最終日は好天の予報。6時に朝食をいただき、早々に出発です。宿泊先は、ガッツリ米を食べたい人にはたまらない、ご飯の友が豊富なバイキング形式。明らかに建設関係の方が多く、朝から活気に満ちていました。今日は帰宅予定ですが、「大渋滞があればもう一泊」という余裕を持ったスタンスです。まずは何はともあれ、旅のクライマックスである大山周辺を走ることにしました。

 

 

 まだほの暗い米子の街を抜け、K24で標高を稼ぎ始めると、夜明けが訪れました。朝日に照らされる、うっすらと雪化粧をした大山の姿は、神々しいほどに美しい。昔の人が山を崇拝した気持ちが、TTRSの車内からでも深く理解できます。

 

 

 大山南麓を走るK158〜K45は、まさに一級の山岳道路です。土曜日にもかかわらず、道がオールクリア!オフシーズンと早朝という条件が重なり、誰もいない道をひたすら走り放題という、非常に贅沢な経験ができました。まさに「早起きは三文の徳」です。広域農道から山を下る途中、以前立ち寄ったカフェ付近からの大山と道路の景色は相変わらず絶景でした。

 

 

 その後、サントリーの工場があるためか、大型車の列に遭遇しましたが、これは蒜山ICで全て高速道路に吸い込まれていきました。勢いを取り戻したTTRSは、R482を東へ快走します。その後も、無料高速に並行しているR373など、交通量が非常に少ない道を選んでマイペースで走行。雪シーズンが近いこともあり、融雪パイプの試運転が至る所で行われていました。絶妙なタイミングでの試運転に、自然と人間の営みの境目を感じます。

 

 

 中国道作用IC直前のGSで給油した際、店員の若いお兄さんから「この車いいですねぇ」と声をかけられました。若い人の多くが車に興味を持たなくなった昨今、久々に車好きと思われる若者に会えて、ちょっと嬉しくなりました。

 

 作用ICから中国道へ乗り、ひたすら東進。京都東IC付近の渋滞は京滋バイパスで難なく回避しました。多賀SAで昼食休憩をとりましたが、物価の値上がりを実感し、小さなサンドイッチでお茶を濁しましたてへぺろ

 

 渋滞はなく、宿泊することなく帰宅。ちょっとした思い付きで計画した山陰海岸のドライブでしたが、手薄な地域をTTRSで楽しむことができ、非常に充実した旅となりました。中国地方のワインディングを再び走れる日を心待ちにしています。

 旅館での朝食は、早い時間にもかかわらず、とても立派なサバの塩焼きが付いていました。福井は焼き鯖寿司が有名ですが、塩焼きも流石のクオリティです。本日はツーリングのメイン日でしたが、空模様は気まぐれ。それでも雨に悩まされることは少なく、R27を西へ。朝早い時間帯、対向車線は渋滞模様でしたが、西行きは順調でした。

 

 

 R175から山中の県道へとスイッチし、通勤車のハイペースな流れを楽しみながら天橋立を抜けます。まだ眠っている観光地を抜け、いよいよR178へ。伊根では、山側のバイパスを捨て、旧道で街中へ。舟屋という船のビルトインガレージが並ぶ街並みは、狭いながらも独特の風情があります。平日の朝8時過ぎということもあり、街はとても静かでした。舟屋の全景は、丘の上の道の駅から俯瞰するのがいいと思いました。やはり、街の中は道が狭いですからね。

 

 

 伊根から経ヶ岬の間が、この国道の真骨頂でした。交通量は僅少、飽きさせないワインディングと、荒々しくも美しい海岸線の眺めは、関東周辺ではまずお目にかかれない秀逸なルートです。しかし、風が非常に強く、車外に出るのが大変な状況。ぜひ好天の日に再訪したいものです。

 

