NO BOOKS NO LIFE -読書の時間―  -13ページ目

アメノベル第2集(011~020)

<怪人21面相 2>


アメノベル011:明智小十郎は履歴書を見ていた。小林太郎、普通すぎる。小林新一、キャラが他とかぶるな。小林健太、プロレスラーみたい。小林明、渡り鳥か。小林秀夫、無常といふ事。まるで第九第四楽章冒頭のベートーヴェンのように、頭を抱え,ふとひらめいた。そうだ、オーディションをしよう!






<雨女>


アメノベル012:それは雨の降る夜のこと。白い服の女性が雨に濡れ立っていました。「お送りしましょうか」と私は傘をさしかけました。女性は行き先を指で示しました。私の家とは逆方向でしたが、そのまま進みました。姿を見失ったと思うと、林の中に白い服と骸骨が見え、ありがとうと声がしました。





<ウルフガイ>

  

アメノベル013:満月の夜になると、俺たちは狼に姿を変える。街での殺戮を好まない俺たち一族は森へ出かけ、野ウサギを追った。その時ハンターたちが現れた。狩の対象の狼がいなくなり、彼らもまたこの夜を待ち望んでいたのだ。待ってくれ、俺たちは人間だ。その声も空しく、銃弾が俺たちを貫いた。





<四葉のクローバー>

  

アメノベル014:少女は四葉のクローバーを探していたが、どこにも見つからなかった。「おかあさん、どこにもないよ」「お父さんやおねえちゃんも探してるからきいてみなさい」だが、誰も四葉のクローバーを見つけられなかった。手をつなぎ帰る四人の上で、白い雲が四葉のクローバーになっていた。






<いちばん熱い夜>

  

アメノベル015:今日、日本が負けた。対パラグアイ戦に勝てば、恭子にプロポーズしようと思っていた。眠れぬ夜、道頓堀に出て、買ったばかりの指輪を投げ込もうとした。その時、後ろで呼ぶ声がした。「宏も眠れへんかったんや」彼は目の前の恋人の身体を思わず抱きしめた。そう、これは俺の戦いだ。






<I LOVE YOU>

  

アメノベル016:冬の朝、カメラを持って湖の対岸へ出かけた。一面に張った氷が急に音を立て割れだし、僕の来た街まで、そのひび割れは向かっていった。思わず望遠レンズで、向こう岸を覗くと、自転車から降りた君がこちらに向かい叫んでいるのが見えた。僕も大声で、尾崎豊の歌の一節を叫んでいた。



<縁切り公園>

  

アメノベル017:井の頭公園に行ったカップルは必ず別れると言う。それならちょうどいいと、気まずくなった緑を最後のデートのつもりで誘った。「こんな風に二人でボートに乗るのって初めてだよね。結構あこがれてたんだ」動物園に寄り、駅前の丸井に立ち寄るころには、別れ話はどこかに消えていた。






<七夕の恋>

  

アメノベル018:七夕飾りの続くアーケードで、アルバイトの子に一目ぼれをした。何度もその店でコーラを買ったが、結局声をかけられなかった。最後の日、僕は他の店のアルバイトを手伝うことになった。目をあげると彼女が微笑んでいた。「いつもありがとう。今日来ないからどうしたのかなと思って」






<千円札の行方>


アメノベル019:地区大会決勝の前日、近くの神社にお参りに行った。そこで顔を会わせたのが、他のマネージャーの佳子と理恵だった。「みんな来てたんだ」「当たり前でしょ。これ勝てば甲子園なんだから」出した千円札は財布にしまい、五円玉を賽銭箱に入れ、お好み焼きとかき氷を食べることにした。






<スカイツリーの対決>


アメノベル020:スパイダーマンが日本にやってきた。東京スカイツリーのてっぺんまで一瞬で上がったまではよかったが、次がいけなかった。周囲に高いビルはなく、いくら糸を出しても、届かない。まっすぐ糸を垂らし、しずしずと下りるのを横目に、グリーンゴブリンが自在に飛び回り、喝采を浴びた。







アメノベル第1集(001~010)

Twitterの140字で書く小説、twnovelというのが流行っているようです。


長い小説を書く気にはなかなかなれないですが、これくらいの字数なら暇つぶしにいくらでも書こうという気になれますね。


そんなわけで、アメーバなうの機能を利用して、超短編小説を書き出しました。しかし、なうは一定期間が経つと削除されてしまうので、適宜ブログにまとめることにしました。


通常のつぶやきと区別するために、アメノベル00×:をトップにくっつけましたので、本文の字数は131文字(ももみそひともじ)となります。


今後どこまで続けられるかは分かりませんが、よろしくお願いします。


なお、エントリー一回あたりの収録作品数も今後変更することがあります。




アメノベル001:昨日彼女が死んだ。悲嘆に暮れた僕は、首をつって死のうと考えた。椅子の上に立ち天井から下げたロープを前にした僕の後ろで、彼女の声が聞こえた。「何してるの?あなたといっしょになれると思って、私は死んだのに」その時、僕は思い出した。自分がすでに死んでいるということを。




