3月25日
連日、メディアから震災の情報を得ていますが、被災地の状況の報道に時に感極まる時があります。特に震災で亡くなられた子供達の報道はとてもつらく悲しく思います。また、現在も命がけで頑張っている原発の作業員、消防士、警察官、自衛官などのことを思うと本当に「人間は捨てたものじゃないな」と思います。しかし同時に、現在大変な苦労をされている被災者のことを想像すると、私がここで感傷的になっている場合ではないとの内なる声も聞こえてきます。できればボランティアへ参加したいとの思いもありますが、この局面では、いざという時に、家族や社員、そして道場生の力になれるよう準備をして置くことだということに落ち着きます。
東京では、現在、節電を余儀なくされています。当然のことだと思いますが、一方で飲食店など、商売をされている人達のことも気になります。なぜなら、このような状況では、今後、営業にも支障をきたすと思うからです。また、聞くところによると、スポーツクラブなどの営業に批判的な声もあるそうです。様々な意見があってよいと思いますが、それならば音楽などのコンサートは良いのでしょうか。チャリティ―コンサートなら良いのでしょうか。私が言いたいのは、もちろん、コンサートが駄目ということではありません。ただ、このような状況の中にあって、一日一日を大切にして過ごすことと同時に、時に過度の緊張感から心と身体を解放し、バランス感覚を喪失させないよう管理することも重要ではないかということです。私は、コンサートのみならず、スポーツクラブは、そのような役割を果たすと思います。もうひとつ、いざという時に備え、気力や体力を準備しておくという意義も有ります。また、家に籠りがちになるのではなく、ある程度の横のつながりを維持し、情報交換をするのも有意義でしょう。
居酒屋などにも同様の役割があると思います。私は、いざという時の準備のためにも、情報交換をしっかりと行うことや横の連帯感を作ることが必要だと思います。そうでなければ、いざという時にパニックになり、各々が勝手な行動をし始める可能性もあります。