秋と光の化学反応を発見しました | 松村マサル子の日常に訊け!

松村マサル子の日常に訊け!

役者・松村マサル子の日常で起こったことや感じたことを綴ります

さぁて年末モード、忙しくなるぜぇ。カレンダーも来ちまったからにゃ、急ぎでとっとと回ンなきゃなンねぇぜぇ。ま、配るってよかノルマをハケさせるって感じですな。
とか言いながら、その前に行かなきゃなンない配送もありまして。学校にとっての朝イチ、8時半に商品を持ってかなきゃいけなかったっていう。何ンつーンスかね、出鼻を挫かれたってぇンスかね。
まぁまぁ、元より金曜ってなぁ午前中は配送に当てられる日だからさ。ルーティンで高速道路関係に行く日だしね。こうやって、関越道をなめるように走る日だからね。ハナっから出鼻云々って言う日じゃないってこった。
しかしまぁ、ナンですな、紅葉も今がピークですよ。街ナカの街路樹もそうだし関越道の壁もそうだ、赤と黄色のオンパレードよ。そうね、今だけのモンだよね。そう思うとね、こういう光景も貴重に感じますわな。
午後なってスーツに着替えて、やっとカレンダー減らし作業に入ったワケだけど。大小取り混ぜてそれなりの数がある取引先、ソレを全部俺1人で回るワケだ。唯一の営業担当としたら、やっぱ時間はないのさ。配送はしゃーないけど、体が空いたらすぐにでも動かなきゃなンねぇワケだ。
だけどねぇ、5時間目が終わったタイミングかな、生徒が掃除してる最中に行く中学ってのはやっぱ気まずいやね。落ち葉を掃いてる横をクルマで通るのは気まずいって。スマンね、俺にも事情があるンだよ。一刻も早く全取引先回るって事情がさ。
と、ソコで気が付いた、中学のデカい紅葉を見て「あ、そうか」って。
紅葉ってぇか葉っぱってヤツはさ、光を当てるとそのカラーがよりビビッドになるンだな、って。多分、夏の緑な時もそうなンだろ、直射日光を浴びるコトでその時の色が一層クッキリしてくンだよ。ガッコの大木、ちょうど夕日が当たってキレイになっててさ。「何撮ってンだよ、このオッサン」って男子生徒は変な目で見てたけど、だけどおぉっ!って思っちまったンだからしゃーねーじゃん。毎日見てるキミたちは分かンねぇかもな、この文字通りの紅葉を目の当たりにした感動は。
そうかそうか、つまりはそういうコトだったンだな。街路樹も関越道の壁も、ちょうど光が葉っぱ透かしてキレイに見えたンだよ。だから思わずカメラを取り出したンだな。こういう感触ってのもさ、改めてピークにある秋を感じさせられるわね。
演劇人的に考えると、照明技術を想起するね。なるほど、舞台上でよりよい美を追求する職人さんたち、使う器具の根本は太陽光なのかもね。一般の人に伝わるかどうか分かンないけど、俺としたら結構面白い。秋も深まったなぁ。
おっと!しみじみしてるヒマなんざねぇっての。早く回ンなきゃ!