私の物語を綴っています。
今回は、大学卒業後を回想します。



ありのままの自分を表現できない二つの理由。


私の物語1 ~高校時代~


私の物語2 ~大学時代~

私の物語3 人生は苦しみである?本当の意味


私の物語4 就職しなかった本当の理由


で、今回が、


私の物語5 ~大学卒業後~



いつもと分体を変えながら
ストレートに想いを綴ります。


少し長くなるかもしれません。
よければ、五分ほどお時間頂けますか?


私とサシで話しているようなつもりで、
じっくり読んでください。


勇気を出して開示します。



...



大学卒業後は就職せずに、
演劇やダンスの公演に参加した。


先輩に声をかけてもらって、
アメリカ、チリや韓国でも公演した。



お金はほとんどもらえなかったが、
旅できるし、それなりに充実感はあった。
若さゆえの根拠のない自信もあった。



でも、それも長くは続かなかった。



現実は、そんなに甘くない。




親からは、



「就職しろ!」



「せっかく大学やったのに!」



と言れ続け、周りの友人と比較され、
いろんなノイズが耳にはいってくる。





負け組



ニート



ピーターパン症候群





え、それ俺のこと???





なんだか、周囲の皆が
自分を見下している気になり、
自分の居場所がないように感じはじめた。





将来に対する不安や恐れ。



その不安や、恐れによって、
さらにイライラするようになった。




二年間つきあった彼女にもふられ、引きずり、
そのあと、2、3年は誰とも付き合えなかった。





仕送りもたたれ、人生ではじめて
「お金がない」状態を体験した。




家も引っ越した。

それまでの町田のカードキー、
床暖房付きの新築物件から、

杉並区の築30年の四畳半、
風呂なしボロアパートへ。



はっきりいって貧乏をなめてた。


映画と音楽が好きだったけど、
でっかいスピーカーを置く場所なんてない。
それまで集めたモノや服は手放した。



ボロアパートは、
隙間だらけで、壁が薄かった。


冬は本当に寒く、真冬は室内でも
ダウンジャケットを着なければいけないほどだった。

お風呂がないのが、
こんなに辛いとは思わなかった。



となりの部屋から、
男女が愛し合う声が
ダイレクトに聞こえてくる。



大学生のカップルだろうか。




まる聞こえ。



それくらい壁が薄かった。



が、私の心の壁は
日に日に、ぶ厚くなっていった。





やりたいことをやるために、
仕事を掛け持ちすることにした。





派遣の仕事に、
池袋でバーテンダーの仕事。
昼夜逆転で、生活も不規則になった。

満員電車で通勤するのは億劫だった。


どっかで、

「これは、俺が本当にやるべき仕事じゃない。」


って思っていた。

「いかにその時間のなかで、手を抜いて楽にやるか?」

を考えて、働いていた。



仕事が終わって、朝日をあびて
帰ったら、いつも一人。




さみしかった。

だれかと話したかった。

食事をつくる余裕もなくなり、
ジャンクフード、カップラーメン、菓子パンが増えた。



そんな食事によって、
さらに情緒不安定になり、


その不安定さが、
さらに不健康な生活習慣を呼び寄せる。


さらに、負のサイクルに突入していった。
2年間やめていたタバコ(メンソール)も、また吸うようになった。







お金は底をつき、松屋のトッピング、
ドトールのコーヒーのサイズですら迷うようになった。
欲しいものが買えないのは、本当に惨めだった。



昔は、溜まったストレスや感情を、
ぱーっと、買い物したり、飲みにいったりして、
発散していたが、それもできなくなった。


はけ口を失った、ストレスと感情は抑圧され、
次第に、呼吸も浅く、身体もかたくなった。





SNSを覗くと、
仲のいい友人は海外に留学で、
欧米人にまぎれて、楽しそうにみえた。





昔付き合ってた彼女は、
アイドルで、成功してるみたいだった。
たくさんのファンに囲まれて、幸せそうに見えた。






それに比べて自分はなんだ。
「劣等感」を感じ、「自信」がなくなった。





でかいこと言って、
まだ何も成し遂げてない、、、。



オーディションも受けたが落ちた。




っていうか、
そもそも、演劇をやりたかったのか?
それさえも分からなくなった。






自分が何がしたいのか?






どう生きたらいいのか?







もう自分のことがわからない。





ただ、このままじゃダメだ。



そんな思いに駆り立てらながら、
いつも、焦りと苛立ちを感じていた。




「福岡に帰ってこい」と、親は言う。




もう福岡に帰ろうかな。





でも、まだ何も成し遂げてない。







逃げちゃだめだ。







逃げちゃだめだ。

(エヴァのシンジ風)








だけど、、、
何を頑張ればいいんだろう??






そんな葛藤が、
頭の中で繰り広げられていた。





夢を描き、東京に憧れて上京した。



でも、今はもう東京が嫌いだ。



この人混みも大嫌い。





そして、なにより、
そんな自分が大嫌いだ。




...




そんな不幸な波動は、
さらに不幸を引き寄せる、、、、



仕事からバイクで帰るときのこと、
大型トラックが急に車線変更してきて衝突。
トラックと壁にバイクが挟まれ、転倒。



トラックの運転手は、
私が倒れたことに気づき、
100メートル先で停止した。







が、





また静かに、走り始めた。







あれ???







これって、ひき逃げだ??








おい、待てよ!!







待てよ!!!!!!!!!





真夜中の環七で、
1人トラックに向かって叫んだ!!





