1/20 おはクラ放送後の呟き | マーシー山本教授のゆるゆるクラシック日記

マーシー山本教授のゆるゆるクラシック日記

マーシー山本のお仕事の報告やクラシック音楽の豆知識をお届けします。

今回はシベリウス の中で一番有名な曲「フィンランディア」についてお話しします。

フィンランドは、1917年にロシアからの独立を宣言しました。
フィンランディアは、金管楽器とティンパニの重苦しい響きで始まります。

この場面はロシアの圧政を表現しています。

 

その後の木管楽器、弦楽器の場面はフィンランドの人々の悲痛の嘆きの歌です。

その裏でティンパニがロシアの圧力を表現しています。

 

そんな中、トランペットのファンファーレがフィンランドの人々を奮い立たせます。

それでもロシアの圧力は続きます(ティンパニと長い低音か表現)。

しかし、戦いが始まります。シンバルが戦いの激しさを表しています。

 

そしてフィンランドの勝利!

喜び、安らぎの讃美歌がながれます。

最後はフィンランドの勝利を祝う歓喜の中曲が締められます。


この曲はフィンランドの人々の民族意識の象徴となりました。

ロシア政府はこの曲を警戒し、なんとか演奏をやめさせようとしましたが、タイトルを次のように変更しながら演奏をつづけました。

 

《フィンランドの春が目覚めるときの幸せな感覚》または、《スカンジナビア合唱行進曲》元々は歌詞がないこの曲に歌詞を付けて歌うようになり、フィンランドが独立国となった今でも第2の国歌として親しまれています。

 

今週の動画

https://youtu.be/jWNm5A-ThKU