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声「二つに分かれるのです」
この旗と矢印はそういう意味らしい。
私「それで、何がどうなるのです」
声「そこからまた、始まります」
「統合の前にさらなる分裂があるのです」
私「それはよく聞きますが…」
(続く)
《オリオン・ミッション…死の丘で眠るNO271》
声「真に集まるものと」
「そうでないものを」
「あなた方はさらに」
「ふるいに掛けるのです」
「じっくりと時間をかけて」
「それは何度となく行われます」
私「時間はないと聞いておりますが」
声「最後の瞬間まで」
「それは続けられる」
「そういう意味です」
声「それは止まることなく行われ」
「そうやってあなた方は」
「深く本流へと繋がってゆく」
「決して妥協はしないと」
「決めているのです」
この存在のいう最後の瞬間とは、一人ひとりに訪れる終わりの時。《死》を意味しているのだ。じっくりと時間をかけて真の仲間同士が集まる。それは同じ運命を持った眷属のことだ。深く本流へと繋がるというのは、同じ前世を持っている魂の兄弟たちのことだ。
笑スピさんにとって、前世が同じ人々などあり得ない、バカげている…ということになるのだろう。笑スピ本とマンガとゲームと外タレスピリチュアリストのチャネリングだけが情報源の笑スピさん達は、歴史上の人物というのが、実は霊たちの巨大な集合体であることを知らないのだ。
私の前世は信長~とか、ナポレオン~とか、果てはキリスト~などと戯言ばかり並べたがる俗物霊能者どもは、そこは多くの霊たちが集まった結束ポイントだったということをわかっていないのだ。
私「それは間違っているのですか」
声「正も邪もありません」
「選んだことを体験する」
「ただそれだけです」
私「我慢するのは」
「もうごめんですね」
「それは馬鹿げたことです」
「水星とプレアデスは」
「どうなったのです」
階段ピラミッドの中に未来的な超高層ビルと、そこに生活する人々と、未知の大都市が隅々まで見えていた。これは金星だろうか。太陽と石と青い山と草や木、砂や波、そして墓が……
風の吹き抜ける広大な丘に無数の墓標が並んでいた。
それを見つめる埴輪の黒い顔と、鎧を着て兜をつけた黒い武者がいた。ピラミッドの上にプレアデスが輝き、墓守と揺りかごに眠る監視者がいた。私はこの存在にありがとうと言って
カウントダウンしながら終わった。
墓の群れは滅亡するプレアデスの獣群畜群たち、カルト信者や群れ集う笑スピリストたち、バビロニアの奴隷たちの眠れる死の丘だったのだろうか。鎧を着て兜をつけた黒い武者は私のガイドのダースベイダーに違いない。
(続く)
マサト