朝起きると、前日にスーパーで買っておいた朝食をサッと済ませて出発。 ところが直後に上着を忘れたことに気づき、5kmほど余分に走るハプニングからスタートしました滝汗 気を取り直して、交通量がほぼゼロのR239を東へ向かいます。うねりの激しい路面に苦笑いしつつ、安全第一のペースで進みました。添牛内でR275へスイッチし、朱鞠内湖へ立ち寄ろうとしましたが、あたりは分厚い霧。そのままパスして、美しい白樺並木を通り抜けて美深方面へひた走ります。

 

北海道の曲がりくねった道と紅葉

 

 R40に合流して北上すると、音威子府から中川にかけて音中道路という無料の高速道路が開通していました。 前を行く車がすべてそちらへ吸い込まれて行ったため、私は狙い通り旧R40を選択。これが大正解でした!

 

 これまで、前方を塞がれがちだった旧R40が、一瞬で交通量ゼロの極上ルートに変貌。天塩川に沿って適度なコーナーが連続し、最近まで二桁国道だっただけあって路面のメンテナンスも完璧です。ストレスフリーでマイペースなドライブを存分に堪能できました。

 

北緯45度通過点 標識と白い車

 

 そこから問寒別を経由し、交通量ゼロの道道を繋いで幌延へ。 このエリアはちょうど北緯45度線の上に位置しています。有名なD106沿いのモニュメントは観光客で賑わいますが、内陸にあるひっそりとした看板には誰もいません。おかげで誰にも気兼ねせず、じっくり記念撮影に没頭することができました。

 

北海道の牧草地を走る曲がりくねった道

 

 幌延からサロベツリフレッシュロードへ。 広大な牧草地を貫くこの道は、私にとって道北ドライブのハイライトと言っても過言ではありません。今年は牛たちの姿が見当たりませんでしたが、主のいない広大な草原を静かに眺めるのも悪くありません。

 

白い車と利尻富士、オロロンライン

 

パンケ沼を掠めてオロロンライン(D106)へ出ると、一気に華やかな観光地の雰囲気に変わります。 旧型の風車群がまだまだ現役で頑張る横で、雲一つない青空の下、利尻富士がその雄大な姿をくっきりと現してくれていました。勇知ウインドファーム展望所なんてものを発見し立ち寄りました。利尻富士をバックに巨大風車が回るロケーションで、誰もいないのがいい!

 

青い海と緑の丘、遠くに船が見える風景

 

 お腹が空いてきたのでGoogle MapsのAI相談機能を使ってみたところ、なかなかセンスの良さそうなお店を提案してくれました。現地に行くと大混雑で入店は諦めましたが、地元の方の車ばかりだったので選定自体は「アタリ」だったようです。

 

 代替案としてセイコーマートで好物の筋子おにぎりを購入。なんと450円びっくりという高騰ぶりに少し驚きましたが、旅の思い出と割り切って宗谷丘陵へ向かいました。 強風の中、折りたたみ椅子を広げて宗谷湾の絶景を見下ろしながらいただくおにぎりは格別!この景色という付加価値を思えば、450円も納得のお値段です。

 

白いアウディTT RSが北海道の田園地帯を走る

 

 食後は宗谷丘陵の中(D889など)を快走し、D138へのショートカットの道へ。ここは初見でしたが、 うねるようなアップダウンの牧草地をまっすぐ一本の道が伸びており、まさに北海道の魅力が凝縮された素晴らしいロケーションでした!

