GW前半の話です。やぎ座趣味の卓球で二泊三日で出かけたので、久々に一人暮らしを堪能しました。GW前半は暖かいというより、もう暑かったですね(後半はもっと暑かったですが)。でも、まだ朝はいい感じの気温です。朝飯前の運動を兼ねて、車ではなく自転車でお気に入りのカフェまで走り、そこでモーニングをいただきました。

 

 

 このお店は個人経営のカフェで、丁寧に作られた食事がとても美味しいのです。珈琲も1回だけですが、お代わりができるのもプラスポイントです。スモークサーモンがサンドされたベーグルとアイスコーヒーの組み合わせが個人的にはとても好きで、今回もそうしました。小さなお店ですので、数人分しか席がありませんが、朝の早い時間帯だったせいか、混雑することもなくゆっくりできました。

 

 

 町中はすでに新緑が眩しい季節になってきましたが、ツツジの花と新緑を目に、本を読みながら過ごす時間は明らかに時の流れが違いますね。1時間ほどでしたが、非常に贅沢な時間を過ごすことができました。別に妻がいたとしても自転車で出かけるだけですので、やろうと思えばできます。しかし、やはり一人だと思うと理由もなく開放感があるので、精神的な充足感は段違いです(何か誤解されそうな書きぶりですが・・・)。

 

 これは、いい季節、自転車、一人という三拍子揃ってこその感覚だろうと自分の中では結論付けています。次にそれを味わえるのはいつの日になるのでしょう。

 2回連続で山梨に繰り出したので、今回は新潟に行ってみました。まずは越後湯沢駅近くのザ・スポットというカフェでモーニングです。個人経営と思われる小さなお店ですが、朝7時から営業しています。めっきり春めいたと言えども、朝7時の越後湯沢はかなり寒く、開店したてのお店の中もかなり冷えていました。ここは珍しく和食も選べますが、気分的に洋食にしました。

 

 

 腹ごしらえをして出発します。4月半ばを過ぎたとは言え、雪深いこの地域は冬季閉鎖中の道がまだまだ残っています。そんな道を避けながら、時にはUターンを余儀なくされつつ、人の気配の少ない道を走りました。十日町、柏崎、長岡の境付近の県道56号に入りました。国道から曲がったところに通行止めの看板がありましたが、明らかに端っこに片付けられています。前回の山梨の件もあったので、そのまま進入しました。

 

 

 車線こそありませんが、特に問題もなく進みます。沿道には田んぼがあり、そこで作業をしている人たちの軽トラも数台見かけました。なるほど、このために通行止めの看板が片付けられていたのですね。対向車線を向いた車もあったので、抜けられると確信しました。しかし、上の写真の場所を境に道は滅茶苦茶狭くなり、路面にはこの時期にもかかわらず落ち葉が堆積しています。さらに、気が付いたら舗装路面は途切れてダートになっています。過去の経験からかなりヤバい雰囲気です。

 

 

 そんな区間をしばらく走ると県道341号との分岐に差し掛かりました。ここで、ナビを見ると、いつの間にか通行止めの表示に変わっており、しかもどちらへ行っても通行止めという恐ろしい状況でした。戻るに戻れず、これはもうこのまま56号を抜けるしかなさそうです。這う這うの体で国道まで下りましたが、こちら側からだと、堂々と通行止めとなっていました。しかも土砂崩れが原因とのことで、確かにそれっぽい場所もありました。こちら側からなら絶対に進入しませんでしたね。

 

 

 気を取り直して日本海を目指し、眺めが良いと言われる尾根筋の林道へ登ります。運転しながらは視界が開けませんが、所々に周辺の樹木がない場所があり、そこからの眺めはなかなかのものでした。さて、ランチタイムです。ここならば、夕日食堂汐音一択です。いつもここの出雲崎定食を食べているのでたまには違うものと思うのですが、今回もそのコスパの高さに負けてまたしても同じ定食を食べるのでしたてへぺろ

 

 

 食後は長岡市街地を抜けて栃尾方面の山を楽しみます。旧山古志村のメインストリートである県道は交通量も少なく、とても楽しいです。僅かに雪が残る中、田んぼの準備が着々と進んでいるようでした。この楽しい県道を抜けると関越道の入口です。そのまま高速道路で帰宅しました。

 季節も移り変わったので、再び山梨を訪れました。前回と同じく雁坂峠を越えて山梨入りして、甲府市街にあるひかり珈琲店でモーニングタイムにしました。コメダと同じようなシステムで、ドリンク料金でゆで卵とトーストがサービスになりました。このご時世だからでしょうか、トーストがこれまで見てきた中で最小でしたショボーンまあ、私はそれほど量を必要としないので構いません。

 

 

 朝食を終えて甲府盆地から脱出します。盆地内での桃の花を期待しましたが、まだ1~2分咲きでした。ピークになると盆地がピンク色に染まるのですが残念無念。旧芦川村から西に進路を変え、さらに山の中へ入ろうとしたら通行止めの看板が。端っこに遠慮がちにあったので通れそうです。考えていると地元車と思われる2台の軽自動車が通過していきました。が、ここは自重して迂回しました。後で調べると、通行止めは夜間だったようです。

 

 

 精進湖へ上り、本栖湖経由で山を下ります。河口湖や山中湖と比べると、観光客の姿が少ないですね。残念ながら富士山は春霞に阻まれてよく見えませんでした。本栖湖から身延方面に下り、マイナーな県道や広域農道で富士川を越えました。ここから山梨県西部を小淵沢あたりまで北上します。途中には日本三大桜の一つである山高神代桜があります。渋滞に巻き込まれる懸念がありましたが、見頃を過ぎていたようで事なきを得ました。

 

 

 もちろん、そんな名木は素晴らしいのは間違いないのですが、道端に誰にも顧みられずひっそりと咲く桜の木も捨てたものではありません。何せ人がいないので、好きなだけ独り占めできるのがいいですね。

 

 

 小淵沢エリアに入ると一気に観光地モードになります。同型の鮮やかなオレンジ色に塗られたTTの後ろをしばらく走ります。思いの外、長距離のランデブー走行を楽しめました。こちらのエリアは標高も高いので、まだ春は到来していませんでした。木々はまだ葉を落としたままで、冬の様相でしたね。それでも、前回は一面の銀世界だった畑は完全に雪解けを迎え、耕作の準備が進められているようでした。

 

 

 長野県入りし、群馬県へ戻るべく、ぶどう峠を越えます。つい数日前に冬季閉鎖が解除されたばかりです。峠には誰もいなかったので、少し景色を見ようと歩き回っていると、シュパッという音がして左足が不自由になりました。見ると、左足の甲にワイヤーが絡まっています。イノシシだかシカだかの罠に掛かってしまったようです。一瞬、真っ青になりましたが、靴を脱ぐと足は抜けたので、最悪の事態は回避できました。落ち着いたところで、罠の構造を把握して、靴の救出にも成功しました。動物は文字が読めないのだから、罠の看板くらい立てておいても罰は当たらないだろうに。

 

 最後にそんなハプニングはありましたが、山梨の春を満喫したツーリングでした。