初めて布マスクを手にしました | 松村マサル子の日常に訊け!

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役者・松村マサル子の日常で起こったことや感じたことを綴ります

6月3日、月替わりで集金に走り回ってた時のコト。

こういうコトってあるンだね、マスクのヒモが切れちゃったい。今のご時世、人のいるトコに行くにコイツが必須になってるけど、とりわけ客前に出るにゃ着けてなきゃいけないワケで。市場が品薄になってた頃、紙マスクの貴重だった時だ、1月くらい使うのもザラだったからねぇ。コレだってかなり汚ったねぇし。
お客さんのトコに行くじゃん?左手で押さえながら集金に来たです、みたいな。長い集金ロードの序盤、会社に帰ってる時間もない、だったらブサイクに片手で集金バッグを持つしかねぇのよ。

と、やっぱ集金に訪れた飲食店。メシ屋なのに、客席の一角、布マスクコーナーになっててさ。え?メシ屋なのに?副業とか?
「いや、コレは委託販売してるンですよ。こういうのを作ってる作家さんから預かって売る協力もしてまして」、"こういうの"ってどないやねん。"作家さん"になるのね、マスク製作でも。
なるほど、こういう時の俺ならちょうどいいかも知ンないな。会社の備蓄は紙マスクばっかだし、真っ白な所謂なマスクだし。画一的な面白味ねぇマスクよかデザイン性ある個性もそろそろいいかも知ンないな(この当時はまだそンなだったのね)。

フト見ると、店のマスターがネイビー一色の渋クールなマスクしてたのよ。あ、ソレっていいね。こういうデザインデザインした"作品"の中にゃぁねぇかなぁ。花柄だのレースだのが中心みたいだし。デザインしてるのは女性なンだろうな。オッサン向けじゃねぇなぁ。
「いえ、ありますよ?え~っと、あぁ、コレですね」。おお!なかなかいいじゃん!

ゴツ目のコットン生地、パッと見でデニムっぽいイメージ。チョイ厚手だからそう見えるのね。ジーパンに合わせるのもいいやね。裏地もドット柄で、こういう気遣いも日本人特有の美学ですな。気に入った、一つもらいましょ。
昨日書いたもらいものマスクと違ってヒモも自分で調整出来るし。っていうか、布マスクだったらそンなこたぁ当たり前なンだろうけど、俺にとっちゃ初めてだから超新鮮。
ええ、コイツのおかげで集金周りも滞りなく回れましたよ。軽くオシャレ感も醸し出して、軽く自慢したい気にもなって。ウン、コレで¥600はいい買い物だぜ。

ハイ、こういう感じですわ。だけど、やっぱこのスタイルはナンだなぁ。
一応ね、マスクの下は満面の満足笑顔を作ってるのよ。全~然伝わンねぇな、コレじゃ。口元を隠すって、こンなにも表情表現が出来ないモンなンだね。は~。
だけど、俺にとってマスクって、花粉症対策のためだけにある使い捨てタイプが全てだったからね。こういう状況でなかったらね。洗濯出来る、何度もフツーに使える、そういうモノってのも超新鮮。ファッション的にも言えるこったね。
この頃はギャグで言ってたンだよね、ヴィトンでも作るンじゃね?布切れ+ヒモだけで1万とか、あはは、みたいな。今はマジであるンだってね、¥18,000だって…。布切れとヒモなんぞが…。