日誌 4月7月 | 増田 章の「身体で考える」〜身体を拓き 心を高める


4月7日



 



依然として、震災支援や原発の状況についての報道がなされています。その中で、「団結を!」的な報道、ボランティアの声は高まっていますが、大局的なことは等閑になっているような気がします。もちろん。私がこんなことを言えば、「何もできないくせに偉そうなことを言うな」とおしかりを受けるでしょう。



私が言いたいのは、日本のオペレーションシステムのことです。今日の朝日新聞の記事の中で見かけましたが、米国は被災地の支援に関して、政府も軍隊もトップダウン方式であるのに対して、日本は、ボトムアップ方式で、日本と米国の連係にも、食い違いが出てきているようです。誤解のないように言っておきますと、ボトムアップがすべて悪いわけではありません。しかし、重要な任務を遂行する時には、トップダウンで機能的に動くことが重要だということが言いたいのです。



端的に言えば、日本は政府の指示、そして自治体などの指示系統がバラバラのようです。そして、自衛隊などの公的な機関の運用を政府ができていないように思います。これはすべて危機対応のオペレーションシステムが脆弱だということです。



しかし、それらは国民の意識でもあるのです。つまり、そのような政治家や官僚、行政システムを是認する日本人の意識の表れです。また、何か重大なことが起こった時に、反射的、情緒的に反応してしまうこと。右から左へ極端にながれる傾向、そして各論に入りこんで、より良い総論を形成することがうまくないことなども日本人の傾向のように感じます。



まだまだ続くであろう震災の対応や被災地の復興と同時に、日本国の在り方を見直すべきだと私は思います。しかし、相撲協会の八百長問題の対応の仕方を見ると、大変難しい事のような気がします。一見すると、震災と全く関係ないようですが…。