今回は、過去の印象的な生徒について書いていこうと思います。


業界に入った頃


 まず、この業界に入った38年前には、俗に言う業者テストと言われる模擬試験が、まだ学校で実施されていました。


 自分の住んでいる地域では、『北辰テスト』『学文館テスト』というのがあって、『北辰テスト』は今でも会場テストとして残っています。


 その頃は、まだ学校で実施していた影響から、勉強しなければいけないという風潮が強くありました。


 ですから、自分が授業で勉強をしなくてはいけないというようなことを、生徒に促す指導はあまりしなくても、生徒は勉強する方向は向いていましたので、その大小はあっても、勉強をしないということに警戒することは今と違ってありませんでした。


 そのころの生徒で、自分が中学生の頃に復活を目指していた頃よりも勉強していたのが Mさんです。


 彼からの依頼を受けたときの成績は平均点を少し越えたくらいでしたが、希望は上位校への進学でした。


 それまで独自に学習習慣も出来ていて、ただ今のままでは上位校は難しいのでということで呼んでもらいました。


 さらに部屋には本が並んでいて、計算力も持っていました。


 授業の方向としては他の生徒と同様に、日々の学校の授業のフォローと定期テストの対策を行いましたが、彼にはそれに加えて学力のメンテナンスをかけました。


 それというのも、実力テストや『北辰テスト』で無駄な失点が見られたので、理解と記憶を見直していきました。


 曖昧になっていることを片っ端から潰していき、記憶の上書きをしていきました。


 これも彼の学習意欲の強さから作れる、授業時間の余裕により出来た事です。


 大事なポイントを示して説明をすると、次回には覚えていて活用するところまで出来ていましたので、授業で繰り返すことが減り、プラスアルファのことが出来ました。


 今になって思えば、『読書力』も『計算力』もあったので、成績を上げるにはそれほどの苦労は無かったですね。


 まるでスポンジが水を吸収するように学力がぐんぐん上がっていきましたので、こちらもそれに合わせてどんどんポイントを伝えていきました。




彼の決断


 そんな彼が受験直前の年末に急に「塾へ行こうと思いますが、どう思いますか?」と、いつもの質問をするかのように言ってきました。


 家庭教師をやめて、学習塾へ通うことに・・・激しく動揺した自分は返事に困窮しましたが、取り敢えず、その真意を聞くことにしました。


 彼が言うには、成績も上がり、模試の結果も合格可能性でAランクをたたき出したのですが、どこか不安があるので、これまでの学習に加えて、学習する環境を整えるために、塾のフリー学習をやりに行きたいということでした。


 つまり、さらに学習時間を濃密にするために、家庭教師の授業が無い時間に塾の自習室を使って学習したいと言うのです。


 そう家庭教師も続けたままです。


 彼は自分に負荷をかけて、とにかく実力をつけるためにできる限りのことをやろうとしたのです。


 その時、残り二か月半でしたが徹底的に勉強していましたね。


 あれだけ詰めていたら、不合格になるはずもなく、志望校に余裕で合格しました。


 合格判定でAを取っていて、彼以外であそこまで追い込んで勉強した生徒は今までにいませんでした。


 当時はまだ携帯電話も持っていなかったので、高校生以降連絡は取っていないので、今何をしているのかはわかりませんが、きっと立派になっていることでしょう。


 学習意欲を強く持って、『読書力』『計算力』があれば、入試はどうにでもなると実感させてくれた生徒でした。





四拾六





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悪役がが魅力的

テーマ:

悪役が魅力的な作品は?



ルパン三世



ですかね



だいたい悪役が良くないと



主役は光らないですよね



ルパンは主役か









マフィア』と掛けまして








光ファイバー』と解きます








そのこころは






どちらも 密かに行われる反社反射)です






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 今回は、引き続き「読書と計算で入試に挑む」に至る経緯の話です。


読書力が無い場合


 読書力の大事さに気付き、その力を何とか手に入れる方法を試行錯誤していました。


 読書力は読書量に比例するので、受験生が今から読んでも追い付かないであろうから、ではどうしたらよいのかと考えました。


 とにかく文章を読むことに慣れてもらうために、本当は絵本くらいから始めて・・・としたいところですが、彼らが読み易いであろう雑誌でもゲームの攻略本でも良いからと伝えても、画像を見る、動画を観るに負けてしまい、文章を読んでくれないので、このままではいけないと思いついたのが、漫画だったんです。


 普通の本より、格段に彼らも読みやすく、入りやすいのが漫画なんです。


 しかし、以前の記事に書きましたが、漫画の中には、ほとんどセリフやト書きが無いものもあります。


 特に少年漫画に多いのですが、バトルもので叫び声や悲鳴ばかりで終わってしまうものがあります。


 でも、入口としてはそれでも良いでしょう。


 大事なのは読むことなんですから。


 ひとつ注意することがあって、保護者の方々に説明が必要で、「先生が漫画を読めって言ったから」と言い訳に使われて、学習の妨げになっては本末転倒ですので、しっかり説明をすること、生徒に釘を刺しておくことが必要です。


 それでも、今までの生徒の話で言えば、入口は俗にジャンプ系と呼ばれるバトル漫画ですが、読み進めるうちに派生したライトノベルや、考察本、さらに他の作品に興味を持って、文章が読めるようになった生徒もいます。


 またある生徒は、「名探偵コナン」から推理小説を読むようになったり、少女漫画からいろいろな小説を読むようになったりしています。


 もちろんですが、小さい頃からたくさんの本を読んできた生徒には敵いませんが、間違いなく問題の文章を読むようにはなります。


 そうなると、解答率や正解率も上がってきますので、成績に変化が見られるようになります。





スマホを持たせること


 先日読んだ記事で、動画視聴の脳に対する影響を書いているものがありまして、子どもたちの脳の成長を阻害するとありました。


 その動画視聴に比べれば、漫画を読むことの方が何倍も良い影響が生まれています。


 自分は、小中学生にスマホは要らないと思っています。


 と言うのも、そのスマホ関連で中心にいるような方々が、揃って自分の子どもたちにスマホを持たせていないと聞いて、スマホの各影響について、それこそ読書をしましたが、緊急時に所在確認が出来ること以外に、子どもたちにとって良いことがありませんでした。


 反対に、それならば子どもにスマホを持たせないでしょうねと納得することばかりでした。


 現在も学習にてこずっている生徒は、みんなスマホを所持しています。


 自分に依頼があってから、持たそうか相談があれば、持たせないようにお願いしますが、スマホにもてあそばれてから呼ばれることが多いので、阻止することが出来ません。


 一度持ってしまうと、もう手放せなくなりますので、スマホはよ~く検討してからにしてください。


 もうすでに所持している場合には、よく話し合ってルールを決めるのが良いようです。


 例えば、一日に一時間だけ使うとか22時以降は使えないなど、縛りがないとほぼ間違いなく動画視聴に時間を奪われます。


 そうなると、削れれるのは、まず睡眠で次が学習時間です。


 どちらも小中学生には削ってはいけないものなので、健康も成績にも響いてきます。


 それでも、スマホを持たせますか?




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