 

白い車と北海道の広大な田舎道

 

道の駅さるふつ公園でトイレ休憩を取った後は、定番のエサヌカ線へ。こちらも道外ナンバーの車が増えて観光地化が進んでいますが、やはりルートから外せない圧倒的な魅力がありますね。

 

古民家の木製階段と廊下

 

 本日の宿は枝幸町にある大崎旅館。 浜頓別からあえて内陸の歌登を経由して向かいました。1泊2食付きで約1万円という、今では格安とも言える値段ですが、夕食には地元のホタテやホッケが並び、とても美味しくいただきました。 大手予約サイトには載っていない歴史ある宿なので、古い建具の調整が完璧で、引き戸がすーっと吸い込まれるように開閉します。廊下もピカピカに磨き上げられており、建物を大切に手入れされている館主さんの心意気に深く感動しました。

大間で前泊し、いよいよ北海道へ上陸する日がやってきました。 早朝、まずは宿の温泉へ。42.5℃とかなり熱めの湯で、眠っていた身体を一気に覚醒させます。宿を出てすぐのファミリーマートで朝食を購入し、フェリー乗り場へ向かいました。

 

実は「乗船前の朝食にはバナナが最適で、コンビニで買える」とAIに教えてもらい、コンビニにバナナなんて売っていたっけ?と半信半疑でお店に入ったのですが、本当にしっかり並んでいました。その後もどこのコンビニでも当たり前に見かけ、日頃いかに自分が周りを見ていないかを思い知らされました(笑)。

 

フェリー乗り場に停まる車と大型フェリー

 

津軽海峡フェリーでは新しくオンラインチェックインが導入されたとのことで、車内からスマホで試してみたのですが、なんとターミナルビル内でないと不可との表示が。乗船レーンに並んだ車内から完了できないのでは、せっかくのデジタル化も少しもったいない、いや正直意味がない気がしてしまいます。結局、ガラガラだったスマートチェックインの発券機で紙の乗船券を発行する方が遥かにスムーズでした。

 

フェリーから見た津軽海峡と遠景

 

乗船時、前に並んでいた方はスマホ画面のオンラインチケットを提示していましたが、画面の反射のせいか係員さんの読み取り機器がうまく反応せず苦戦していました。一方、紙に印刷された私のチケットが一瞬で読み取れたのを見て、何でもスマホ一台に集約するシステムの難しさを実感しました。

 

青い空と海、緑豊かな風景

 

無事に函館へ上陸し、R5を北上します。 噴火湾沿いは平日の午前9時ということもあり、主要な交差点で軽い渋滞がありました。例年は早朝に通過していたためガラガラだったので、時間帯による交通量の違いを実感します。沿線では北海道新幹線の延伸工事が着々と進んでいました。

 

北海道新幹線工事現場の足場とコンクリート構造物

 

長万部を過ぎると交通量は劇的に減り、マイペースなドライブを楽しめるように。 道の駅くろまつないで焼きたてパンを購入し、蘭越のローソンでコーヒーを調達。そのローソンの駐車場には、大排気量のバイクに跨る年配の西洋人ツーリンググループ(女性も多数!)がいました。年配の女性が大型バイクに乗るのは、格好良いですねぇ。

 

北海道へ向かう快走路

 

倶知安からR393で毛無峠を越え、小樽市街を一望した後は、当別の市街地を避けて「ふくろう街道」と呼ばれるD28へ入ります。 この道は海岸沿いのR231と並行する内陸ルートなのですが、交通量がほぼゼロで非常に快適なエスケープルートです。続くR451もマイペースで気持ちよく走ることができました。

 

函館市街と津軽海峡の風景

 

留萌市街で夕食と明日の朝食をスーパーで買い込み、オロロンライン(R232)を北上します。 途中、前方に超低速の大型特殊車両を見かけたため、迷わず道道(D1048〜D126)へ迂回。車影のない快走路をストレスなく走ることができ、大正解の判断でした。

 

コンバインが稲刈りをする田園風景

 

そのままオロロンラインを気持ちよく駆け抜け、本日の目的地である苫前町古丹別地区の「ななかまどの館」へチェックインしました。町営の地域振興施設なのですが、素泊まり4,900円という破格の値段にもかかわらず、客室は広くて清潔。共用の電子レンジや冷蔵庫、さらに冷凍庫には氷まで用意されていて、私のドライブ宿としては100点満点の素晴らしい宿でした!

