流競走であるダートグレード競走だと思います。
名古屋競馬においてもビッグスリーといわれる3つのダートグレード競走があり、1着賞金額も「かきつばた記念」と「名古屋大賞典」が2,200万円、「名古屋グランプリ」が3,200万円となっております。
しかし、先日開催された名古屋グランプリにおいては、フルゲート12頭の出走で、賞金総額5,664万円、名古屋競馬所属馬は5頭出走しましたが、7着から12着に沈み、得られた賞金総額は224万円に留まっていると思います。
こうしてみると、馬の競走能力はなお、JRAや南関東など他の地方競馬所属馬とは格差があるものと思われます。
そこでお聞きしたいのですが、過去5年間のダートグレード競走3レースで名古屋競馬所属馬の成績はどうであったか。5着以内の状況を教えてください。
A.残念ながら、名古屋競馬の3大レースにおける名古屋競馬所属馬の優勝馬は、15年前の平成17年かきつばた記念ヨシノイチバンボシ号にまで遡ります。
また、過去5年間の5着以内の状況は、
・1着 JRAが14回、他の地方競馬所属馬が1回
・2着 15回すべてがJRA
・3着 JRA11回、他の地方競馬所属馬が1回、名古屋競馬所属馬が3回
・4着 JRAが12回、他の地方競馬所属馬が3回
・5着 JRAが8回、他の地方競馬所属馬が5回、名古屋競馬所属馬が2回
となっております。
名古屋競馬所属馬の実績は3着3回、5着2回の計5回ですべて同一馬(カツゲキキトキト号)となります。
Q.プロ野球では、セリーグをダントツで制覇した読売ジャイアンツが、ソフトバンクホークスとの日本シリーズに2年連続で4連敗を喫し、2年間で1勝も挙げられず、パリーグとセリーグの実力差がどんどん広がっている気がしましたが、同じように名古屋競馬は JRAや他の地方競馬の有力馬に比べ競争力ある馬の確保が遅れている気がします。
ぜひ賞金諸手当の充実によりこの格差を縮める努力をお願いしたいと考えますが、一方で、こうした現状を踏まえますと、厩舎関係者の労働力確保と、モチベーションの維持には、交流競走以外(東海地区限定)の競走における賞金諸手当の拡充の検討も必要と考えますが、地区限定レースの1着賞金の状況はどうなっているのかお聞きします。
A.東海地区所属馬限定レースにおける1着賞金の最高額は、東海ダービーが、700万円、その次の駿蹄賞は500万円となっております。
Q.ちなみに今年に限りで構いませんが、両レースの1着馬は名古屋競馬所属の競走馬でしょうか。
A.残念ながら、今年は両レースとも1着は笠松競馬所属馬でありました。
Q.馬券売上が非常に好調であります。こういう時こそ、賞金諸手当の充実を図ることにより、厩舎関係者が期待をもってレースに馬を出せる、モチベーションを持って仕事ができる環境づくりを行っていただきたいと思います。また、地方所属の馬が活躍できるレースを多く開催していただきたいと思います。名古屋競馬場の売り上げが好調でも、名古屋競馬場関係者に賞金等が行き渡らなければ、人手不足にも拍車がかかり、中央で活躍できるような強い馬が出てくる可能性も低くなってしまうと思います。現に、15年前と比較しますと厩務員は約45%減少し、現在では全国地方競馬で最も所属馬一頭当たりの厩務員が不足している競馬場になっています。まずは負の連鎖から脱却し、第二のオグリキャップのように地方の夢とロマンをのせて走っていただく競走馬がでてくるような環境整備に努めていただく必要があるかと思いますが、お考えをお聞かせください。
A.ダートグレード3競走の1着賞金は今年度それぞれ100万円アップしたところでありますが、東海地区限定競争では、平成23年度の賞金総額が底であった年と比べますと東海ダービーは200万円、駿蹄賞は350万円アップしております。
こうしたこともあり、在籍馬頭数は徐々に増えておりますが、厩務員の慢性的な不足、調教師の高齢化などの問題があり、また他場と比較しますとなお、賞金諸手当の改善が必要であると考えております。
いずれにいたしましても、優勝劣敗の実力の世界ではありますが、売上げが好調でありますので、名古屋競馬の関係者が引き続きモチベーションを持ってレースに参加できるよう最低賞金の引き上げや諸手当の充実なども含めて、検討してまいりたいと考えております。
最後に要望いたします。
冒頭、「馬の競争力向上」「厩舎労働力の確保」と2つの問題解決には賞金等手当の充実しかないとお話をさせていただきました。その賞金等手当の中には、今回の質問では触れていませんが、強い馬づくり・新馬の確保・厩務員の雇用促進を目的とした給付金的事業も含まれています。
例えば、新規雇用厩務員奨励金は、新たに厩務員を一年以上雇用した場合に調教師に支払われる制度になっており、令和元年度も720万円の実績があります。また、新馬登録奨励金は、名古屋競馬の生え抜き馬を育てる目的で創設され、新馬を購入する際の補助金として令和元年度約1900万円の実績があります。これら支援策の拡充も進めていただき、名古屋競馬場の真の復活につなげていただきますことを切に要望し、質問を閉じさせていただきます。