極真空手に関する映像を制作販売する、メディエイト社長、前田達夫氏の通夜に行ってきました。がんが全身に転移していたそうです。
前田さんとは、20年以上前、大山総裁のインド遠征にご一緒しました。その時の記憶が喚び起こされました。
前田さんは、非常に気さくな方でした。また、私が100人組手のダメージで、緊急入院した時には、大山総裁を同行して、真っ先に見舞いに駆けつけてくれました。
そして、極真会が分裂した後も、何かの縁でお会いすると、いつもと変わらぬ調子で、「今度、一杯やりましょう」と声をかけてくれるような人でした。
1年半ほど前になるでしょうか、ある会でお会いしましたが、「今度、100人組手のDVDをもう一度、作りたいんだ」と仰っていました。私は「そんなことしたら松井派の人がOKしないでしょう…」と申し上げたら、「大丈夫…」と仰っていました。その時はすでにがんに侵されていたようです。
そんな気さくで、総裁が存命の時と変わらぬ調子で接してくれる人でした。前田さんと一度、極真空手の未来について酒を飲みながら、語り合えば良かったと思います。本当に残念でなりません。
前田さんは、「チクショウ、まだ生きてぇ」と亡くなる前に奥様におっしゃっていたと伺いました。本当に気の毒です…。