 久美浜で海岸線を離れ、城崎温泉街へ。ここは別世界で、インバウンドを含む大勢の観光客が闊歩していました。実は城崎は、私が小学生の頃、学校を休めず、家族旅行は祖父母の家に預けられ留守番という、カニが心残りの因縁の場所でした。約50年の時を経てその地に立ちましたが、風情のある温泉街を眺めながらも、やはり心残りはカニですグラサン

 

 

 城崎から再びR178へ。前回は立ち寄れなかった道の駅あまるべへ。オフシーズンの平日ということもあり、お昼時なのに食堂はガラガラ。ここでいただいた定食は、クオリティが高すぎるとまでは言いませんが、1,300円というリーズナブルな価格で、観光客相手の商売としては非常に良心的だと感じました。

 

 余部から鳥取県へ。整備状態の良い旧道を選んで、落ち葉の絨毯に注意しながらワインディングを楽しみました。鳥取市街を過ぎ、道の駅神話の里白うさぎに立ち寄ると、立ち寄りたかった「すなば珈琲を発見!この店舗限定のまぜまぜコーヒーシェイクをいただきました。これが望外に美味しく、スタバよりいいように思えました。

 

 

 山陰道などの高規格道路が続々と整備されている様子を見ながら、本日の投宿地である米子へ。ホテル代が高騰する中で、リーズナブルなアパート型ホテルに宿泊できました。例によって、私はスーパーで食料品を調達し、部屋で食べる「病みつきパターン」で旅の夜を過ごしました。

 とあるTV番組で「伊根」のが舞台になっていたので、衝動的に若狭、丹後から鳥取方面の海岸線ツーリングを敢行しました。

 

 

 旅のスタートは、深夜割引を利用するため、高速道路の休憩施設に併設されたホテルから。道の駅あらい併設のスーパーホテルに宿泊しましたが、駐車場をトラックが占拠しており、駐車に苦労しました。それでも、無料の朝食を諦めて早朝6時に出発。しかし、富山以西の北陸道は工事のオンパレードで、極めて走りにくい状態。リニューアルが終わるまで、この道は避けた方が賢明かもしれません。

 

 

 加賀ICで高速を降り、まずは東尋坊へ。平日なので余裕で立ち寄れましたが、以前感じたほどのスケール感はなく、自分の感覚が変わったことを実感します。そこから越前海岸を南下。以前走って「面白くない道」という印象でしたが、今回も結果は同じ。前方を走るのは、ほとんどが高齢者マークを付けた軽自動車。海沿いのメインルート(唯一の道)ゆえに仕方のないことですが、TTRSでの走行は全く楽しめませんでした。この区間は「二戦二敗」、もう目的として走ることはないでしょう。

 

 

 敦賀市街で給油を済ませた後、敦賀半島へ。ここでは面白い発見がありました。敦賀原発やもんじゅがあるためか、交通量は少ないのに、道路が異様に整備されていました。屈曲路は全てトンネルに改修済み。原発の存在が、良くも悪くも、道路インフラに大きな影響を与えていることを実感しました。

 

 

半島を後にして、若狭梅街道を西に走り、三方五湖方面へ。そして、ハイライトはレインボーライン。期せずして紅葉がいい感じなのにもかかわらず、平日の特権で道路はガラガラ貸し切り状態!TTRSで思う存分駆け上がりました。駐車場にいたのは、私と同年代のご夫婦ばかり。アホみたいに一人でワインディングを楽しむ酔狂な人間は、私だけのようでしたてへぺろ

 

 

 広域農道の若狭西街道など、信号が少なく走りやすい裏道を楽しみながら、本日の宿、福井県高浜町のおき田旅館へ。伊根や舞鶴は宿泊代が非常に高いのですが、府県境を越え、福井県になった途端、宿泊料金は大幅に下がります。税込み二食付きで7,500円という、圧倒的なコストパフォーマンスでした。「民宿」といった趣の宿ですが、部屋は快適。豪勢ではありませんが、一般的な夕食としては充分すぎる内容です。

 

 

 残念ながら明日は天候が崩れるようですが、平日を走る贅沢を存分に堪能した一日でした。