お盆を過ぎてからというもの、すっきりしない天気が続き、何かと忙しかったことも重なってすっかりドライブから遠ざかっていました。ブログの更新も滞っていましたが、溜まりに溜まった鬱憤を晴らすべく、北を目指して走り出すことにしました。

 

田園風景を走る北海道への道

 

目的地は北海道。ですが、当日のフェリーに飛び込むのではなく、大間に前泊して翌朝の便で渡る計画を立てました。せっかくなので、本州最北端の下北半島もじっくり楽しんでみようという作戦です。

 

平日の午前4時前に高速道路のゲートをくぐり、無事に深夜割引を確定させます。弱々しい雨が降る中、淡々と北上を続けました。 宮城県に入ったあたりでようやく夜が明け、視界には久しぶりの鮮やかな青空が広がり、一気に気分が上がります!長者原SAで朝食と給油を済ませ、岩手県内の120km/h区間をスムーズに通過。七戸ICで一般道へ降りました。

 

青森県内は見事な秋晴れ。澄んだ心地よい風を感じながら車を走らせていると、「やっぱりドライブはこうでなくっちゃ!」と自然と独り言がこぼれます。 途中、対向車線でスピード取り締まりのレーザー照射を目撃してヒヤリとする場面もありましたが、ほぼ貸し切りの北部上北広域農道では、適度なギャップとダイナミックなコーナーを存分に楽しむことができました。

 

ホタテメニュー休止のお知らせ

 

下北道(無料区間)を経由し、道の駅よこはまに到着したのはちょうど11時。 お昼ゴハンに名物のホタテをいただこうと立ち寄ったのですが、店頭にはまさかの張り紙が……。

『壊滅的な不漁のためホタテの提供不可、回復の目処立たず』

ここのホタテは絶品なだけに本当に残念でした。理由を調べてみると、近年の記録的な猛暑による海水温の上昇で、陸奥湾の養殖ホタテが大きな打撃を受けてしまったそうです。現場の漁師さんたちはカキやトリガイへの転換を図るなど、気候変動への「適応」を進めているとのこと。伝統のブランドが姿を消しかけている現実に、少し切ない気持ちになりました。

 

緑豊かな山々と青い海、遠くに連なる山並み

 

気を取り直してお蕎麦で腹ごしらえをし、むつ市街を抜けて西へ向かいます。 旧川内町を過ぎると交通量はほとんどなくなり、完全なマイペース走行に。脇野沢から北へ向かうルートは、信じられないほど素晴らしいワインディングが続いていました!長雨の鬱憤を一気に吹き飛ばすような、最高のクルージングです。

 

仏ヶ浦の奇岩と海岸線

 

不意に現れた大きめの段差で、アンダーカバーの底を打ち付けてしまい焦りましたが、それも旅のアクセント。仏ヶ浦を過ぎ、海沿いの美しい景色を眺めながら佐井村を抜け、大間崎へ向かいました。

 

白いアウディTT RSと海辺の景色

 

シルバーウィーク直前の平日ということもあり、休日は大混雑する大間崎も人影は普通程度でした。海を渡る風がとても心地よく、津軽海峡の対岸には、明日渡る北海道の影がくっきりと浮かび上がっていました。

 

大間崎のマグロ像と青い海

 

今回の宿はおおま温泉海峡保養センターです。 日帰り温泉に併設された宿泊施設で、翌朝早い出航に合わせて夕食のみのプランを選択しました。食事には大間産と思われる本マグロの刺身がしっかり盛り付けられており、リーズナブルな宿泊価格を考えると大満足のクオリティです!大間の宿は大手予約サイトに出てこないので、これまで見逃していました。が、フェリー前泊の拠点として非常に「アリ」な選択肢のため、電話で予約をとりました(昔はそれが普通だったのですが)。

 

大間温泉の夕食(マグロ刺身・天ぷら)

 

早朝出発だったこともあり、温泉でさっぱりした後は心地よい疲労感とともにぐっすり眠りにつきました。