僕をかわいがってくれた祖父、大好きだった祖母、苦労をかけた母、生まれてすぐに亡くなった息子の墓参りに往復1000キロの道のりを、現在、車で移動中である。(もちろん制限速度を守りながら)
時々、パーキングエリアでメールを確認したり書類を作成したりしながら。
昨日も書いたが、ジョー山中さんのCDを車中、聞いている。
人間の証明は名作だ。
ジョーさんは、幼くして父母と別れ、孤児院を転々としたという。
プロボクサーだった時もあるそうだ。ジョーさんの生き様は僕があれこれと書く必要もあるまい。
僕はジョーさんと話をしたことがある。その時、ジョーさんの人生を感じたのを憶えている。
長い話はしなかったが、その優しさと悲しみを秘めた眼が多くを語っていた。
今、ジョーさんのことを良く知らない僕がジョーさんの詩を書くなんておこがましいが、ジョーさんの歌を聴いていたら、どうしても書きたくなった。
遠くに佐渡島を眺めながら・・・。
【ジョー山中(山中明)さんに捧ぐ】
まだ幼かった頃
僕は神を信じた
神はいつか僕を助けてくれると信じていた
まだ幼かった頃
僕は神に祈った
僕はアヒルじゃない、白鳥だよねと
まだ幼かった頃
神は僕を助けてはくれないと知った
僕は神を憎んだ
まだ幼かった頃
僕は神を信じなくなった
僕は独りで戦うと決めた
まだ幼かった頃
神を信じなくなった罪だといわんばかりに
悪いことが起った
そしてある日
僕の前に
天使が現れた
その時僕は
愛することを知った
そして愛はすべてを許すのだと知った
その日から僕は
再び神を信じ始めた
神は愛そのものだった
僕は誓った
愛と共に生きよう
愛を歌おう
ジョーさん、本当に素敵な人でした。
増田 章