2011年3月23日
東京は一時、生活物資やガソリンの不足が懸念されましたが、一段落しました。しかし、次は野菜や水道水の放射能汚染の問題が浮上しました。なんとかやり過ごせるとは思いますが、野菜の生産者や飲食店への影響が心配です。
私達は被災者支援を先ず考えていますが、今回の震災は様々な処へ悪い影響を与えそうです。もちろん、悪いことばかりではないかもしれません。しかし、震災前、世間は不景気に喘いでいました。やはり、重要なのは、経済活動を活発化し、元気を出していかなければならないのではないでしょうか。その上で、継続的に被災地域への復興費用を経済活動の中から捻出していくのです。また、これを機会に寄付制度の見直しや他国に倣った寄付文化の醸成を考えるのも良いかもしれません。
とにかく、私が今回の震災で感じているのは、命の重要性と共に、命をどのように使うかということです。
私は、国や市町村などの共同体や自治体の存在意義は、命を守り、命を活かし合うシステムを構築することにあると今回の震災で感じています。そして、自治体や国のリーダーは、そのシステムの構築と管理が仕事だと思うのです。ゆえに私達は、自分の命のみならず他者の命をいかに大切に活かし、使うかということを考えなければならないのではないでしょうか。
現在、震災への対応に追われ、社会のリーダーを選択するということを忘れていますが、いずれ知事選や統一地方選が行われるでしょう。ですから、震災に対応しつつ、一人ひとりが、一番大切なものは何かという問いかけを胸中に今後の日本を考えていかなければならないと思います。
増田 章