新しい地球…オリオン・ミッションNO333 | ヘミシンクピンポンパン

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たとえ映画を知らなくとも、この映画のテーマ曲として作曲された《クワイ河のマーチ》は聞いたことがない人がいるのだろうか?というほどそれは有名な曲だ。私が子供のころは運動会で行進曲として必ず流れる定番で、私も大好きな曲だった。

 戦場にかける橋《クワイ河マーチ (ミッチ・ミラー楽団)》

https://www.youtube.com/watch?v=bTf01Zg2LMI

 (続く)

 

《オリオン・ミッション…新しい地球NO333》

日本軍に制圧されたイギリス兵たちが、口笛でそのマーチを吹きながら行進するシーンは印象的だ。この映画で捕虜収容所の所長として、白人たちを虐待する役を演じた早川雪洲は、日本人として初の助演男優賞にノミネートされた。受賞には至らなかったらしいが。

 

この映画はピエール・ブールにとって深刻なトラウマ的体験に基づいて書かれたものだ。それまで世界の覇者だった白人が、アジアのサルどもにこき使われ、檻にぶち込まれ、叩かれ、いじめ抜かれ、醜態をさらされ、誇りを潰され、殺される。

 

それまで白人たちがアフリカやアジアに対して行ってきたことが、そっくりそのまま返ってきたのだ。しかも猿だとばかり思っていた日本人の手によって、それは行われたのだ。長年に渡って徹底的に冷酷にアジアを支配し、これでもかというほどの略奪と虐殺を繰り返してきた白人にとって、これは想像を絶するような出来事だった。

 

実際に捕虜となり、檻に放りこまれ危うく処刑寸前までいったピエール・ブールにとって、頭がおかしくなるような驚天動地のことだった。彼の人生はこのあと異常をきたした精神とともに壊滅的に変わってしまったのだ。

 

彼の作品《戦場にかける橋》は、大成功をおさめたものの、到底その一作だけでは、消化しきれないほどの物足りなさを感じていたにちがいない。結局連合軍はまるで予定調和のように逆転勝利し、極東の日本は二発の原爆を食らって、これ以上ないほどの惨めな敗北と壊滅を味わうことになったのだが。

 

しかしにもかかわらず、白人支配の世界が復活することはなかった。大東亜戦争の勝敗が何であれ、日本が戦ったことによって新しい地球が切り開かれてしまったのだ。それはもう後戻りできなくっていた。

 

この戦争をきっかけにして、白人は神に選ばれた特別な存在ではないということに、白人自身が気づいてしまった。檻に入れられあらゆる恥辱を受けた、旧世界の支配者たちは猿に追われる地球が始まったことを受け入れるしかなかったのだ。

 

この映画は鳩山由紀夫や、小沢や二階、立憲共産党が大喜びで絶賛するような、そしてまともな日本人なら、たぶん目を背けたくなるようなゴリゴリの反日映画なのだが、それを見抜いている人はたぶんいないだろう。たんなるSF作品の一つにしかあなたには見えていないはずだ。

 

今この映画を制作している側にもそんな意識はおそらく微塵もないだろう。それどころか《猿の惑星》という原作の成り立ちについても何一つ知らず、知りたいとも思っていないだろう。原作者のピエール・ブールにとって、日本人は徹底的な悪なのだ。神の敵として描かれ、恐怖と憎しみの対象に…したかったのだ。

 

しかし彼にはそれができなかった。この戦いによって自分たちの愚かさ、醜さに気づいたのだ。地球上で支配者であったはずのかっこいい白人と、アジアの不細工で不格好なサルでしかない日本人が、鉄格子を挟んで立場が入れ替わってしまったのだから。

(続く)

マサト