咄嗟の判断、禁断のマスクを選びました | 松村マサル子の日常に訊け!

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役者・松村マサル子の日常で起こったことや感じたことを綴ります

7月10日の出来事ですわ。マスク関連と仕事関連の組み合わせってコトで。

この日は新規営業でさ、初めてのトコに売り込みに行ったのね。
今年春に完成した施設があって、どンな職種なのか知らないクセに行ってみて。半ば予想通りっつーか、あんまウチと関わりのないような仕事だったのね。ま、そういうコトもありまさぁね。とは言え、こういう地道なアピールも知名度アップに繋がるってモンさ。
「ウチは支店でして、よかったら本店をご紹介しましょうか?」。…いや、だって同ンなじ仕事でしょ?だったら行く意味ねぇンじゃん?でもそう言われちまったらね、やっぱ拒否するワケにもいかねぇし。ウン、知名度のための地道な作業やね。
で、その施設に着きました、予定の5分前。good。5分前行動は撮影現場でも基本、仕事の場でのこういう感覚は身に付いてるンだよ。よし、ジャケット着てブリーフバッグ持って、あとはマスクを着けて。
ねぇじゃん!ウソやろ!?いつもカジュアルバッグの外ポケに、例のデニムっぽいヤツを無造作に突っ込ンでるじゃん!何ンで?

もしかしたらアレか?さっきワイシャツに着替える前の作業着、あのパンツのポケットに入れちまってたか?そうだったかなぁ、覚えてなねぇなぁ。
でもないコトはないンだし、今のご時世でマスクなしでこんにちはってあり得ねぇし。ともかく、大至急代わりのマスクを調達せにゃなンねぇ。
そうだ、コンビニだ。この際、多少遅くなっても仕方あるめぇ。幸いにもこの辺りはコンビニがいくつかある、ひと頃のマスクバブルも弾けて在庫処理に困ってるって業者の話も聞くし。だったらコンビニにも出回ってるだろうよ。とにかく急げ!ダメ元な営業とは言っても、遅くなればなるホド失礼になるし。

一番近くの店、ない!次はコッチの店に…、ない!だったらアッチの店もやっぱり…、ない。「そうですね、まだまだ入荷してこないンですよね」。まだこンなモンかよ。
だったら路線変更。考えられるのは2通り、一つは自分ちに戻って作業着のポケットをまさぐる。でもホントに入れたかどうかは覚えてない、空振る可能性もある。もう一つ、会社に戻れば確実。最低限、使い捨てマスクの在庫があるから。布タイプを使い出したらもったいなくなったけど。
ドッチだ?ドッチにすンだ?こう考えてるうちに刻一刻と時間が過ぎてくぜ?あ~…、ええい!会社っ!確実性!距離的に似たようなモンだし、だったら絶対に代わりがある方を選ぼう。
で、会社に戻りました。と、急に在庫から使うのがもったいなくなってさ。だってさぁ、コンビニにもまだ入ってねぇンだぜ?バブルが弾けたってホントなのかな?こンなどうでもいい時に"貴重な"在庫を使うのは気が引けるぜぇ。

ソコでアタマに浮かンだのがコイツだ。小っちゃくてズレやすい、悪評高くてお馴染みのアベノマスクだ。6月アタマにやっと届いててさ。どうせデニム調マスクはすぐに見つかるって。恐らく今後会うコトもないだろう客のために紙マスクを消費すンのはやっぱもったいねぇ。
ってなワケで、アベノマスク着用で商談に臨みましたよ。コイツってマジで小っちぇぇのな?バックミラーで見るにつけ、ブサイクな出来上がりに溜め息だぜ。俺ともあろう者がだ、何ンでこンなブサイクにならにゃいけねぇンだよ?

ええ、話すべきは全部話してきましたよ、マスクのズレを気にしながら。大した収穫はないだろうけどね。でもそンなコトは大した問題じゃねぇ、こンなクソなマスクを着けた自分がムカつくのさ。結局、夜に見つかったし。
ホント、このマスクって一体何ンだったンだろうね?マジで着けてる人っていたのかね?