FKP報告〜判定について | 増田 章の「身体で考える」〜身体を拓き 心を高める
昨日、9-16日の練習試合の模様を空手武道チャンネルにアップした。本日、その判定について、IBMA審判委員から、菱田対土屋戦についてのフィードバックのメールが送られてきた。
詳しいことは、時間ができた時にまとめる。現在は、4倍速で仕事を行っていても、時間が捻出できないぐらいだ。要点は3つ。
1)菱田選手の上段後ろ回し蹴りは、テクニカルハイキックポイントではないか?

回答)その通り。
また、場外付近での両手による押し出しは、無効、或は反則行為として注意を宣告される(相手に1点を加算)。

2)試合開始後2分30秒あたりの倒し技による「効果」は、「有効」ではなかったか?

回答)その通り。おそらく,「残心」の理解がまだ徹底されていないのだろう。
ちなみに「残心」は、「突き」を入れなくても認められる。

3)試合終了間際の「倒し技」も「効果」ではなくて「有効」ではないか?

回答)その通り。

フリースタイル空手競技は、明確な基準(物差し)が存在するので、審判はそれに精通し、競技の局面でその物差しを使い、判断するだけだ。
審判に重要なのは、他の競技と同じく、明確なものさし(判定基準・ルール)を用い、選手と一体化し、俊敏な判断をすることだ。

IBMA審判委員の池本先生、的確なフィードバックをありがとう。しかし、今回の主審である荻野審判長も経験豊富で優秀な先生である。このフイードバックを元にすぐに修整、改善を行い、本番では、すばらしい審判技術を見せてくれるはずだ。私も含め、ミスを犯さない人はいない。しかし、フリースタイル空手(拓真道)の哲学の中核は、絶えずより善いものを目指し、修整、改善を行うことだ。それが、真に生きるということでもある。
そのような生き方を存立させるためにも、より普遍的なルールを自覚、或は確立していくことが必要だと私は考えている。