全国ののヤブ精神科医たちと患者が双方幸せになれる記事だぜ。目ェかっぽじってよーくー読ーめー。 | 研修医ノート

全国ののヤブ精神科医たちと患者が双方幸せになれる記事だぜ。目ェかっぽじってよーくー読ーめー。

↓この過去ブログ記事に「もしあなたがヤブ精神科医であっても劇的に有能な名医に一瞬で変われる魔法的技術」を書きました。

 

それに関連して、↓この出来立てホヤホヤ論文。

Psychol Med. 2024 Mar 27:1-8.

この先月出来立てホヤホヤの論文の趣旨は、「うつ病の治療薬の選択は1回目の選択成功率30%くらいしかないので、あれこれ治療選択して失敗して患者の負担が増加するのを防ぐためにAI使ってその次の治療をどうするかの選択成功率を上げるシステム使った」というもの。

 

マジか?

 

精神科医がヤブ医者だらけサイコパスだらけなのはすでにあなたも↓この過去ブログ記事ブログ読んで知ってると思いますが、、、

 

精神科医が抗うつ薬をまともに選択できる確率がたったの30%だと?

 

いや、確かに僕がうつ病超重症化した23歳時にかかった何人かの精神科医には全く無効で強い副作用しかない薬を多種類長期間飲まされたから、そのくらいの低確率の数字で妥当かもしれんと思い、ゾッと寒気しました。

 

おい、画面の前の坊ちゃん医者・嬢ちゃん医者のヤブ精神科医のオッサンたちよ、良かったな。このブログ読んだらアンタらはヤブ精神科医を速やかに簡単に脱却できるぞ。

 

僕は総合診療医としてメンタル疾患の初療からやってる患者が何人もいますが、1回目の抗うつ薬選択の選択成功率は80-90%くらいです。みなさん、それ以後、当たりの薬飲んで元気に通院してますよ。

 

以下、つい先日経験したメンタル症例。

 

うちのクリニックに来てるとある製薬会社のMRさん、早稲田大学卒業の新卒女性です。
 
頑張り屋でとある薬剤の売り上げが中四国で一位になりました。
 
彼女が今年3月くらいからゲッソリ(心がげっそり、体は体重増加)してて3秒くらい黙って彼女の服見てたら「太ったと思ってるでしょう? 太りました。」と言われました(僕は高頻度に会わない人でも髪の長さとか体型を全員覚えているので、少し髪切ったり体重増減しただけですぐ気づけます。相変わらず顔はさっぱり覚えられませんが。)。
 
「しんどい状態ですか?」と尋ねると「最近ずっとしんどくて不眠がち。」とのことで、検査を希望するか尋ねたら希望したのでしんどくなる悪い病気が隠れてないか調べましたが、全て正常でした。
 
体が正常であることがほぼ確定したので、うつ病スクリーニングテスト(「最近落ち込みが続きますか?」「これまで楽しかったことに興味が持てなくなってますか?」という簡単な質問。これでかなり正確にうつ病を推定できる。)をしたら半陽性でした。
 
つまり彼女はうつ病まで行かないもののうつ病なりかけで体調不良になっていると思われました。
 
薬はまだ希望せず、ハードな仕事内容があと1ヶ月でひと段落すると言うので「とにかく頑張らない方向に努力して」とアドバイスしてなんとかハードな3月をやり過ごしてもらいました。
 
4月にハードな仕事が終わってから、彼女は改善傾向です。
 
 
総運25画は、ガチガチに規範通りに生きてしまって健康害する性格です。
 
彼女は他人を優先しすぎて自分を後回しにする性格みたいみたいなので、ガチガチな生き方ではなくユルフワを目指すように言いました。
 
そして、彼女はメランコリー親和型の性格なので、何年後かに僕に会わなくなってからうつ病を発症した時のために、彼女によく効くであろう抗うつ薬の候補をいくつか教えました。
 
男性は重いうつ病になってもフルタイムで働ける人が少しいますが、僕の知る限り女性がうつ病になるとほぼ全員まともに働けなくなります。なので、彼女には今後もなるべく頑張らない方向に努力してうつ病発症を回避できるように伝えました。
 
ね、今回の記事読んでても、あなたの周囲に総合診療医を置いとくと良さそうでしょ。
 
昭和時代はテレビ・洗濯機・冷蔵庫が一家に一台、令和の今は総合診療医アクセスが一人一本ずつですよ。