時節柄のプレゼントに感謝だけはしました | 松村マサル子の日常に訊け!

松村マサル子の日常に訊け!

役者・松村マサル子の日常で起こったことや感じたことを綴ります

4月23日のコト、緊急事態宣言下でコロナのイメージが日本中で蔓延していた頃のコト。

知り合いっつーか小口のお客さんなンだけどね、この手のミシン織物作りが好きなおバァさんがいるのね。軽いポーチ的なモノとか、この右側は恐らくティッシュボックスのカバーかな。まぁまぁ、何かにつけて自分の創作作品をプレゼントされてね。恐れ入りますよ。いや、ありがたいとは思いつつも、…な感もなくはないっていう。
そうね、気持ちは分かるのよ。コレも一種の表現であって、表現者はオーディエンスにその表現を見せるコトを第一義にするモンであって。えぇえぇ、その気持ちは重々理解してますよ。役者たるモノ、その気持ちがまず大事だってコトは十分に分かってますって。分かってるけどねぇ、もらっても必ずしもってモノだってあるンですよねぇ。

そンなこの日、春の新作を、20'春夏コレクションを押し付けられて…、プレゼントされてね。
たぶん、基本は孫のために作ってると思うンだ。だからそういう、小さい子の喜びそうなデザインの生地を使ってると思うのね。どうやら俺もこのバァさんに気に入ってもらってるから、その延長線上だと思うのよ。
いやぁ…、『バズ』ッスかぁ。デズニーは、ねぇ…。プラス、ドラルドッスかぁ。今のドナルドっつったら、ダックよかトランプじゃないンスかねぇ。

だけどこのドナルド、よく見たらマスクだったのね。気ィ使ってもらっての作品ってだけでもアレなのに、世のマスクが市場から消えてアホみたいに高騰してた時のコトよ。使い捨てタイプはやめて洗って再利用出来るタイプを使うべし、って意見が体勢を占めてた頃合いですよ。
いや、コレはマジでありがたいのかも知ンない。こういうモノを世界は待ち望ンでるのかも知ンない。コレこそがこれからのワールドスタンダードになるやも知れンぞ?ってなコトを考えつつ。
そうね、ドナルドはアレだけど、俯瞰して見たらカラーリング重視であんま目立たないかもよ?どれ、ちょいと着けてみる?

う~む…、発想はいいと思うけど、詰めがまだアマチュアってコトなのか。両サイドの耳に掛けるヒモがさ、凄げぇアンバランスでやんの。しかもアゴにうまいコト引っ掛かってくンなくてさ、着けてるとどんどん上がってきやがるの。
こういうのって微妙な違いがかなりデカくなるンだよね。しかも、やっぱこのデザイン、だよねぇ…。いいオッサンがこのマスク、う~ん…、なかなかです、なぁ。
着けてみて初めて分かる感覚、コレって、かなりブ厚いぜぇ。ゴールデンウィークを前にして気温が上がってきた頃のこの布厚、…すいません、めっちゃ暑いンスけどぉ…。
いや、いつか使うかも知ンない。その可能性は捨て切れンよ。でも、今はそのタイミングじゃないってコトで。代打要員としてベンチ裏で素振りさせときますよ。え?横の水色のヤツ?…あの~、もっとバランスの悪いヒモでして。どんどん上に上がってきちゃいまして。ソコは押して知るべしでして。いえ、ありがたいはありがたいンですよ?一応。