
ヘミシンクランキング
長年シャッターが下ろされていたところを発掘して、なんとかここにたどりついた。みたいな感じの安倍総理がそこにいた。隠密に行動しこの場所が感づかれてはならないのだ。そんな印象があった。本当は何だったのかわからないが、思わずそんなことを想像させてしまう、そんなところだった。
(続く)
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《安倍元首相かく語りき…死んでなどいないNO18》
物置代わりに使われていたのか、あちらこちらに古い新聞や週刊誌が模型のビルみたいに整然と積み上げられていた。安倍氏と話し込んでいた女性は片手でどうにかつかめる程度の大きな黄色い動物のぬいぐるみを大事そうに持っており、それを安倍氏に渡した。まるで子供がするようなしぐさだったが、私はこのぬいぐるみにはなにか隠されているのではないかと注意して見ていた。
安倍氏はそれを、どちらかというと私の印象では、半ばうるさそうに受け取ったように思えた。ぬいぐるみは黒い縞模様が入っておりトラだったのかもしれない。安倍氏はこの女性というか女の子に詰問し始めた。この女性は少女というより少年のような振る舞いをときおり見せ、安倍氏はちょっと怒っているように思えた。
二人の声は私には聞こえなかったが、安倍氏はこの女性に、ここに来るのが遅いとか、もっと慎重に行動しろとかそんなことを言い聞かせるように話しているように感じた。たぶんそうだったのだろうと思う。
二人は親しいというか互いのことをよく知っている、そんな印象なのだが親子ではなさそうだし、友人関係と言うには女性の方が、妙に不釣り合いに子供っぽく見えてしまうのだ。安倍氏は地味な暗い色のスーツ姿で、女性は灰色のダウンにジーンズだったようだがこの辺の記憶が曖昧だ。
二人の服装からここは冬なのだろうかと思った。このときは気が付かなかったが、いま思い返しているうちに私はこの女性の所作にどこか見覚えがあるように感じた。記憶を辿っていくうちにあることに気づきちょっと驚いてしまった。この女性は昭恵夫人だったのではないだろうか?今ではほぼそう確信しているのだが。
このワークは安倍元首相が亡くなられた一週間後の7月15日に行ったものだ。仮に昭恵夫人だとしたら早くも一週間後には迅速な行動をとり、霊界の安倍晋三氏のもとに駆けつけていたのだ。それにもかかわらず安倍氏は来るのが遅いと言ったのだろうか。
もちろんこちらの世界の昭恵夫人に、霊の世界でそのような動きがあることなど知る由もない。昭恵さんはスピリチュアルへの関心が高い人らしいが、流石にこのときそのような余裕はなかったと思う。しかし死後世界では早くも始まっていたのだ。
この世に現れる現象や出来事は霊界で先行して行われている。二人の活動、それに安倍元首相の周辺では今回の事件はもうすでにあの世では成就されていたのだ。いま安倍晋三氏の魂が体験しているのはそれから以後のことだ。もし人々の願いと祈りがなかったら、そして私がここに来なければ、もう少しで安倍氏はシリウスへ帰還してしまうところだった。
安倍元首相は死んでなどいない。ただ向こうの世界に行っただけなのだ。そして今そこで新たな活動に入っている。しかし私はこのときそんなことを考えることはできなかった。ここにいるのは、私ではない私。霊界のもう一人の私だった。
これから以後のことは、もう一人の私である私の体験であり、私がやれたことは、ただそれを記憶に留めるということだけだった。ここはなぜ冬なんだろうとそんなことを思ったとき、私は海の上にいた。そこは夏の海だった。
(続く)
マサト