でも、トラックは止まらなかった。






静かに小雨が降っていた。






体は無傷だったけど、
KAWASAKIの大型バイクは廃車になった。







しかし、不幸の連鎖は、
まだこれだけでは終わらない。






当時、もがいていた私は、
自分の映像作品をつくるために、
ヤフオクでノートパソコン(MacBook Pro)
を購入しようとしていた。




で、出品者とメールで何度かやり取りして
25万円を入金したら、突然、出品者と連絡がとれなくなる、、、




留守電に何度いれても、
電話もメールの返事もこない。





よくよく調べたら、
その相手は、本人とは別人で、
第三者(詐欺グループ)が、なりすましていたのだ。





青ざめた。



翌日、慌てて通報したが、
ヤフオクも、警察も、何もしてくれない。




しまいには、
「管轄が違う」とたらい回し。




もう、どこに怒りをぶつけたらいいのかわからなかった。




やりばのない怒り。




トラックの運転手、

ヤフオクの詐欺師たち、

何もしてくれなかった警察、

この社会全体に腹が立った。




ふざけんじゃねぇ!!!



くそったれ!!!



くそ!!!!



くそ!!



くそ!




一週間近く、怒り続けていた。





ここまで書いて思うけど、



この時期は、
本当にびっくりするぐらい、
不運な事件ばかりが続いた。


これはある意味、古いパラダイムがシフトし、
新しい自分に生まれ変わるために必要な通過儀礼
(=イニシエーション)だったと今では解釈している。




その頃の眠りは浅かった。


奈落の底に落ちる夢をみたり、
金縛りにもあうこともあった。


体が動けないのに、誰かがいる気配を感じた。
怖かったので、電気をつけて寝るようになった。




そんな風に、
毎日、毎日怒っていたら、、、


その怒りの裏にある、
自分の惨めさ、悲しさ、寂しさ、、、が
ある夜一気に押し寄せた。



何をやっても空回り。


やることなすこと、
すべてが裏目にでる毎日。




自分は、ひとりぼっちで、、、
世界に自分しかいないじゃないかと思えた。





1人で大声をあげて泣いた。






ずっと自分の足りないところを
埋めようとして、一生懸命頑張ってきた。

でもそれも報われなかった。




自分が本当に無力だと感じた。



もう生きている価値なんてない。






死にたい。





と思ってみる。




でも痛いのは嫌だし、
死ぬ勇気なんて全然ない。




思ってみただけ。





ときおり涙に混じり、
自分のバカさ加減に、
笑いが込み上げてくる。




嗚呼、なんて中途半端な人生。
ほとほと、自分が嫌になって泣き続けた。




もう何もする気がしない。





翌日、精神科にいって、
弱い精神安定剤ももらった。




セントジョーンズワートなどの、
心を落ち着けるハーブも服用した。





約三ヶ月、引きこもった。
その間は、ずっと寝ていた。





このままではまずい、
なんとかしなければ、、、、



自分を変えたい!!



はじめて心からそう思った。



それまで、本はあまり読まなかったけど、
なんとか変わりたい一心で、本を読むようになった。



必要に迫られて、脳科学や心理学の本を読んだ。

茂木健一郎、天外伺朗、マーフィーの法則や、
入門向けの心理学の本(ユングやフロイト)など、
アマゾンで二万円分ほど本を買って読んだ。


それでも飽き足らず、
杉並区の図書館にも通った。





そのなかで、瞑想が、
脳にも、心にもいいことを知った。



それから、現在の師である綿本彰先生の書籍と、
ビパッサナー瞑想の地橋秀雄さんの本に出会った。



最初の瞑想の師は、本だった。


四畳半の和室で、
毎日、繰り返し、繰り返し実践した。




一ヶ月くらい実践すると、、
少しづつ、心が楽になっていった。


自分のいろんな思い込みで、
雁字搦めになっていたことに気づきはじめた。





それまでの私は、ずっと外側に向かって、
周りを変えることで幸せになれるって思ってた。
被害者になって、周りや他人のせいにしてきた。



でも、瞑想をきっかけに、
自分の心に目を向け、向き合うようになった。



気づくと、物質的なものよりも、
精神的なことに興味をもつようになっていた。



悟りとは?神とは?
そんなことに興味を持つようになり、
服もタイパンツなどラフな感じになっていった。


そして、毎日、毎日、
誘導付きのCDで瞑想を練習していくなかで、


私も、この人のように
心をよりよい方向へ導ける人になりたい!



今の自分と同じように暗闇でもがき、
苦しいでいる人の光となりたい!!


いつか自分もCD付きの本を出す!!



そう直感した。



それからすぐに、
東洋思想に興味が湧き、
ネパールとインドに行った。
2007年のことだった。


もう失うものは何もない。


次第に外側の見える景色も変わり始めた。
次回は、始めてネパールとインドに行ったときのこと書こうと思う。




追伸

ここまで読んでいただき、
ありがとうございます。

人は、それまでの古い信念、価値観が崩壊していくとき、
自分がバラバラになったような感覚(不幸や苦しみ)を経験します。

でもそれは、それまでの古い殻が破れ、
新しい自分に生まれ変わるために必要なプロセスです。


人生で起こること、何一つ無駄がない。


今ではそう確信しています。



天がその人に大きな役割を授けようとする時
天はその人に試練を与え、その人の志と反する境遇に陥れる
by王陽明




追伸2
B'z の「光芒」という曲知ってますか?
まさに、このプロセスが見事に表現されていて、
とても感動しました。


歌詞はこちらです。

よければ聞いてみてくださいね。


昌生でした。


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