こんばんは。吉田昌生です。
いかがおすごしでしょうか?

私は自室で瞑想の誘導を録音し、
一人で実践し、台本を改善するという日々で、

ここ数日一日中、PCの前に座っており、
多少、腰と肩、指先がはってはきていますが、
全体像が見えてきて、現在フロー状態です。


というわけで金曜日、
今日もよろしくお願いします。


今回は、マインドフルネスのベースにある仏教思想、
「心の三毒」について書きます。


認知療法やストレス低減に効くマインドフルネスですが、
その根底にあるのは、ブッダが悟りを開いた瞑想法です。


仏教瞑想の目的は、煩悩をなくすこと。
もっとも根本的な煩悩は以下の三つです。

1過剰な欲
2怒り
3妄想

仏教では、貪瞋痴(三毒)といって
そのほかの煩悩はここから広がっていくと考えます。

つまり、私たちの苦しみの原因である
この三毒をなくすための在り方のトレーニングが、
止観の瞑想(マインドフルネス瞑想)というわけです。


かなり噛み砕いて解説すると、
緊張を生み出す要因は以下の三つ。


1 過剰な欲

何かを求めすぎる心
これは、快に反応する心です。

これが絶対に欲しい!と願いすぎると、
その執着によって、心が安定しなくなります。



2 怒り

不快を感じた時に起こる感情
これは、不快に反応する心です。

かゆみ、痛みに対して、嫌だ!と感じたときストレスが発生します。
これも心が安定しなくなる原因です。



3 妄想

頭の中の思考
これは、マインドレスネスな状態です。

未来への不安や、過去への後悔など、
無意識の思考によって苦しみが生まれます。
心が定まらず妄想している時も、やはり心が安定しなくなる。



以上、この三つに反応したとき、
心が汚れ、安定せず、満たされない状態が生まれると仏教では教えます。




では煩悩をなくすにはどうしたらいいのか?


その解決方法はいつもいっていることですが、

1 今ここ(妄想しないで、未来や過去ではなく今に集中する!)

2 ジャッジしない(もっともっと!こんなの嫌だ!という反応をしない)

という在り方を意識すること。



気づきと集中が極度に高まって、
このマインドフルな在り方が長続きするようになると、
禅定(瞑想状態、低代謝覚醒状態)がおこります。



このとき、迷い、悩み、苦しみは完全になくなります。
心の働きが静まり、とても静かにな状態です。

この煩悩(三毒)が消えた状態を、仏教では悟りといます。


ただ、これは別に特別なことではなく、
毎日、瞑想を続ければ誰でも実感できます。

最初は、体調がいいときにたまに実感できたり、
瞑想の終わりのほうの数分間だけ実感できるだけかもしれません。


それでも、その瞬間、
心を覆っていた雲がなくなって、
ニュートラルな意識だけが残ります。

とても静かで、欲や怒り、妄想がなくて、
子供の頃、赤ちゃんの頃のような純粋無垢な状態です。


そりゃ、この状態を維持できればいいのですが、
やはり日常生活にもどれば、怒りや欲、妄想が湧いてきます。
心は曇ったり、上がったり、下がったりします。

しかし、その経験を繰り返していくことで、
徐々にデフォルト(基本設定)の状態がシフトしていきます。


わずかにですが、
思考や感情と距離が生まれ、
あれこれ考えることが減ったり、

不快な感情や感覚が湧いても、
呼吸や考え方を切り替えができるようになります。


そのような心の在り方の変化によって、

今できることに集中する時間が増えて、
仕事のパフォーマンスが上がっていったり、

余分な力みが抜けて体が柔らかくなったり、
人間関係が好転したりするかもしれません。


とまぁ、メリットをかくとキリがないので、
この辺でまとめていきたいと思います。


まとめると、
マインドフルネスのベースにある仏教では、
すべての苦しみの根っこには根本原因(三毒)があると考えます。


その三つとは。

1 欲
快に反応することで、
もっともっと!!と欲しがりすぎる心

2 怒り
=不快に反応することで、
こんなの嫌だ!!と嫌がりすぎる心

3 妄想
=考えて、迷って、今に集中しない心


この3つを減らす実践が仏教。

そのために在り方とは?
「今、ここ」、「ジャッジしない」=マインドフルネス

つまり、瞬間瞬間、心と体に意識を向けて、
内側と外側の現象に連続して気づいている状態です。

気づきと集中が長く続くと、
心が静かになって、欲も怒りも、妄想もない
目覚めた意識だけがはっきりと在る状態になります。


次に瞑想が深まらないとき、
日常生活でも過剰なストレスを感じるとき、
自分の中に心の三毒がないかチェックしてみてください。


1 過度な欲、期待、欲しがりすぎで緊張していないか?

2 こんなんじゃ瞑想になってない!!と嫌がりすぎてないか?イライラしていないか?

3 妄想が膨らんでないか?今に集中し続けているか?

だいたいこのどれかです。

苦しみ、過剰なストレスの原因がわかるだけでも、
手放したり、切り替えができるようになります。


上記のようなマインドレスネスな在り方に気づいたら、
たんたんとマインドフルネスな在り方に切り替えていく、、、

そのような小さな悟りを繰り返すことで、
自己理解、自己洞察が深まり、智慧が現れ、苦しみが減っていきます。


すると、

「あ、あの人にイライラしていたけど、
こうであって欲しいと期待する心(過剰な欲)が先にあって、
その欲が満たされなかったので裏切られた!(怒り)って反応しているのだ」

なんてことに気づいたりします。

このように、日常生活で、心が不安定になったとき、
三毒に当てはめて考えて苦の原因を見抜いていくと
気づきが深まって面白いです。
(たまに自分の無知さに落ち込むこともありますが、、、)


というわけで、
本日は、マインドフルネスのベースにある仏教思想を紹介しました。


まだ禅定(瞑想状態、低代謝覚醒状態)の感覚がわからない場合は、
ある程度、経験者のいる瞑想会などに参加されるといいと思います。

場のエネルギーによって、
集中と気づきの強さと密度があがるので、瞑想が深まりやすいです。


追伸
6月26日に一日勉強会
ビンヤサ編を開催しようと思っています。
詳細&告知は来週のメルマガでする予定です。
それではよい週末を!


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~編集後記~


仏教で欲は否定していますが、
すべての欲を否定しているわけではありません。

意欲は強く持ったほうがいい。
そもそも、それがないと、練習しないし、探求しない。

問題は、そのような特定の状態を目指しすぎて、
その欲が、執着となり心がいま、ここに安定しないことです。

ですので、ある程度いったら、手放す。
修習する上では意欲は強くもつ必要がある。
でも、行き過ぎると、あるがままの今に抵抗が生まれる。

人事を尽くしてDOしたら、
BEINGモードに切り替える意識が大切ですね。

一日に数分でもいいので、
ギアがニュートラルな状態(三毒がない状態、空、真我)でくつろぐ。


苦しくなっているなぁと思ったら
握りしめているものを手放して、

動機が不純になってることに気づいたら、
慈悲や知足などを祈念して方向付けしてあげる。

そんな風に私も使っています。
それではまた録音&執筆業へ戻ります。

すべてを受けいれ、手放せるよう、
ベストをつくして、精進したいと思います。
ありがとうございました。




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