アメノベル002:MJが悪者たちに襲われた。僕はスパイダーマンに変身し、易々と彼女を救出した。「ねえ、ピーター、いい加減にそのダサいコスチュームやめにしない?私は黒づくめのバットマンの方が好きなの」その日以来、スパイダーマンは姿を消し、バットマンがビルの間を飛び交うようになった。





アメノベル003:今日は彼女の誕生日。だが、僕にはプレゼントを買うお金がなかった。道端の花をもぎり、彼女へのプレゼントにしようと思った。花を差し出すと、彼女は言った。「あら、この花、結構おいしいのよ」彼女はその花をむしゃむしゃと食べてしまった。それが僕たちの最後のデートとなった。




アメノベル004:僕の初恋の女性はピアノの先生だった。彼女に誉められたくて、毎日血の滲むような練習をした。上達するたびに、彼女は凄い、またうまくなったと誉めてくれた。だが、僕がベートーベンの32番目のソナタを弾いた後、彼女は姿を消した。「私にはもう教えることがないの」と言い残し。




アメノベル005:新聞に連載中の小説が行き詰まってしまった。結構人気のシリーズだったので、僕としても新聞社としても打ち切りは避けたかった。担当の編集者は「このへんで新しい登場人物が必要かもね」と言った。翌日、新しい編集者がやって来た。いつものように、僕と一緒にホテルへと向かった。




アメノベル006:彼女が青森支社に転勤になった。一年ぶりに再会した彼女に、僕は長距離恋愛の不安を訴えた。「こんな風にして、だんだん心にまで距離ができて、いつか会わなくなるんじゃないかな」「大丈夫よ、距離なんて関係ないわ」と彼女は言って微笑んだ。翌年彼女は本社勤務の同僚と結婚した。




以下の三篇は「カメラマンNEO」という連作です。



アメノベル07:彼女との出会いは猫だった。とある下町で猫を追いかけていると、向こうからも一眼レフで猫をねらっている女性がいた。「勝負だ」と僕は言った。「猫が来た方が勝ち」「いいわ」やがて猫は僕の方へやってきて、ぺろぺろぺろとレンズをなめだした。彼女は僕にお茶をおごることになった。



アメノベル08:「反則よ、マタタビをぬってあるなんて」「マタタビじゃないさ、僕は汗かきだから」「レンズのメンテもしてないなんて、最低のカメラマンね」「レンズ前は磨いてるさ。でも、他の部分は写りに関係がないから」だが、その夜僕の匂いのとりことなったのは猫ではなく、彼女の方だった。



アメノベル09:「初めからこうなることを狙ってたの」「こんな展開は初めてさ。全ての女性カメラマンがいい女とは限らない。でも、いい女かどうか見分けるのに0コンマ5秒とかからない」「カメラマンだから?」「そう。君の方は?」「私より高い、いいカメラ使ってるなと思って。0コンマ5秒でね」





以下の1編は「怪人二十一面相」、シリーズ化なるかどうかは未定です。




アメノベル10:ある日、明智小十郎のもとに怪人二十一面相からの挑戦状が届いていた。「私の父とあなたの父上との間でつかなかった決着を、私たちの世代でつけようではないか」これを見た明智小十郎は、さっそく新聞の求人欄に広告を出した。そこにはこう書かれていた。「求む、助手。小林姓の少年」




これらの物語はフィクションであり、実在の人物や団体とは関係がありません。また、なうでの初出時の投稿とは若干の変更があり場合があります。

Timeline 11 [6月19日 本土寺の紫陽花とハナショウブ]

2010年6月19日


松戸市平賀にある本土寺は、あじさい寺として知られています。

  
NO BOOKS NO LIFE -読書の時間― 

紫陽花だけでなく、ハナショウブ園も有名。

 
NO BOOKS NO LIFE -読書の時間― 


ハナショウブもまさに見ごろで、様々な種類の花が咲き誇っていました。


NO BOOKS NO LIFE -読書の時間― 


五重の塔を背景にした満開の紫陽花が、写真のベストスポットとされています。


NO BOOKS NO LIFE -読書の時間― 


本土寺へは、常磐線各駅停車(東京メトロ千代田線)で北小金駅下車、徒歩15分ほどです。

猫時間15 [ホールドアップ]

17:57


NO BOOKS NO LIFE -読書の時間― 

ここは谷中のあるお寺。


午後五時を過ぎると、どこも門を閉めてしまうので、人気のない石畳の上で夕涼み。


でも、この暑さにホールドアップの状態。


大サービスの肉球つきです。

Timeline 10 [6月12日 水元公園のハナショウブ]

2010年6月12日


お天気がよかったので、水元公園へ行ってきました。

 
NO BOOKS NO LIFE -読書の時間― 


色とりどりのハナショウブが満開でした。


NO BOOKS NO LIFE -読書の時間― 

激しい風雨もなく、とてもよい状態で花が揃っています。


NO BOOKS NO LIFE -読書の時間― 


紫色のハナショウブにも違った色や模様があり、バリエーションが目を楽しませてくれます。


NO BOOKS NO LIFE -読書の時間― 


でも、背後の水元大橋がアクセントとなる入り口付近が一番の撮影スポッとです。


NO BOOKS NO LIFE -読書の時間―